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マイニング向けPCパーツの解説イベントが開催、専用OS「ethOS」が10月に店頭販売
2017年9月25日 00:01
マイニングに関する解説イベント「RADEONでやるマイニングセミナー」が17日にパソコン工房 AKIBA STARTUPで開催された。
イベントではマイニング向きのPCパーツの紹介や、マイニングの現状の解説、近日登場予定のマイニング専用OSの発売予告なども行われた。
マイニング専用OSや、マイニング用ビデオカードの新モデルが近日登場
マイニング向けPCパーツの紹介を担当したのは、代理店アユートの森田氏。
Linuxベースでマイニングにカスタマイズされた専用OS「ethOS」の取り扱いを告知。マイニングに最適化された環境を手軽に導入できる点が特徴のOSで、店頭では10月に発売する予定だという。また、多数のビデオカードを使用した環境でも安定性はかなり高いとしており、Windowsよりもより多くのビデオカードが接続可能とされている。
「ethOS」は、現在オンラインでは購入可能だが、店頭販売の際はUSBメモリなどにインストールした状態での提供を予定しているとのこと。
ビデオカードは、Radeon RX 580/570/470を搭載したマイニング向け設計のPowerColor製ビデオカードの発売を予告。映像出力端子が最小構成となているなど、マイニング向けにカスタムされたモデルで、Radeon RX 580搭載の「AXRX 580 8GBD5-DM」、Radeon RX 570搭載の「AXRX 570 4GBD5-DM」、Radeon RX 470搭載の「AXRX 470 8GBD5-DM」の3製品が10月に登場予定。
これらのほか、マイニング性能の高いモデルなども紹介された。
マイニング向けのマザーボードはBIOSTARからIntel H170搭載の「H170GT3DCBTC2」、Intel H110搭載の「H110M-BTC」が10月に登場予定。
2モデルともにmicroATXなので拡張カードスロット数などの面がATXよりも不利になるように思われるが、BIOSTARは一つのPCI Express x1レーンスロットに4枚のライザーカードを接続するためにオプションカード「DCBTC2」をラインナップしており、これを利用することでmicroATXでも多くのビデオカードを接続することができる。
また、すでに販売中のBIOSTAR製マイニング用マザーボードのラインナップや特徴も改めて解説された。BIOSTAR製のモデルは、PCI Expressスロットの配線やレーンの振り分け方などを最適化しており、他社のマイニングマザーボードよりも優れているとのことだ。
これらのほか、ビデオカード8枚用のマイニング向けラックケース「YCC-4000L-D」や、取得する認証を最小限にすることでコストを抑えたANDTSON製のマイニング用電源、現在販売中のマイニングリグを作製するための金属フレーム「PM-MINING-F」なども紹介された。
マイニングを取り巻く環境の解説や、マイニングPCの組み方なども紹介
このほか、AMD佐藤氏からは、マイニングを取り巻く環境や、Radeonがマイニングに対して有利な性能を持っている点などのほか、Ryzenを使ったCPUマイニングに関する話題も紹介された。
マイニングの分野で有名なマイナー太郎氏からは、PCでマイニングをはじめる際のパーツの選び方やソフトウェアの紹介が行われたほか、一時的にビットコインが急落した理由や、今後のおすすめ仮想通貨、ethOSに関しても紹介された。
なお、今後おすすめの仮想通貨は、「中国の影響などを加味すると、匿名性が高い仮想通貨の価値が上がるのではないか」とのことだった。
[撮影協力:パソコン工房 AKIBA STARTUP]