石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』
Xbox純正ゲームパッドが7日までセール中! PCで使用する際の長所・短所を解説
2026年6月4日 09:05
Microsoft製の「Xbox ワイヤレス コントローラー」のセールが6月7日まで開催されている。本機はPCゲームにおいてもデファクトスタンダードとなっており、PCゲーマーも1つ持っておきたいデバイスだ。
PCゲーマーには、USBケーブルが付属する「Xbox ワイヤレス コントローラー + USB-C ケーブル」がおすすめ。マイクロソフトの公式ストアでは通常価格9,130円のところ、20%オフの7,304円で販売されている(6月1日時点)。価格は販売店ごとに異なり、大幅なポイント還元で対応している場合もある。
最近の純正ゲームパッドは、ゲームを1本買うより高価になってしまった。Xboxだけでなく、Nintendo Switch 2も、PlayStation 5も同様だ。安くなった今が買い時ではあるが、及び腰になるのも仕方ない。
そこで今回は「Xbox ワイヤレス コントローラー」の特徴について、使ったことがないという方に向けて、良い点、悪い点を含めてお伝えしたい。購入の判断材料にしていただければ幸いだ。
XInputのベースであり、事実上の標準仕様
まず、なぜ「Xbox ワイヤレス コントローラー」がPCゲーマーにおすすめなのかという話から。理由は単純で、XInputのベースになる製品だからだ。
XInputは、現在のPCゲームでは標準的に使用されている通信規格。もともとXbox 360で採用された仕組みが、PC向けに持ち込まれたものだ。これ以前にあったDirectInputでは、ボタンの数や位置に統一規格がなく、製品ごとにボタン配置が違う状態だったため、ゲームごとにボタン配置の設定が必要になりがちだった。
XInputでは、原点となる「Xbox ワイヤレス コントローラー」の配置が本来想定されたボタン配置として扱われているため、ボタンの数や配置による混乱は少なくなった。ゲーム開発者も、「Xbox ワイヤレス コントローラー」のボタン数や配置を基本としてゲームを開発できる。
ただし、PC用ゲームパッドの中には、Nintendo Switchのボタン配置を採用し、A/BボタンとX/Yボタンが逆になったものもある点には注意が必要だ。そういう混乱を生まないためにも、デファクトスタンダードである「Xbox ワイヤレス コントローラー」が1つあるといい。
単三充電池でBluetooth接続できるのが便利
次に本機の機能面についても見ていく。接続方式は3種類に対応している。1つはUSBケーブルによる有線接続で、PCに接続すればすぐに使える。2つ目はBluetoothで、こちらもペアリング作業をしてしまえば、次からは本機の中央にあるXboxボタンを押すだけで接続される。
3つ目は、別売のUSB機器「Xbox ワイヤレス アダプター」の使用なのだが、現在は入手困難となっているため、基本的には有線接続かBluetooth接続で利用すると思っておく方がいい。
Bluetooth接続中でも、本機とPCをUSB接続すれば、すぐさま有線接続に切り替わる。カジュアルなゲームプレイではBluetooth、シビアな対戦ゲームなどでは有線といった使い分けも簡単だ。
次にバッテリーとして単三乾電池を使用できる点が評価されることが多い。本機には標準で単三乾電池を2本入れるスペースがあり、ワイヤレス接続時のバッテリーとして機能する。
専用の充電式バッテリーも存在するのだが、単三乾電池なら交換用の電池を用意するのも簡単だ。多くのワイヤレス対応ゲームパッドで採用されている内蔵型バッテリーとは異なり、バッテリーが劣化した時の交換に悩む心配もない。
充電式の電池の使用については、むしろ推奨するという記述が公式にある。充電式の単三電池を2セット用意しておけば、いつでも交換して使いまわせる。
ただし、バッテリー残量が少なくなってきた時の通知機能は用意されていない。こまめに残量をチェックするか、早めに交換するようにしないと、ゲームプレイ中にいきなりバッテリー切れに陥ることもあり得る。その際には急ぎUSBケーブルで有線接続すれば、電池交換より早く復帰できる。
筆者が気に入っているのは方向ボタン。一般的なゴム系のボタンの感触とは違い、ストロークが浅く、カチカチとクリック感のある入力になっている。最初は違和感を覚えることも多いが、使い慣れてくると気持ちよさが勝ってきて、従来型の方向ボタンに戻れなくなっていく。
あとは純正品でありながら、デザインのバリエーションが豊富なのも魅力の1つ。USBケーブル付きの「Xbox ワイヤレス コントローラー + USB-C ケーブル」はブラックのみになってしまうが、USBケーブルが不要、あるいは別途用意できるなら、豊富な色やデザインから選べる。今回のセール対象にも数色がラインナップされている。
さらにはパーツごとに自分の好みの色を選べる「Xbox Design Lab」というサービスもある。通常の製品より価格は上がってしまうが、純正品でありながら自分好みのデザインを選べる特別なサービスだ。
ドリフト現象の心配はあれど、しっかりした作りで安心感はある
短所としてよく言われるのは、アナログスティックの設計が古いこと。SwitchのJoy-Conで広く知られるようになった、手を触れていないのに入力状態になってしまうドリフト現象は、本機でも起こりうる。
最近は、アナログスティックにホールエフェクトセンサーやTMRセンサーといった、磁気式センサーを用いた製品が増えている。これらは非接触式センサーであるため、摩耗を原因とするドリフト現象が起こりにくい。
もちろんユーザーの使用頻度や、力の入れ具合にもよるので、本機が必ず壊れるわけではない。ただサードパーティ製のゲームパッドでは磁気式センサーの採用が増えているため、相対的に仕様が古臭く見えがちだ。使用頻度が高い方ほど、サードパーティ製を考慮する価値はある、とは言える。
また仕様的な問題として、Bluetooth接続時には、本機に搭載されたヘッドセット端子が使用できない。手元でヘッドセットを接続して使えるのは便利なのだが、「Xbox ワイヤレス アダプター」が手に入りづらい現状では、事実上、有線接続用の機能となる。逆に言えば、本機を有線接続で使う方にはぜひ活用していただきたい。
あとは本体重量がやや重めであること。筆者所有の本機で計ってみると242gだが、これは単三電池を入れていない状態。電池を入れると、ものによっては300g近くになる。
筆者個人の感覚では、それほど大きなデメリットはないと思うのだが、人それぞれの使用環境にもよる。最終的に好みで選んで構わないが、持った感じの頑丈さや、ほどよいざらつき感など、しっかりした感触でとても気に入っている。
最近のゲームは家庭用ゲーム機とのマルチプラットフォーム展開が多いので、PCゲームでもゲームパッドを前提にした作品は多い。もし新たにゲームパッドを購入するのであれば、セール期間のうちに「Xbox ワイヤレス コントローラー」をご検討いただきたい。

1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜で連載『石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』』(AKIBA PC Hotline!に移動)、『使ってわかるCopilot+ PC』などを執筆。
・著者Webサイト:https://ougi.net/
PCゲームに関する話題をコラム形式でお届けする連載「石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』」。PCゲームファンはもちろん、普段ゲームを遊ばない方も歓迎の気楽な読み物です。










