パワレポ連動企画

Skylake Kで最新PCを組み立ててみよう! その2
~メモリ、SSDやケーブルの取り付け~

【ド本命登場!Skylake K(18)】

DOS/V POWER REPORT 2015年10月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2015年10月号」の第一特集「システム一新でヌルサク環境をこの手に! ド本命登場!Skylake K」を掲載する。

 第18回目では前回に続き、Core i7-6700Kを使った自作PCを作成する手順を紹介していく。今回はメモリや電源、SSDの取り付けと各種ケーブルの接続を解説する。

 この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年10月号は全国書店、ネット通販にて8月29日(土)に発売。大本命の新CPUを解説した第一特集のほか、HDDを飲み込む勢いの最新デバイスを紹介する第二特集「NVMe対応モデルが超速い!500GBオーバーの大容量モデルが超安い! とにかく今、SSDが欲しい!!」、新世代メモリを採用した高性能ビデオカード「Radeon R9 Fury X&Furyの実力に迫る!」、興味はあるけど、どうすればいいのか分からないというあなたに実際の乗り換え手順をご紹介!「安くて!速くて!自由に選べる!初めての格安SIM」、光る!回る!!ただのファンでも製品ごとに結構違う「個性いろいろ、選ぶ楽しみ 特選ケースファンギャラリー22」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は「最新ビデオカードカタログ 2015」 AMD Radeon&NVIDIA GeForce搭載の現行製品が勢揃い!


-Skylake Kで最新PCを組み立ててみよう! その2 ~メモリ、SSDやケーブルの取り付け~-


Core i7-6700Kを使った
最新自作PCを組み立ててみよう!(2)

 ここではSkylake世代のCPU「Core i7-6700K」を使ってPCを1台組み立ててみよう。PCケースやマザーボードには組み立てに必要なネジやケーブルが同梱されている。ユーザーは、基本的には使いやすいプラスドライバーを用意しておけばよい。

 今回は内部が広いATX対応PCケースを使うので、組み込み作業は簡単だ。

今回用意したパーツ

カテゴリー製品名実売価格
CPUIntel Core i7-6700K(4GHz)50,000円前後
マザーボードASUSTeK Z170-A(Intel Z170)25,000円前後
メモリMicron Crucial CT2K4G4DFS8213(PC4-17000 DDR4 SDRAM 4GB×2)8,000円前後
ビデオカードASUSTeK STRIX-GTX960-DC2OC-2GD5(GeForce GTX 960)27,000円前後
SSDMicron Crucial BX100 CT500BX100SSD1(Serial ATA 3.0、MLC、500GB)23,000円前後
PCケースAntec P100 White(ATX)12,000円前後
電源Enermax Revolution-X't ERX530AWT(530W、80PLUS Gold、ATX)10,000円前後
CPUクーラーサイズ 阿修羅(14cm角ファン)4,500円前後
合計159,500円前後

step.3 マザーボードにメモリを取り付ける

 次にメモリをマザーボードに取り付ける。メモリスロットとメモリモジュールの切り欠きの位置を合わせ、グッと挿し込むだけでよいので簡単だ。

 メモリを挿し込むスロットは、最初にマニュアルでチェックしておこう。

1. メモリを挿し込む位置を確認

組み込むメモリの枚数によって、利用するスロットは決まっている。マニュアルでどのスロットを使うべきかを確認できる
今回は2枚のモジュールを組み込むので、灰色の「DIMM A2」スロットと「DIMM B2」スロットを使う。スロット名はシルクプリントで確認できる

2. 切り欠きを確認して押し込む

メモリとメモリスロットの切り欠きの位置を合わせ、正しく挿し込めるメモリの向きを確かめる
メモリスロットにメモリを挿し込んだら、両端に親指などを当て、メモリの側面にツメが引っかかる状態になるまで押し込む

3. ロックがかかっていることを確認

メモリスロットの脇にあるツメが、しっかりと引っかかっていることを確認したら、メモリの装着は終了

step.4 PCケースにマザーボードと電源を装着

 次に電源ユニットとマザーボードをPCケースに組み込もう。

 電源ユニットはセミプラグインタイプなので、直付けのケーブルのほかに必要となるSerial ATA電源ケーブルをあらかじめ接続しておく。

1. PCケースの側板などを外す

PCケースの側板を外し、内部にパーツを組み込むための準備を行なう。添付のネジセットやマニュアルも、ケース内部から取り出しておく

2. ケーブルを接続した電源を装着

今回の作例では、直付けのケーブル以外にSSD用のSerial ATA電源ケーブルが必要だ。電源を組み込む際に使うインチネジは、電源やPCケースに同梱される

3. スペーサを取り付ける

PCケースのマザーボードベースに、スペーサを固定する。Z170-Aのネジ穴を確認し、適切な位置に固定しよう。写真のような5mmサイズのナットドライバーがあると、簡単に固定できる

4. バックパネルシールドを固定する

マザーボードのバックパネル部分を保護するバックパネルシールドを、PCケースの内側から固定する。これはマザーボード固有の部品なので、必ずマザーボード添付の物を使う

5. マザーボードを固定する

バックパネルシールド上のポートの位置に合わせてマザーボードを置き、スペーサのネジ穴を使ってマザーボードをミリネジで固定する

step.5 マザーボードに各種ケーブルを接続する

 電源やマザーボードをPCケースに接続したら、マザーボードの各種コネクタにケーブルを接続していく。それぞれのケーブルやコネクタには、正しい組み合わせがあるので、間違えないように作業していこう。

 裏面配線を使う場合には、どのメンテナンスホールから引き出せば楽なのかも考えよう。

①ATX24ピン電源コネクタ
②USB 3.0ピンヘッダ
③EPS12V電源コネクタ
マザーボードから各部に供給する電流の大本になるコネクタ。電源ケーブル側のフックと、マザーボード側のコネクタ側がかみ合い、カチッと音がするまで挿し込むく
PCケースのUSB 3.0対応フロントポートを利用するためのコネクタ。ピンが細くて数も多く、ムリに押し込むと破損する可能性が高いので、慎重に作業したい
CPUに別系統で電流を供給するために設けられたコネクタ。ビデオカード向けに電流を供給するPCI Express補助コネクタと似ているが別物なので、間違えないように
④電源やLEDなど各種ピンヘッダ
⑤USB 2.0ピンヘッダ
⑥フロントサウンド用ピンヘッダ
PCケースの電源スイッチや、SSDのアクセス中に点灯するLEDなどを接続するコネクタ。今回はこの部分の接続作業を楽にしてくれるマザーボード付属品の「Q-Connector」を使った
PCケースのUSB 2.0対応フロントポートを利用するためのコネクタ。USB 3.0ピンヘッダよりは扱いやすいが、やはりムリに押し込むとピンが破損しやすい
PCケースのヘッドホン端子やマイク端子を利用するためのコネクタ。USB 2.0対応ピンヘッダと似ているが、ピンの間隔やピンがない場所が異なる
⑦ケースファン用コネクタ
今回は前面ファンと背面ファンをマザーボードに接続する。前面ファンは底面近くにある「CHA_FAN3」、背面ファンはケーブルを裏面に通し、天板近くにある「CHA_FAN4」に接続

step.6 SSDを固定してケーブルを装着する

 今回は大容量のSSDを1台組み込むだけなので、作業は簡単だ。

 PCケースには2.5インチSSDのネジ止めに利用するミリネジが付属しており、これを使ってシャドーベイのトレイに固定する。マザーボードとSSDを接続するSerial ATAケーブルは、マザーボードに付属する。

1. ケーブルはL字形タイプを使う

ストレートタイプと、片側がL字形になったタイプのケーブルが付属する。ケーブルが下を向いて場所を取らないL字形タイプがオススメ

2. トレイを取り出す

シャドーベイ内のトレイは、左右の取っ手を中央に向けてたわませるようにするとフックが外れ、引き出せるようになる

3. トレイにSSDを取り付ける

トレイの中央部に、2.5インチSSD用の取り付け穴が設けられている。ここにSSDのネジ穴を合わせる
PCケース付属のミリネジを使い、トレイの裏側からネジ止めして固定する

4. トレイをシャドーベイに戻す

SSDを取り付けたら、トレイを3.5/2.5インチシャドーベイに戻す。シャドーベイのレールに従って挿し込むだけでよい

5. 電源とSerial ATAケーブルを挿す

SSDのコネクタに、電源からのSerial ATA電源ケーブルと、Serial ATAケーブルのL字形部分を挿す

6. マザーボードにケーブルを接続

マザーボードのSerial ATAポートの状況だ。IntelZ170をチップセットに採用しているので、どのポートに接続してもSerial ATA 3.0対応SSDの性能を100%発揮できる
今回は「OS Drive」というシールが貼ってあるSerial ATA 3.0ポートに接続

3.5インチHDDも底面から固定する

 今回は組み込んでいないが、データ用に容量の大きい3.5インチHDDを使いたくなった場合は、別のトレイを使って組み込もう。

 3.5インチHDDは、PCケースに付属する専用の長いネジを使って固定しなければならないので、PCが完成した後でも、余ったネジは保存しておこう。

トレイを引き出すと、底面に白いゴムのワッシャーが付いている。3.5インチHDDは、このワッシャーを専用ネジに通してネジ止めする
ネジ止め自体は普通のドライバーでも可能。ただし専用ネジでないとネジの長さが合わないので、汎用ネジが流用できない

【問い合わせ先】

Intel:0120-868686(インテル)/http://www.intel.co.jp/
ASUSTeK Computer:info@tekwind.co.jp(テックウインド)/http://www.asus.com/jp/
Micron Technology:-/http://jp.crucialproducts.com/
Antec:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/http://www.antec.com/
Enermax Technology:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/http://www.enermaxjapan.com
サイズ:support@scythe.co.jp /http://www.scythe.co.jp/


[Text by 竹内亮介]


DOS/V POWER REPORT 2015年10月号は2015年8月29日(土)発売】

★第1特集「システム一新でヌルサク環境をこの手に! ド本命登場!Skylake K」
★第2特集「NVMe対応モデルが超速い!500GBオーバーの大容量モデルが超安い! とにかく今、SSDが欲しい!!」
★特別企画「新世代メモリ“HBM”採用で次のステージへ Radeon R9 Fury X&Furyの実力に迫る!」「安くて!速くて!自由に選べる!初めての格安SIM」「個性いろいろ、選ぶ楽しみ 特選ケースファンギャラリー22」
★連載「最新自作計画」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」

★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 特別付録小冊子「最新ビデオカードカタログ 2015」(紙版のみ別途付録、電子版では本誌末尾に収録)
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2015-08-22-0000.php

【電子販売ショップ】

(AKIBA PC Hotline!編集部)