パワレポ連動企画
“ポスト虎徹”CPUクーラー対決 その2
~Thermaltake Nic L32 / サイズ 阿修羅編~
【PCパーツ無差別級対決(5)】
(2016/5/3 11:30)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年6月号」の総力特集「価格も新旧も関係なしの大激突! PCパーツ無差別級対決」を掲載する。
第5回は前回に引き続きCPUクーラーの比較を行う。今回登場するのはThermaltakeとサイズの製品だ。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年6月号は全国書店、ネット通販にて4月28日(木)に発売。総力特集のほか、ARMプロセッサを搭載した電子基板をノートPCへ!「自分で作るRaspberry Piノート pi-top入門講座」、PCに足りない機能をガチャンと追加「空いているスロットを有効活用 春の内蔵拡張カードコレクション」」、使いやすさは健康にも影響する「PCまわりの使いにくさ、もう放置しない! 今すぐ欲しい環境改善グッズ」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録小冊子は新旧のインターフェース規格を解説した「インターフェース図鑑+インターフェース拡張パーツカタログ」。懐かしいものから現在主流の規格、マザーボードには搭載されているのにデバイスが登場しないものまで一挙掲載だ。
-PCパーツ無差別級対決-
“ポスト虎徹”CPUクーラー対決 Part2~CPU&CPUクーラー編 その5~
第1部
CPU&CPUクーラー編
CPUのライバル関係は複雑だが、今回はミドルレンジの代表とIntelの二つのプラットフォームに注目した。また人気の虎徹に対抗できそうなクーラーもチェック。
Part3 “ポスト虎徹”CPUクーラー対決
この対決の見どころ ベストセラー・虎徹を脅かすモデルはあるか?
■新世代コンパクト CRYORIG M9i
■静音性重視 Enermax ETS-T40F-TB
■冷却重視の対抗馬 Thermaltake NiC L32
■上位クラスとも比べてみたい サイズ 阿修羅
4,000円前後と低価格でよく冷え、不動の人気を誇るのがサイズの虎徹だ。12cm角ファンに薄型ヒートシンクを組み合わせたモデルで、高さ16cmの虎徹が入るかどうかがPCケースの一つのバロメーターになっているほど。その牙城を崩せる製品はあるだろうか。
“ポスト虎徹”CPUクーラー対決 その3
安くて冷えるを追求14cm径ファン搭載モデル
■Thermaltake Technology
NiC L32
実売価格:3,500円前後
Specification
●対応ソケット:LGA775/1150/1151/1155/1156/1366/2011、Socket AM2/AM3/AM3+/FM1/FM2●ファン:14cm径×1(500~1,800rpm、PWM対応)●サイズ(W×D×H):150×65×160mm●重量:620g
冷却性能は高いが動作音は大きめ
ヒートシンクの奥行きを4cmに抑えることで、メモリやVRMのヒートシンクとの干渉を防止したスリムデザインのサイドフローモデル。
TDP 180W対応がうたわれているとおり冷却性能は高く、今回のテストにおいては、OC高負荷時のCPU温度が虎徹よりも3℃も低かった。実売で3,500円前後という価格を考えるとこの冷却性能は魅力的だ。14cm径ファンを搭載しているので一見大きく思えるが、高さは16cmで虎徹と同じ。比較的使用するケースを選ばない点もよい。
ただし、動作音は低負荷時には静かであるが、高負荷時にはかなり大きくなるので、静音性を重視したい人には向いていない。(滝 伸次)
【編集部の判定】
この価格帯にしては冷却性能は非常に高いので、高負荷が続くような使い方なら虎徹よりオススメ。
動作音が大きめのビデオカードや電源などと一緒に使うゲーミングPCのような環境で輝く製品だ。
“ポスト虎徹”CPUクーラー対決 その4
冷却性能、静音性とも優秀なサイズの上位モデル
■サイズ
阿修羅
実売価格:6,000円前後
Specification
●対応ソケット:LGA775/1150/1151/1155/1156/1366/2011、Socket AM2/AM3/AM3+/FM1/FM2●ファン:14cm径×1(500~1,300rpm、PWM対応)●サイズ(W×D×H):145×90×161mm● 重量:750g
大型CPUクーラーに匹敵する冷却性能と高い静音性が魅力
定番である虎徹の一つ上を狙いたい。自作派なら多くの方がそう考えるだろう。この製品はやや大きめのヒートシンクに14cm径の大型ファンを組み合わせることで高い冷却性能と静音性を実現しているサイドフローモデル。虎徹も並のCPUクーラーに比べると冷却性能、静音性ともに高いのだが、下のテスト結果のとおり、阿修羅はその両方でハッキリと勝っている。
虎徹が実売で4,000円前後なので、評価は2,000円ほど高い価格をどう考えるかだろう。たった2,000円と思ったなら即買いの価値はある。なお、注意したいのは高さが虎徹より0.1cm大きく16.1cmあること。(滝 伸次)
【編集部の判定】
虎徹より明確に上の性能を狙うならこのクラスがオススメ。6,000円前後の価格帯ながら、1万円クラスの製品にも匹敵する性能を持っている。
その分大型なので、メモリやPCケースと干渉しないか事前にチェックしておこう。
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-6700K(4GHz)
マザーボード:ASUSTeK Z170-PRO(Intel Z170)
メモリ:Micron Crucial CT4K4G4DFS8213(PC4-17000 DDR4 SDRAM 4GB×4 ※2枚のみ使用)
グラフィックス機能:Intel Core i7-6700K内蔵(Intel HD Graphics 530)
SSD:Micron Crucial m4 CT128M4SSD2(Serial ATA 3.0、MLC、128GB)
OS:Windows 10 Pro 64bit版
室温:22.3℃
暗騒音:27.9dB
動作音測定距離:ファンの中心より10cm
アイドル時:OS起動10分後の値
高負荷時:OCCT 4.4.1 CPU LINPACK テストを15分間動作させたときの最大値
OC高負荷時:Core i7-6700K(4GHz)を4.5GHz(100MHz×45)にOCした状態でOCCT 4.4.1 CPU LINPACKテストを15分間動作させたときの最大値
CPU温度:HWMonitor 1.28のCPU Temperatures のPackageの値
【問い合わせ先】
Thermaltake Technology:03-5215-5650(アスク)/http://jp.thermaltake.com/
サイズ:support@scythe.co.jp /http://www.scythe.co.jp/
[Text by 滝 伸次、編集部 遠山健太郎]
【DOS/V POWER REPORT 2016年6月号は4月28日(木)発売】
★総力特集「価格も新旧も関係なしの大激突! PCパーツ無差別級対決」
★特別企画「自分で作るRaspberry Piノート pi-top入門講座」「空いているスロットを有効活用 春の内蔵拡張カードコレクション」「PCまわりの使いにくさ、もう放置しない! 今すぐ欲しい環境改善グッズ」
★連載「最新自作計画 ~最新AMD CPUで作るお手頃メインPC~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「インターフェース図鑑+インターフェース拡張パーツカタログ」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)
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★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
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