ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち
巨大なスケールと隠された謎の多さに驚かされた名作第2弾「ハイドライド2」
2018年2月15日 06:05
当時の懐かしい広告とゲーム画面で、国産PCの歴史とノスタルジーに浸れる連載コーナー。今回は、T&E SOFTから発売された大ヒット作「HYDLIDE」の続編である「HYDLIDE II」を取り上げます。
日本初のアクティブRPGと銘打って発売された前作「HYDLIDE」(以下ハイドライド)はロングセラーとなり、さまざまな機種に移植されました。その大ヒットを受けて制作されたシリーズ第2弾が「HYDLIDE II」(以下ハイドライド2)となります。前作「ハイドライド」からストーリーが繋がっているわけではないので、いきなり「ハイドライド2」から遊び始めても問題ありません。
今作では、前作には無かった“FORTH”という要素が導入されたほか、14種類もの魔法も使えるようになったこと、さらには地上だけでなく地下帝国という第2のステージも設けられたことで、ボリュームが非常に膨大になりました。また、従来のコマンド“ATTACK/DEFENCE”に“TALK”という会話コマンドが追加され、より世界観が奥深くなっています。そして、前作よりも凶暴になった難易度が、全プレイヤーを襲うことになりました。インターネットのようなネットワークがなかったあの時代、グールを倒すとなぜか体力が回復しなくなるという現象で悩んだ人も多いはずです。さらには、地下帝国で待ち受けている大量の罠など、プレイヤーを苦労させるように仕組まれた仕掛けが数多くあり、クリアまでには相当苦労させられました。今思い返すと、何もヒントを見ずに自力でエンディングを見たという人は、かなり数少なかったのではないかと思われます。雑誌や書籍の攻略がなければ、当時の自分も投げ出していたかもしれません。
当時、「ハイドライド2」が発売されるまでの模様が山下章氏著の書籍「チャレンジ!! パソコン アドベンチャーゲーム&ロールプレイングゲーム」に掲載されていたこともあり、これを読んで作者の内藤さんのようなプログラマになりたいと思った人もいたのではないでしょうか。