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打倒Intel、AMDファン注目の最新CPU「Ryzen」が遂にデビュー
8コア/16スレッドのRyzen 7 1800Xなど計3モデル
2017年3月3日 00:00
AMDファン待望の新CPU「Ryzen」が遂にデビュー、3月3日(金)に発売が解禁となった。
ラインナップは、上位から「Ryzen 7 1800X」「Ryzen 7 1700X」「Ryzen 7 1700」の3モデルで、店頭価格(以下、税込)は順に64,590円前後、50,550円前後、41,900円前後。
上位2モデルはCPUクーラーが別売り。対応CPUクーラーに関しては別記事を参照のこと。
販売ショップはツクモeX.パソコン館、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店、ドスパラパーツ館、ツクモパソコン本店、パソコンショップ アーク、オリオスペック、ソフマップ 秋葉原 本館、ソフマップ 秋葉原 リユース総合館。
ツクモeX.パソコン館、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店、ドスパラパーツ館の3店舗は、3月3日(金)0時から深夜販売を実施、Ryzenのデビューを盛り上げた。
AMDの新世代コアアーキテクチャ「Zen」を採用したSocket AM4対応CPU
Ryzenは、AMDの新世代コアアーキテクチャ「Zen」を採用したSocket AM4対応CPU。製造プロセスは14nm。
今回の3モデルは8コア/16スレッドのCPUで、合計キャッシュ容量は20MB。クロックとTDPは、Ryzen 7 1800Xがベース3.6GHz/ブースト4GHz、95W、Ryzen 7 1700Xがベース3.4GHz/ブースト3.8GHz、95W、Ryzen 7 1700がベース3GHz/ブースト3.7GHz、65W。モデルナンバー末尾の「X」は、ブーストクロック以上にクロックアップするという「EFR」(後述)をサポートすることを示している。
Zenアーキテクチャでは、消費電力を増やさずに前世代コアとの比較で40%の性能向上を実現したという。核となるのは「SenseMI」技術で、温度・速度・電圧を監視する「Pure Power」、負荷に応じてクロックを調節する「Precision Boost」、要求されるデータを予測して演算性能を高める「Smart Prefetch」などで構成されている。
ユニークなのが、マニアやコアユーザーなどに向けたオーバークロック機能の「EFR(Extended Frequency Range)」。「XFR」とも約される。
空冷、水冷、“極冷”といった冷却システムの性能を感知して、クロックを向上させるもので、冷却性能が高い場合はブーストクロックを超えるクロックでの動作も可能としている(Ryzen 7 1800Xでは4GHz超、Ryzen 7 1700Xでは3.8GHz超)。マニア向けの機能ながら、完全に自動で制御され、ユーザーが操作する必要は無いという。
CPUの発売にあわせて、Socket AM4対応のマザーボードも各社から発売されている。詳細は別記事を参照のこと。
[撮影協力:ツクモeX.パソコン館とパソコン工房 秋葉原BUYMORE店]