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AMDの最新ミドルレンジ「Radeon RX 470」がデビュー、実売26,000円前後から

オリジナルクーラーモデルが多め、一部モデルはRX 480よりも高値

(8/6 20:50更新)SAPPHIREの下位モデルの販売を確認
(8/5 22:35更新)SAPPHIRE 2製品とPowerColor 1製品の販売を確認
初出日時 8/4 22:00
NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 OC

 Radeon RXシリーズのミドルレンジGPU「Radeon RX 470」がデビュー、同GPUを搭載したビデオカードが5日(金)に発売された。

 5日(金)時点で店頭に並んだモデルは、SAPPHIREブランドでオーバークロックタイプの「NITRO+ RADEON RX 470 8G GDDR5 OC(11256-02-20G)」と「NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 OC(11256-01-20G)」、PowerColorブランドでオーバークロックタイプの「AXRX 470 4GBD5-3DH/OC」の計3製品で、3モデルとも独自デザインのクーラーが搭載されている。

 店頭価格はSAPPHIREのモデルが順に税込35,080円前後、税込30,220円前後、PowerColorのモデルが税込25,800円。販売ショップはツクモパソコン本店ツクモeX.パソコン館ソフマップ 秋葉原 本館ソフマップ 秋葉原 リユース総合館ドスパラパーツ館パソコンショップ アークなど。ちなみに、SAPPHIREの8GBモデルは上位のGPUである「Radeon RX 480」を搭載したリファレンスモデルよりも高値になっている。

 Radeon RX 470を搭載したビデオカードは、このほかにSAPPHIREの下位モデル「RADEON RX 470 4G GDDR5 OC(11256-00-20G)」が6日(土)に発売。また、GIGABYTEや玄人志向からも近日発売予定となっている。

Polarisアーキテクチャを採用したRadeon RXシリーズの中位モデル

 Radeon RX 470は、「第4世代のGCN」(AMD)ことPolarisアーキテクチャを採用したRadeon RXシリーズのGPU。同シリーズでは上位からRX 480、RX 470、RX 460の3種類がラインナップされており、シリーズ初の製品として6月下旬にRX 480搭載カードが発売されている。

 Radeon RX 470の主なスペックは、演算ユニット数32、SP数2,048、コアクロックがベース926MHz、ブースト1,206MHz、メモリインターフェイスがGDDR5 256bit、メモリクロック1,650MHz、メモリバンド幅211GB/s、消費電力120W。

 今回登場したSAPPHIREのNITRO+シリーズの2製品には、長寿命を謳う2基の95mmファンや、ヒートパイプを用いたオリジナルクーラー「Dual-X」が搭載。アイドル時にファンを停止する機能「Intelligent Fan Control 3」も備える。また、ファンが着脱可能で、メンテナンスなどを楽に行なえる。

 このほか、本体のSAPPHIREロゴが光るライティング機能「NITRO Glow」が搭載。ファン回転数や温度に応じて発光が変化するモードや、「レインボーモード」などの6種類があり、本体のスイッチやユーティリティ「TriXX 3.0」でモードを切り替えることができる。

 NITRO+ RADEON RX 470 8G GDDR5 OCのコアクロックはベース1,121MHz、ブースト1,260MHz。搭載メモリはGDDR5 8GBで、データレートは8,000MHz。

 NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 OCのコアクロックはベース1,143MHz、ブースト1,260MHz。搭載メモリはGDDR5 4GBで、データレートは7,000MHz。

 映像端子などのスペックは両者共通。映像端子はDisplayPort 1.4×2、HDMI 2.0b×2、DVI-D×1。外部電源端子は8ピン×1。カードサイズ(約)は240×125×41mm。

SAPPHIREのRX 470下位モデルやPowerColorのRX 470カードも登場、GIGABYTEと玄人志向からは近日発売予定

RADEON RX 470 4G GDDR5 OC(11256-00-20G)
RADEON RX 470 4G GDDR5 OC(11256-00-20G)のパッケージ
PowerColor AXRX 470 4GBD5-3DH/OC
PowerColorのモデルもオリジナルクーラーを搭載
GIGABYTE GV-RX470G1 GAMING-4GD
玄人志向 RD-RX470-E4GB

 SAPPHIREの下位モデル「RADEON RX 470 4G GDDR5 OC(11256-00-20G)」は、リファレンスデザインを採用したシンプルな製品。ただ、コアクロックはベース932MHz、ブースト1,216MHzと、リファレンス仕様より若干高くなっている。搭載メモリはGDDR5 4GBで、データレートは7,000MHz。映像端子はDisplayPort 1.4×3、HDMI 2.0b×1。外部電源端子は6ピン×1。カードサイズ(約)は242.5×111.5×41mm。店頭価格は税込28,100円前後。

 PowerColorは、GPUクロック最大1,270MHzの「AXRX 470 4GBD5-3DH/OC」を5日(金)に発売。メモリはGDDR5 4GB(7,000MHz動作/256bit)で、同社オリジナルクーラーを搭載している。店頭価格は税込25,800円。

 GIGABYTEは、同社オリジナルの「WINDFORCE 2X」クーラーを搭載した「GV-RX470G1 GAMING-4GD」を発売予定。メモリはGDDR5 4GB(6,600MHz動作/256bit)で、GPUクロックは最大1,230MHz。予価は税込28,600円前後。

 玄人志向は、GPUクロック最大1,210MHzの「RD-RX470-E4GB」を発売予定。メモリはGDDR5 4GB(6,600MHz動作/256bit)で、冷却機構はファンを2基搭載した同ブランドオリジナルとなっている。予価は税込25,900円前後。

[撮影協力:ツクモeX.パソコン館ツクモパソコン本店ドスパラパーツ館ソフマップ 秋葉原 本館パソコンショップ アーク]