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AMDビデオカードセレクション

【PCパーツサマーセレクション500(12)】

DOS/V POWER REPORT 2016年8月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年8月号」の総力特集「今買いたいモノ、目一杯集めました!PCパーツサマーセレクション500」を掲載する。

 第12回目ではAMD Radeonを搭載したビデオカードを紹介する。なお、今回は執筆時期の都合で先日発売されたRadeon RX 480は取り上げていない。また、新モデル登場に伴い実売価格が大きく変わっている製品もあるため、実際の価格は店頭で確認していただきたい。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年8月号は全国書店、ネット通販にて6月29日(水)に発売。特別企画は、ついに身近にやってきた仮想現実「何が楽しいの? 何が必要なの? 新世代VRが自宅にやってきた!!」、小型コンピュータを有効活用「マイクラウドストレージを極小ボードで作る! Raspberry PiでownCloud」、ネットで借りてポストに返す便利なサービス「夏休み前に改めて使い勝手を検証 オンラインDVDレンタルサービス」の三本を掲載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は豪華二本立て。無料なのは7月29日まで!「Windows 10無償アップグレード駆け込みブック」と、最新ワードに対応した「最新パソコン 略語辞典2016」だ。


-PCパーツサマーセレクション500-
ビデオカードセレクション AMD編


今買いたいモノ、目一杯集めました!
ビデオカードセレクション

AMD Radeon

Sapphire Technology
R9 FURY X 4G HBM PCI-E HDMI/3DP

実売価格:100,000円前後
Radeon最速の水冷カード

R9 Fury X / HBM 4GB / 8ピン×2 / 定格

 積層メモリ技術「HBM」を採用した、Radeon最速GPU「R9 Fury X」を搭載。標準で水冷クーラーが付属している。GPUチップ上にメモリを搭載しているため、長さは約19.5cmと短め。

 Fury Xは、どのメーカーもこのリファレンス仕様だ。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(1.05GHz)●ビデオメモリ(バス幅):HBM 4GB(4,096bit)●メモリクロック:1GHz●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


ASUSTeK Computer
STRIX-R9FURY-DC3-4G-GAMING

実売価格:74,000円前後
R9 Fury搭載で準ファンレス駆動を実現

R9 Fury / HBM 4GB / 8ピン×2 / OC

 ハイエンドGPU「R9 Fury」を採用しながら、ヒートパイプをGPUに密着させたトリプルファンの「DirectCU III」クーラーにより、GPUの温度が低いときには自動でファンが停止する準ファンレス駆動を実現。

 基板のたわみを防ぐバックプレートも特徴的だ。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(1.02GHz)※OC Mode 時●ビデオメモリ(バス幅):HBM 4GB(4,096bit)●メモリクロック:1GHz●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


Sapphire Technology
R9 NANO 4G HBM PCI-E HDMI/TRIPLEDP

実売価格:65,000円前後
全長わずか16cmのハイエンドカード

R9 Nano / HBM 4GB / 8ピン×1 / 定格

 R9 Fury Xのクロックをダウンさせただけのハイエンド仕様ながら、長さ約15.8cmとMini-ITXサイズのPCにも余裕で取り付けできるサイズを実現したのが「R9 Nano」だ。

 ハイエンドGPUとしては消費電力が低い点も大きな強み。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(1GHz)●ビデオメモリ(バス幅):HBM 4GB(4,096bit)●メモリクロック:1GHz●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


GIGA-BYTE TECHNOLOGY
GV-R939XG1 GAMING-8GD

実売価格:60,000円前後
ビデオメモリ8GBの大容量

R9 390X / GDDR5 8GB / 8ピン×1、6ピン×1 / OC

 メモリにHBMではなく、従来のGDDR5を採用するRadeonとしては最上位の「R9 390X」を搭載。ビデオメモリを標準で8GBも搭載しており、ビデオメモリの消費が激しいゲームをプレイする場合にオススメ。

 準ファンレス仕様なので静音性も高い。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(1.060GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 8GB(512bit)●メモリクロック:6GHz●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


GIGA-BYTE TECHNOLOGY
GV-R939G1 GAMING-8GD

実売価格:44,000円前後
8GBメモリ搭載モデルとしては安め

R9 390 / GDDR5 8GB / 8ピン×1、6ピン×1 / OC

 GPUにR9 390XからSP数などを減らした下位モデル「R9 390」を搭載。グッと価格は下がりながら、ビデオメモリは8GBのままなのが大きな魅力。

 GPUの温度が低い場合は自動的にファンが止まる準ファンレス仕様で、静音性にも優れている。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(1.025GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 8GB(512bit)●メモリクロック:6GHz●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


ASUSTeK Computer
STRIX-R9380X-OC4G-GAMING

実売価格:38,000円前後
消費電力を大きく下げたR9 380Xカード

R9 380X / GDDR5 4GB / 8ピン×1 / OC

 R9 380Xは新設計の「Antigua」コアを採用し、R9 390Xに迫る性能を実現しながら、大幅に消費電力を減らしているのが特徴。

 この製品では、定格の970MHzから1,050MHzへOCされているのに加えて、準ファンレス駆動も実現している。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(1.050GHz)※OC Mode 時●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB(256bit)●メモリクロック:5.7GHz●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


ASUSTeK Computer
STRIX-R9380-DC2OC-2GD5-GAMING

実売価格:30,000円前後
準ファンレス仕様のR9 380カード

R9 380 / GDDR5 2GB / 8ピン×1 / OC

 R9 380Xと同じAntiguaコアを採用し、クロックを下げ、SP数を減らしたのが「R9 380」。この製品では、標準の970MHzから990MHzへのOCが行なわれている。

 高い冷却力と静音性を合わせ持つ「DirectCU II」クーラーを採用し、準ファンレス駆動を可能にしている。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(990MHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(256bit)●メモリクロック:5.5GHz●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


Micro-Star International
R7 370 GAMING 4G

実売価格:24,000円前後
TwinFrozrクーラーで高冷却

R7 370 / GDDR5 2GB / 8ピン×1 / OC

 「R7 370」は、R7 265のリネーム品にあたり、アーキテクチャはGCN 1.0(最新は1.3)と古め。だが、クロックは高められており、現役のゲーム用として使える性能はある。

 クーラーにはTwin Frozrを採用し、高い冷却力を確保しているのが特徴。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):1.02GHz(1.07GHz)※OC Mode 時●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(256bit)●メモリクロック:5.7GHz ※OC Mode 時●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


GIGA-BYTE TECHNOLOGY
GV-R736OC-2GD

実売価格:16,000円前後
耐久力が自慢のR7 360のOCモデル

R7 360 / GDDR5 2GB / 6ピン×1 / OC

 R7 260をリネームしたのが「R7 360」。アーキテクチャはGCN 1.1で、回路設計が見直され、動作クロックがアップした(1GHzから1.05GHz)。さらに、この製品はOC版なので、1.2GHzで駆動する。

 同社独自の「Ultra Durable2」に準拠した高い耐久性も魅力。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(1.2GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(128bit)●メモリクロック:6.5GHz●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


玄人志向
RD-R7-360E-E2GB-JP

実売価格:11,000円前後
日本市場限定のR7 360Eを搭載

R7 360E / GDDR5 2GB / 補助電源不要 / 定格

 GPUに日本市場限定のローエンドモデル「R7 360E」を搭載。

 R7 360の省電力版と言える存在で、補助電源なしで利用できるのがうれしい。その分、3D性能は高くないため、軽めのオンラインゲーム用として使うのがよいだろう。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(1.05GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(128bit)●メモリクロック:6GHz●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


Micro-Star International
R7 240 2GD3 LP

実売価格:9,000円前後
まだまだ人気のローエンドモデル

R7 240 / DDR3 2GB / 補助電源不要 / 定格

 2013年発売のローエンドモデルだが、現役で活躍している。軽いオンラインゲームなら遊べるので、古いPCの換装用として根強い人気がある。

 Low Profile対応でコンパクトだが、ファンは2スロット占有型なので注意が必要だ。

Specification
●コアクロック(ブーストクロック):730MHz(780MHz)●ビデオメモリ(バス幅):DDR3 SDRAM 2GB(128bit)●メモリクロック:1.8GHz●インターフェース:HDMI×1、DVI-D×1、Dsub 15ピン×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16


Sapphire Technology
R5 230 1G DDR3 PCI-E H/D/V

実売価格:5,500円前後
低価格のファンレスボード

R5 230 / DDR3 1GB / 補助電源不要 / 定格

 R5 230はRadeon HD 7450のリネーム品でアーキテクチャは古く、コアクロックも低いのでスペック的に見るところはないが、Low Profile対応、ファンレスと小型PCにも組み込みやすい。

 ビデオカードが必要になったときの保守用と見るべきだろう。

Specification
●コアクロック:625MHz●ビデオメモリ(バス幅):DDR3 SDRAM 1GB(64bit)●メモリクロック:1.334GHz●インターフェース:HDMI×1、DVI-D×1、Dsub 15ピン×1●対応スロット:PCI Express 2.1 x16

【問い合わせ先】

Sapphire Technology:03-5215-5650(アスク)/http://www.sapphiretech.jp/
ASUSTeK Computer:info@tekwind.co.jp(テックウインド)/http://www.asus.com/jp/
GIGA-BYTE TECHNOLOGY:050-3786-9585(CFD販売)/http://www.gigabyte.jp/
Micro-Star International:web-jp@msi.com(エムエスアイコンピュータージャパン)/http://jp.msi.com/
玄人志向:-/http://www.kuroutoshikou.com/


[Text by 加藤勝明、芹澤正芳]


DOS/V POWER REPORT 2016年8月号は6月29日(水)発売】

★第1特集「今買いたいモノ、目一杯集めました! 『PCパーツサマーセレクション500』」
★特別企画「何が楽しいの? 何が必要なの? 『新世代VRが自宅にやってきた!!』」「マイクラウドストレージを極小ボードで作る! 『Raspberry PiでownCloud』」「夏休み前に改めて使い勝手を検証 『オンラインDVDレンタルサービス』」
★連載「最新自作計画 ~アンダー5万で作る格安マシン 2016年夏版~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録1「Windows 10無償アップグレード駆け込みブック」、特別付録2「最新パソコン略語辞典 2016」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)
★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2016-06-22-1130.php