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Raspberry PiをレトロPC向けに“SCSIデバイス化”する「RaSCSI」
X68000などのHDDやMOとして利用可能、変換基板が販売中
2017年7月20日 07:05
Raspberry PiをレトロPC向けに“SCSIデバイス化”する「RaSCSI GAMERnium版」が家電のケンちゃんで販売中だ。X68000のSASIにも対応するという。
GIMONS氏が開発したSCSIデバイスエミュレーター「RaSCSI」に対応した同人ハードで、ハードの製作はサークル「GAMERnium」が行っている。
PC側のインターフェイスがアンフェノールハーフピッチと、ハーフピッチD-Subの2種類が用意されている。店頭価格は税込12,800円。なお、初回入荷分はすでに売り切れ。次回入荷は8月中旬の予定。
RaSCSIソフトと組み合わせてRaspberry Piを“SCSIデバイス化”
RaSCSI GAMERnium版は、Raspberry PiのGPIOをSCSI接続で使用できるようにするインターフェイス変換機。公開されているRaSCSIソフトウェアと組み合わせることで、Raspberry Piを“SCSIデバイス化”し、PC-98やX68000、FM-TOWNSといったレトロPCの仮想ディスクドライブ(HDDやMOなど)として認識させることができるという。
ただし、製作したサークル「GAMERnium」では、動作報告があったという機種は紹介しているものの、「動作を保証するものではない」とアナウンスしている点には注意が必要。
また、使用方法の説明やサポートなどは行なっておらず、「公開されている情報を元に試行錯誤して下さい」「古いマシンのSCSI規格は混沌としていて相性問題は存在します」などとしている。上級者向けアイテムと言えるので、解決できるスキルが無い場合は手を出さない方が良さそうだ。
対応するRaspberry Piの機種については、Raspberry Pi 3 Model Bの使用を推奨するが、Raspberry Pi 2でも動作したという。初代Raspberry PiやRaspberry Pi Zeroについては、「速度面で不安が残りますが動作報告もあります」としている。
[撮影協力:家電のケンちゃん]