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Radeon派ゲーマー注目、名はHellでもGPUは激冷え!PowerColor「Hellhound Radeon RX 7900 XTX 24GB GDDR6」【PC PARTS SCRAMBLE VIDEO CARD編】
DOS/V POWER REPORT 2023年春号の記事を丸ごと掲載!
2023年10月23日 00:05
Radeon派ゲーマー注目!名はHellでもGPUは激冷え
こんなユーザーにオススメ
・Radeonで快適なゲーミング環境を組みたい
・ビデオメモリがとにかく多いカードが欲しい
・イルミネーション系は最小限でよい
「PowerColor Hellhound Radeon RX 7900 XTX 24GB GDDR6」は、RDNA 3世代のフラグシップ「Radeon RX 7900 XTX」を搭載したファクトリーOCモデルだ。口径10cmと9cmのファンで構成されたGPUクーラーは60℃以上でファンが回転する準ファンレス設計。ファンノイズはゲーム中でもほとんど感じない程度だ。さらに静音性が欲しい人のためにブーストクロックを2,500MHz(デフォルトは2,525MHz)に抑えたSilentモードが用意されており、カード前方に設置されたスライドスイッチで切り替えて使用する(出荷時はOCモード)。
OCモード運用時はPPT(Package Power Tracking、TDPに相当)は301W、高負荷時のファン回転数は1,200rpm強(実測値)に対し、SilentではPPT293W、1,000rpmに絞られる。ゲームのフレームレートを引き出したいならOC一択だが、Silentでも体感できるような差はなく、ファン回転数を絞るため、ゲーム中のGPU温度はOCモードよりも3〜4℃高くなる。もっともSilentモードですらゲーム15分プレイ後のGPU温度は68℃と低いため、どちらを使っても大差ない。
ゲームでのパフォーマンスは画質設定や最適化度にもよるが、レイトレーシングを使わない状況ではWQHDや4KにおけるフレームレートにおいてRTX 4080を上回ることもある。レイトレーシングも利用するとRTX 4080におよばないが、その場合はFSR 2などの併用で負荷を下げる努力が必要だ。RX7000シリーズのフラグシップモデルだけあってカード自体の消費電力(TBP)は350〜380Wと高め。システム全体の消費電力はOCで638W、Silentで618Wだ。
カード長が長いわりに3スロットきっかりで収まるのはうれしい設計だが、ファンのイルミネーションが水色・紫・消灯の3種類だけなのが少々残念。Radeonを使って最高のゲーミング環境を作りたい人にはオススメできる1枚だ。
CPU | Intel Core i9-13900K(24コア32スレッド) |
マザーボード | ASUSTeK ROG MAXIMUS Z790 HERO(Intel Z790) |
メモリ | G.Skill Trident Z5 NEO F5-6000J3038F16GX2-TZ5N(PC5-48000 DDR5 SDRAM 16GB×2 ※CPUの定格で動作) |
システムSSD | Corsair CSSD-F1000GBMP600[M.2(PCI Express 4.0 x4)、1TB] |
データSSD | Silicon Power SP002TBP34A80M28[M.2(PCI Express 3.0 x4)、2TB] |
電源 | Super Flower LEADEX PLATINUM SE 1000W(1,000W、80PLUS Platinum) |
OS | Windows 11 Pro |
オーバーウォッチ 2 | マップ“Eichenwalde”におけるbotマッチ観戦中のフレームレートを「FrameView」で計測 |
Call of Duty:Modern Warfare II | ゲーム内のベンチマーク再生中のフレームレートを「FrameView」で計測 |
ホグワーツ・レガシー | ホグワーツ城南から場内へいたる一定のコースを移動した際のフレームレートを「FrameView」で計測 |
[TEXT:加藤勝明]
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