夏のイチオシ!PCパーツ特集

【夏のイチオシPCパーツ2022】ADATAのXPGブランドからコスパに優れる高冷却ケースと電源が登場!

名冷却ファン「Gentle Typhoon」もNidecとコラボして復活

 メモリやSSDでおなじみのADATA Technologyだが、最近ではゲーマー向けブランド「XPG」からPCケースや電源をはじめ、多種多様なPCパーツを精力的にリリースしている。とくにPCケースは力が入っており、4面を強化ガラスで囲んだ「XPG BATTLECRUISER」など個性的な製品が多数リリースされている。そのXPGブランドから発表された注目の新モデルが高冷却ケース「XPG VALOR AIR」だ。さらに今回はそれに合わせて同じくXPGブランドのエントリークラス電源ユニット「PYLON」、かつての名機の血を引く冷却ファン「VENTO PRO 120 PWM」を合わせて紹介していきたい。

冷却性能にフォーカスした高コストパフォーマンスケース「XPG VALOR AIR」

ATX対応ミドルタワーケース「XPG VALOR AIR」

 XPG VALOR AIRはATX規格に対応するコンパクトなミドルタワーケースだ。一見して分かるようにフロントパネルはエアフローを重視したメッシュ構造になっており、ケースファンや水冷クーラーを装着して新鮮な外気を思う存分送り込めるようになっている。もちろんホコリ対策も万全で、内部には取り外しが簡単なマグネット式のダストフィルタが装備されている。大型水冷クーラーの取り付けも可能で、36cmクラスまでのサイズがサポートされている(天板には24cmクラスまで取り付け可能)。

 サイドパネルは高級感のある強化ガラスで、CPUクーラーは高さ166mm、ビデオカードは長さ335mmまでをサポートしている。そして注目のポイントはその価格。これだけの充実した装備を持ちながら実売で6,500円前後とかなりお買い得な価格となっている。

カラーはブラックとホワイトの2色

80PLUS Bronze認証でコストパフォーマンスに優れる電源「XPG PYLON」

実売価格は450Wモデルが、6,000円前後、550Wモデルが6,500円前後。650Wモデルが7,000円前後

 次々と新分野を開拓しているXPGブランドが最近乗り出したのが電源ユニットだ。今回紹介する「XPG PYLON」はその中でもエントリークラスに位置する製品で、80PLUS Bronze認証を取得している。加えて、電源ユニットの品質を評価するCybenetics社の各種認証も取得しており、ETA規格でSILVER(変換効率85%以上87%未満)認証を受けている。また、静音性の認証規格であるLAMBDA認証でもA-を取得している。

内部電源ケーブルはスタンダードな直付けタイプで、PCI Express 6+2ピンケーブルの数は450/550Wモデルが2本、650Wモデルが4本という仕様だ。

メインコンデンサには日本メーカー製の105℃品を採用し耐久性を高めている

人気ファンGentle TyphoonがNidecとのコラボで復活「XPG VENTO PRO 120 PWM」

ファンプロペラには可能な限りノイズを抑える工夫が複数施されている

 Gentle Typhoonと言えば2010年台前半にその静音性と冷却性の高さで人気を誇った冷却ファン。それがADATAと国産ファンメーカーであるNidec(日本電産)とのコラボで復活した。「XPG VENTO PRO 120 PWM」がそれだ。静音性へのこだわりは変わりなく、ファンプロペラにはノイズを抑える形状を採用し、付属のラバーパッドが回転時の振動を抑え、PC使用中の動作音を低減する設計になっている。回転数は450~2,150rpm(PWM接続時は900~2,150rpm)だ。

 最大風量は75CFM、静圧も3.15mm H2Oと高く、ハイエンドPC環境での使用に適したモデルとなっている。ファンケーブルは取り回しがしやすいフラットタイプで、デイジーチェーン接続にも対応しており、複数ファンの運用が容易な設計なのもうれしい。実売価格は2,200円前後で、3個セットのお得なまとめ買いパックも用意されている。

モーターに高精度のデュアルベアリングを採用することにより耐久性と静音性を両立させている

[制作協力:ADATA]