パワレポ連動企画
前面に16cm角ファンを装備、組み込みやすい構造にも注目!Lian Li「LANCOOL 216 RW」【PC PARTS SCRAMBLE PC CASE編】
DOS/V POWER REPORT 2023年春号の記事を丸ごと掲載!
2023年10月25日 11:05
前面に16cm角ファンを装備 組み込みやすい構造にも注目
こんなユーザーにオススメ
・大型の水冷ラジエータを自由な場所に取り付けたい
・高性能な最新ビデオカードをしっかり冷却したい
・組み込みやメンテナンスがしやすいPCケースが欲しい
前面に16cm角というめずらしいサイズのケースファンを2基、背面にも14cm角ファンを1基備え、各部にメッシュ構造を採用した冷却性能重視のミドルタワーケースだ。
メッシュ構造の天板や内部のファンマウンタは着脱可能な構造になっており、ファンやラジエータの取り付け、マザーボード上辺のケーブル接続がしやすい。マザーボードベース裏面にはファン/ LEDハブを搭載しており、付属するケースファンはすでに接続済みの状態だ。
ビデオカードまわりでは、シンプルな構造ながら上下からしっかりとカードを支えるホルダーを備え、重いビデオカードでも安心して利用できる。拡張カード部分にケースファンを取り付け、ビデオカードまわりのエアフローを強化するギミックもある。
マザーボード固定用のスペーサやバックパネルの位置をちょっと下げ、天板にラジエータやファンを組み込んだ際にマザーボードとの干渉を防ぐ、マザーボードの横幅に合わせてケーブルを引き出す穴の位置を変更するなど、内部構造を一部変更できる仕組も備える。本誌2023年冬号でゴールドレコメンドを獲得した上位モデル「LANCOOL Ⅲ RGB」に近い装備ながらも実売価格は1万円台半ばと、買い得感はかなり高い。
強力なファンやエアフロー重視の構造もあり、冷却性能は非常に高かった。高負荷時のCPU/GPU温度はどちらも69℃であり、今までテストしてきたミドルタワーケースの中でもトップクラスの成績だ。付属のマウンタを利用して背面に12cm角ファンを排気方向で増設したときにはGPU温度が1℃低下しており、確かに効果はあるようだ。またアイドル時のファンの回転数は600rpm前後で、軽作業時は静かに利用できる。このように充実した装備で冷却性能も高く、価格も程よい本機は、幅広いユーザーにお勧めできる優れたPCケースだ。
CPU | AMD Ryzen 9 5900X(12コア24スレッド) |
マザーボード | ASUSTeK ROG STRIX B550-F GAMING(AMD B550) |
メモリ | CFD販売 W4U3200CM-8G(PC4-25600 DDR4 SDRAM 8GB×2) |
ビデオカード | GIGA-BYTE GeForce RTX 3070 EAGLE OC 8G(NVIDIA GeForce RTX 3070) |
SSD | Western Digital WD Black SN750 NVMe WDS500G3X0C[M.2(PCI Express 3.0 x4)、500GB] |
電源ユニット | Corsair RM750x 2021(850W、80PLUS Gold) |
CPUクーラー | サイズ MUGEN5 Rev.B(サイドフロー、12cm角) |
OS | Windows 11 Pro |
室温 | 21.7℃ |
アイドル時 | OS起動から10分後の値 |
動画再生時 | 解像度1,920×1,080ドットの動画ファイルを1時間再生したときの値 |
3DMark時 | 3DMarkのStressTest(Time Spy)を実行したときの最大値 |
高負荷時 | OCCT 11.0.21の「Power Supply」を10分間実行したときの最大値 |
各部の温度 | 使用したソフトはHWMonitor 1.49でCPUはTemperaturesのPackage、GPUはTemperaturesのGPUの最大値 |
[TEXT:竹内亮介]
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