ニュース
Kaby Lake-S対応の新型マザーが各社から一斉に発売、計51モデル
チップセットはZ270、H270、B250の3種類
2017年1月6日 02:01
初出日時 1/6 2:01
IntelのデスクトップPC向けチップセットの新世代がデビュー、Kaby Lake-Sに対応した「Intel 200シリーズ」を搭載したLGA1151マザーボードが各社から発売された。
6日(金)夜の時点で在庫を確認したのは、ASUSが14モデル、ASRockが12モデル、GIGABYTEが7モデル、MSIが14モデル、Supermicroが4モデル。
CPUソケットはSkylake世代と同じ「LGA1151」、チップセットは3種類
Intel 200シリーズは「Kaby Lake」こと第7世代のCoreファミリCPUに対応したチップセット。第6世代の「Skylake」に対応したIntel 100シリーズの後継にあたる。
現時点のラインナップは、オーバークロックに対応した最上位の「Z270」、メインストリームの「H270」、ビジネス向けの「B250」の3種類。
Intel 100から進化した点としては、I/Oの強化が挙げられる。Intel 200ではI/Oレーン数が増加し、マザー上に構成できるPCIe 3.0インターフェイスが20レーンから24レーンに増えた。このほか、6Gbps SATAポートは6基まで、USB 3.0ポートは10基まで構成可能。
新たな不揮発性メモリ技術「Optane」がサポートされたのもトピック。IntelとMicronが共同開発した「3D XPoint」技術をベースとしたもので、Optane採用メモリではNVMe SSDより低いレイテンシでアクセスできるという。GIGABYTEはOptaneメモリを「速度とコストの面で、メインメモリ(DRAM)とSSD(NANDフラッシュ)との中間を補う存在」と位置付けている。
また、Kaby Lake-Sでは、CPUソケットなどのプラットフォームは変更されておらず、Skylake世代と同じLGA1151が採用。チップセットとCPUとを接続するインターフェイスにも、Intel 100と同じくDMI 3.0が用いられている。
このため、例えば新しいZ270マザーに従来のSkylake-Sを搭載したり、その反対に従来のZ170マザーに新しいKaby Lake-Sを搭載したりすることが可能。後者の場合、BIOSをアップデートするなどの対応が必要な場合があるが、PCパーツが使い回せるのはPC自作派にとってはメリットだ。
ASUS製品の特徴
ASUS製マザーでは、ゲームなどに向けた「ROG MAXIMUS」「ROG STRIX」、高耐久を謳う「TUF」のほか、新たなミドルレンジ/ローエンドモデル「PRIME」が用意。従来のゲーム向けmicroATX「MAXIMUS GENE」などの名称は無くなり、GENEについてはROG STRIXに統合され「ROG STRIX G GAMING」になっている。ちなみに、「R.O.G.」の名称は、ドットを抜いた「ROG」に統一したという。
各モデルの詳細は別記事を参照のこと。
ASRock製品の特徴
ASRock製マザーでは、ゲーム向けの「Gaming」、信頼性などを重視した「Extreme」などのほか、新たなハイエンドモデルとして「SuperCarrier」が用意。Z270マザーの「Z270 SuperCarrier」では、PCIeスイッチチップ「PEX 8747」の搭載により、4-way CrossFireX/SLIをサポートするなどの高機能が実現されている。
各モデルの詳細は別記事を参照のこと。
GIGABYTE製品の特徴
GIGABYTE製マザーでは、ゲーム向けの「Gaming」やスタンダードモデル「Ultra Durable」に加え、ゲーム向けの最上位として「AORUS」が用意。AORUSは同社の「プレミアムゲーミングブランド」で、同ブランドからは既にビデオカードやキーボードなどの製品が登場しているが、マザーボードは初となる。
各モデルの詳細は別記事を参照のこと。
MSI製品の特徴
MSI製マザーはゲーミングに注力したラインナップで、ゲーム向けとして最上位の「ENTHUSIAST GAMING」、ミドルレンジの「PERFORMANCE GAMING」、ローエンドの「ARSENAL GAMING」の3タイプが用意されている。このほか、ビジネス向けの「PRO」がある。
各モデルの詳細は別記事を参照のこと。
Supermicro製品の特徴
Supermicroは、「サーバーのDNAを受け継ぐ」というゲーミングブランド「SuperO」をアピール。サブカテゴリーとして、ヘビーゲーマー向けの「Pro Gaming」、メインストリームの「Core Gaming」、ビジネス向けの「Core Business」が用意されている。
各モデルの詳細は別記事を参照のこと。