借りてみたらこうだった!
スモークガラスのシックなPCケース、Corsair「Obsidian Series 500D」をチェック
スモークは両側面、PCケースの最新トレンドもフォロー text by 坂本はじめ
2018年2月27日 11:50
今回、Corsairより「Obsidian Series 500D」をお借りした。国内でも近日登場予定のモデルだ。
同社のObsidian Seriesは、高級感やデザイン性に優れたモデルだ。その最新モデルにあたるObsidian Series 500Dでは、ガラスパネルや5インチベイの廃止など、最新のトレンドを取り入れつつもこれまで通り高いデザイン性を踏襲したモデルに仕上がっている。水冷クーラーの組み込みや、見た目にこだわった自作には好適なケースだ。
今回のレビューでは、Obsidian Series 500Dの外観を中心に機能や特徴をチェックしてみたい。
ブラックスモークガラスをサイドパネルに採用した新世代のObsidian Series
Corsair Obsidian Series 500Dは、ATXマザーボードに対応するミドルタワーケース。サイズは幅237×高さ507×奥行き500mm。
頑強なスチールとヘアライン仕上げのアルミニウムの組み合わせた、高級感のあるデザインが特徴の「Obsidian Series」の最新モデルで、同シリーズのモデルでは初めて両側面のパネルにブラックスモークガラスを採用している。
Obsidian Seriesを象徴するヘアライン仕上げのアルミニウムを採用したフロントパネルは5インチベイなどのオープンベイを排することで、よりファッショナブルなデザインを実現。フロントパネルインターフェースには最新のUSB 3.1 Type-C端子を備え、内部ヘッダにもUSB 3.1 headerを採用している。
側面パネルはケース背面側に備えたヒンジを軸として大きく開閉できるので、LEDイルミネーションの調整や清掃などの簡易メンテナンス時にケース内へのアクセスが容易だ。また、パネルはヒンジのねじを外して垂直方向に持ち上げれば取り外すこともできるので、組み立て時に開閉機構が邪魔になることもない。
ストレージ搭載スロットは、2.5インチドライブ専用スロット×3と、3.5/2.5インチドライブ両対応スロットを2スロット備える。いずれもケース右側面にリムーバブルトレイとして装備している。
電源ユニットには最大225mm長のATX電源を搭載可能で、ケース左側面には電源ユニットを覆うカバーを備えている。電源ケーブルを目立たせないスタイリッシュな自作がしやすい仕様だ。
拡張スロットは、370mm長の拡張カードに対応する通常配置の7スロットに加え、縦配置のスロットを2つ備えている。拡張スロット固定タイプのSSDマウンタやファンステイなどが利用できる他、延長ケーブル付きのライザーカードを用いればビデオカードなどを取り付けることも可能だ。
360mmラジエーターにも対応、Corsair製水冷クーラーとの相性も良好
ケースファンの設置個所は、フロントに120mmファン×3または140mmファン×2。トップに120mm×2または140mmファン×2。リアに120mmファン×1。標準ではフロントとリアに120mmファンを1基ずつ搭載している。
トップとフロントのファンステイは着脱が可能で、ファンを取り付ける際はシャーシからファンステイを取り外して作業が行える。
フロント部には、Corsairブランド初の360mmラジエーター採用水冷クーラーとして発売されたばかりの「H150i PRO RGB」が搭載可能であり、ケース内空間的にもフロント側に大型の水冷ラジエーターを配置しやすく設計されている。
水冷向けの設計となっているCorsair Obsidian Series 500Dだが、高さ170mmまでのCPUクーラーに対応しており、空冷CPUクーラーの収容能力にも優れている。
トップとフロントのファンステイおよび電源ユニットの吸気口には、ケース内へのホコリの侵入を防ぐ着脱式のダストフィルターを装備している。ホコリの侵入を抑制することでメンテナンスの頻度を少なくでき、フィルターの清掃も容易に行える。
最新のトレンドを取り入れつつ、落ち着いたデザインが魅力のPCケース
Obsidian Series 500Dは、5インチベイの廃止や開口率の大きな強化ガラスパネルといった最新のトレンドをうまく取り入れ、CorsairのObsidian Seriesらしい落ち着きのある上品なデザインにまとめられたモデルだ。
空冷CPUクーラーの収容能力も高く、ケースのレイアウトは水冷ラジエーターの搭載を想定したものとなっている。先日発売されたCorsair最新のオールインワン水冷クーラー「HYDRO PRO シリーズ」と組み合わせ、ハイエンドパーツを高性能な水冷クーラーで静かに冷やすというのが良く似合うケースだ。
オールインワン水冷クーラーの使用や、上品に魅せるPCの自作を考えているユーザーに特におすすめのケースであるObsidian Series 500D。国内での発売はまだ告知されていないが、早期発売を期待したい。
バックナンバー
- 借りてみたらこうだった!バックナンバー
- http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/mreview/rental/