eスポーツ結果レポート：上位陣快勝！プレイオフ進出の3チームが確定

今週もOzone Rampageが首位をキープ。写真はCROOZ Rascal Jesterとの試合でドラゴンスティールを決めた瞬間。

6勝目を挙げプレイオフ進出に成功したDetonatioN FocusMe。前シーズン準優勝のRabbitFiveの敗退により、グランドチャンピオンシップ進出も確定。

　League of Legendsの6チームが総当たりで対戦する「eスポーツ」日本独自リーグ「LEAGUE OF LEGENDS JAPAN LEAGUE 2015」（以下LJL）シーズン2。今週は、ラウンド7とラウンド8のダブルヘッダーが行われた。

　ラウンド7およびラウンド8で勝利したのはDetonatioN FocusMe（以下FM）、Ozone Rampage（以下RPG）、Immortals 7th heaven（以下7h）。上位3チームが下位3チームから勝利を重ねる結果となり、3チームのプレイオフ進出が確定した。

　結果的に、シーズンオフに外国人選手やコーチで戦力強化を図ったチームが上位についた格好だ。なお、先週からランキングに変動はなく、今後は「上位3チームの優勝争い」と「下位3チームの入れ替え戦回避（5位/6位は入れ替え戦対象）」が注目点となる。

　では、それぞれの試合について詳しく見ていこう。

ラウンド7第1試合：DetonatioN FocusMe(○) vs RabbitFive

前回ラウンド2ではRabbitFiveが見事な逆転劇で勝利したが、ラウンド7ではDetonatioN FocusMeの勝利となった。

　「元姉妹チーム」同士の対決。現在のランキングではFMが2位、RFが4位をマークしているが、前回ラウンド2ではRFが勝利を果たしている。

　前シーズンの決勝戦カードでもあり、因縁の対決とも言えるFMとRFがどんな戦いを見せるのか、注目が集まった。

　序盤、RFがレーン戦に勝利しドラゴンをゲットするなどRFが有利に試合を進めるのかと思いきや、18分にはFMがドラゴン確保後に集団戦にも勝利。中盤、両チーム激しい読み合いのなか、FMがオブジェクトを順調に確保し有利な展開に。終盤、ドラゴンやバロンを着実に獲得したFMが、一気に攻め込んでネクサスを破壊。FMが1勝を果たした。

　これによりFMは見事5勝目を挙げ、2連勝を果たした。一方のRFは2連敗で痛い4敗目となった。

ラウンド7第2試合：Ozone Rampage（○） vs CROOZ Rascal Jester

ラウンド7終了時のKDAランキングはMMeron選手が16.67で断トツ1位。2位に9.10でtei選手、3位に9.00でDara選手となっており、ランキング上位をOzone Rampageが占めた。

　昨年のLJLから参戦している「ベテランチーム」の対決。今シーズン絶好調のRPGは首位を独走中、一方のRJは5位と低迷している。しかしながらRJも先週の勝利で波に乗ってきており、首位のRPGを相手にどのような戦いを見せるのか、気になる一戦となった。

　試合開始3分、RPGがミッドでガンクを成功させ機先を制した。しかしRJもすぐさまボットで1キルを返す展開。しばらく睨み合いが続いたが、中盤、RPGがドラゴンスティールに成功すると、次々にタワーを折り始める。有利を掴んだRPGは集団戦勝利からオブジェクトを着実に獲得し、一気にインヒビターまで破壊。RJも粘りのプレイを見せたが、有利を活かしたRPGの勝利となった。

　6勝目をマークしたRPGは、首位をキープすることに成功。一方のRJは苦しい5敗目を喫し、プレイオフ争いはより一層厳しいものとなった。

ラウンド7第3試合：ApeX R Gaming vs （○）Immortals 7th heaven

開始2分、Immortals 7th heavenのAivingo選手がミッドのレーン戦でファーストブラッドをゲット。

　LJL初勝利を目指すApeXと、優勝を目指す7hの対戦。置かれた立場は異なるものの、ペナルティ持ちの両チームにとっては勝利数が非常に重要だ。先日コーチ加入を発表したApeXが、7hを相手にどのような試合繰り広げるのか、期待が高まる試合となった。

　しかし、ふたを開けてみれば7hの一方的な展開に。序盤、いきなり7hがミッドのレーン戦で2キルを見せ、開始4分ですでに有利を掴んだ。開始7分ですでに2000ゴールド差がついてしまう。その後も7hは順調にオブジェクトを獲得。不利な状況を打破したいApeXが攻めに入るが、7hは冷静にこれに対処。そのままネクサスが割れ、7hの勝利となった。

　第1試合と第2試合で上位チームが勝利しただけに、7hとしては絶対に負けられない試合となったが、見事5勝目を収めた。一方ApeXは7連敗を喫し、苦しい戦いを強いられている。

ラウンド8第1試合：CROOZ Rascal Jester vs （○）DetonatioN FocusMe

33分、バロンスティールを狙うCROOZ Rascal Jesterだったが、DetonatioN FocusMeがきっちり確保。

　昨年のLJLの「優勝チーム」であるFMと「準優勝チーム」であるRJの対決。今年も強さを見せるFMに比べ、RJは若干低迷している。しかしながら前回のラウンド3もFMは「辛勝」、シーズン1に至ってはRJが勝利しており、今回も熱い戦いが予想された。

　序盤は両チームともオブジェクトを順調に獲得し、ゆったりとしたゲーム展開に。試合開始23分、FMが集団戦勝利からドラゴン、ミッドタワー、バロンを次々とゲットし有利を掴む。RJも集団戦で反撃するものの、なかなかオブジェクトに結びつかない。一方FMは、オブジェクトをきっちり確保し、集団戦にも立て続けに勝利。最終的に、集団戦勝利後一気に攻め込んだFMがネクサスを破壊。FMが勝利を果たした。

　これによりFMは、見事6勝目を果たした。一方のRJは、今後は5位/6位の入れ替え戦対象から抜け出すことを目標に戦っていくことになる。

ラウンド8第2試合：RabbitFive vs （○）Immortals 7th heaven

6勝目をマークしプレイオフ進出を確定させたImmortals 7th heaven。

　今年からLJLに参戦した「ニューカマー」チームの対決。前シーズン大健闘だった両チームが、今シーズンもプレイオフ争いを繰り広げている。前回のラウンド3は接戦の末7hに軍配が上がったが、今回はどのような戦いを見せるのか、注目の一戦となった。

　試合開始3分、7hがミッドへのガンクを成功させ、序盤から7hが優位な試合運びを見せる。その後も7hはキルやオブジェクトをきっちりゲットし、試合開始16分には5000ゴールド差がつく展開に。苦しい状況に追い込まれたRF。試合開始30分にはバロンもゲットし、ゴールド差も1万に。集団戦から流れるようにネクサスを破壊。7hが完璧な試合運びで勝利を手にした。

　6勝目を収めた7hは、残り2戦を待たずしてプレイオフ進出が確定した。逆にRFは痛い連敗で、残念ながら今シーズンのプレイオフ進出は叶わなかった。

ラウンド8第3試合：Ozone Rampage（○） vs ApeX R Gaming

トップ「ノーチラス」、サポート「バード」、そしてジャングルに「エッコ」をピックし新しい組み合わせを披露したOzone Rampage。

　首位のRPGと最下位のApeXの対決。これまで一方的にやられてしまう場面の多かったApeXだが、少しずつ見せ場をつくりはじめてきたのも事実。新たにコーチを迎え入れたApeXが強豪RPGを相手にどれだけ戦えるのか、ファンの関心が集まった。

　試合は序盤からガンクを成功させるなど、RPGが優位に運ぶ展開。開始8分にはRPGがドラゴンをゲットし、次から次へとガンクも成功。しかし11分、ApeXが反撃を見せ2キルをゲット。さらにキルを取ったApeXは17分にドラゴンを確保し見せ場をつくった。しかしその直後の集団戦でRPGが勝利すると、その後は終始RPGペースで試合が展開。28分にはインヒビターが割られ、結局最後まで攻撃の手を緩めなかったRPGが勝利を収めた。

　7勝目を挙げ首位をキープすることに成功したRPG。一方のApeXは8連敗となり最下位が確定。シーズン終了後には、チャレンジャートーナメントを勝ち上がってくるチームと入れ替え戦を戦うことが確定した。

試合のムービーはこちら

ラウンド9は7月4日（土）

　次回のマッチは7月4日（土）18時からのラウンド9。

　対戦カードはRabbitFive対CROOZ Rascal Jester、ApeX R Gaming対DetonatioN FocusMe、そしてOzone Rampage対Immortals 7th heavenとなっている。

　注目はやはり上位チームの直接対決となるOzone Rampage対Immortals 7th heaven。この試合とDetonatioN FocusMeの結果次第で順位の変動が考えられる。次々回のラウンド10（7月11日）にはFMとRPGの直接対決もあるため、ラウンド9、10の結果次第で最終的な順位が動くこともあるだろう。

[写真提供　株式会社SANKO]