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最強CPUの座を奪取か、AMDのハイエンドCPU「Ryzen Threadripper」が遂にデビュー
16コア/32スレッドの「1950X」は実売15万円越え、水冷クーラー推奨
2017年8月10日 22:00
Intel Core Xの対抗となるAMDの新たなハイエンドCPU「Ryzen Threadripper」がデビュー、新しいCPUソケット「Socket TR4」を搭載したマザーと同時に発売された。CPUにクーラーが付属しておらず、かつTDPが180Wと高いので注意が必要だ。
店頭価格は1950Xが税抜き145,800円(税込157,464円)、1920Xが税抜き115,800円(税込125,064円)。
販売ショップはツクモeX.パソコン館、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店、ドスパラパーツ館、ツクモパソコン本店、パソコンショップ アーク、オリオスペック、ソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館、OVERCLOCK WORKS。
製品パッケージは、従来のCPUのパッケージとは大きく異なる巨大サイズで、CPUを取り出すまでに複数のパーツを取り外す必要がある。
最多で16コア/32スレッドというハイスペックCPU、今回は2モデル発売
Ryzen Threadripperは、新型ソケットのSocket TR4に対応したHEDT(ハイエンドデスクトップPC)向けCPU。
同じくHEDTに向けたIntelのCore Xシリーズのライバル製品であり、AMDはRyzen Threadripperで「HEDTにおけるリーダーシップを取る」と宣言。Core i9との比較でパフォーマンス、価格の両方で優れるなどとアピールしている。
Ryzen Threadripperでは、1つのCPUに2つのダイを構成することで、最多で16コア/32スレッドというハイスペックが実現。メモリインターフェイスは4チャンネルDDR4で、8基のDIMMスロットを備えるマザーボードでは最大128GBの容量が実現できる。計64レーンのPCIe 3.0インターフェイスも備える。
ラインナップは3モデルで、上位から1950X(16コア/32スレッド ベース3.4GHz)、1920X(12コア/24スレッド、ベース3.5GHz)、1900X(8コア/16スレッド、ベース3.8GHz)。いずれもブーストクロックは4GHz、TDPは180W。なお、今回未発売の1900Xについては、海外では8月末に発売する予定としている。
また、全モデルがアンロック(クロック倍率非固定)であるほか、冷却システムの性能に応じて自動的にオーバークロックを行なうEFR(Extended Frequency Range、XFRとも約される)も搭載。EFRクロックは全モデル4.2GHz。
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