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Z370搭載マザーの改良点を各社がプレゼン、メモリ周りの性能向上やスロットの強化などをアピール
第8世代Coreプロセッサー発売記念イベント「THE WORLD IS WATCHING」開催 text by 日沼諭史
2017年11月28日 20:05
Intelは11月23日、秋葉原の特設会場およびPCパーツショップ店頭などで、第8世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー(Coffee Lake-S)の発売記念キャンペーン「THE WORLD IS WATCHING」を開催した。
特設ステージでのメーカーセッションのほか、メディアがショップを周り新世代CPUの特徴をプレゼン。購入者向けの抽選会なども行われた。
続いてはマザーボードメーカー4社による、第8世代Coreプロセッサー対応マザーボードのプレゼンテーションを紹介しよう。
ASRockは冷却性重視のM.2スロットの配置や、メモリ周りの性能向上をアピール
ASRockは、コストパフォーマンスに優れたモデルとして「Z370 Extreme4」を紹介。
2つのM.2スロットをエアフローを考慮した位置に配置していること、重量級グラフィックスカードの装着を見越してPCIeスロットを頑丈なスチール製としていること、メモリ信号設計を最適化することでDDR4メモリのパフォーマンスを最大限に引き出す「Hyper DDR4」技術を採用していることを説明した。
また、コンデンサの工夫によりノイズを減らしオーバークロック性能を引き上げる「Combo Caps」も特徴だとした。その他、「4K Ultra HDブルーレイ」の再生に対応するMini-ITX規格の「Fatal1ty Z370 Gaming-ITX/ac」など多彩なラインアップを用意している。
ASUSは高クロック動作に強くなったメモリ周りの改良、M.2スロット用ヒートシンクの強化をアピール
ASUSは、ゲームユーザー向けのモデル「ROG STRIX Z370-F Gaming」を解説。
メモリの層方向の信号経路を最適化することにより高いクロックでも安定して動作させる「OptiMem Technology」を備え、表面温度が15度ほど下がるというM.2スロット用のヒートシンクが付属しているのが特徴だとした。
また、マザーボードの各部をイルミネーションで彩る「ASUS Aura Sync」をリニューアルし、従来型の4ピンのRGB LEDに加えて3ピンのアドレス指定LEDを追加したという。これにより、LED1個単位でのきめ細かな発色制御が可能になるとしている。
さらに、メインストリーム向けの「PRIME Z370-P」マザーボードでは、PCIeスロットの根元の端子部形状を工夫することで、3方向の荷重に対する強度が16~66%高まったこともアピールした。
GIGABYTEはオーディオ機能の強化や豪華なイルミネーション機能をアピール
GIGABYTEは、ゲームユーザー向けで豪華なイルミネーション機能も付きながらコストパフォーマンスに優れた「Z370 AORUS Ultra Gaming」を紹介。
S/N比120dBで、DSD128のハードウェアデコード機能を備えた高品質オーディオチップを搭載するなど、音質にこだわったのが最も大きいポイントだとし、周囲のささいな音にも気付かなければならない対戦ゲームでの有用性を訴えた。
こちらも重いグラフィックスカードの使用に備えて、PCIeスロットを覆う「アーマー」により横方向の耐久力を従来比1.7倍とし、故障の原因になりうるコンデンサ周辺の化学変化を抑える技術を取り入れ、長期間の使用でも安心な製品であるとした。
MSIはマザーボードの強度向上や、トラブル時のステータスを知らせるLEDを搭載する点をアピール
MSIは、ゲームユーザー向けのマザーボード「Z370 GAMING PLUS」や「Z370I GAMING PRO CARBON AC」、「Z370M MORTOR」の特徴を説明した。
従来比4倍頑丈なスチール製PCIeスロット、システム起動時などにマザーボード上のLEDでトラブルの発生と原因を知らせる「Ez Debug LED」機能などを備える。
特にEz Debug LEDはまれに発生することのあるメモリとの相性問題も、メモリスロット部分が光ることで気付けるようになっているのがポイントだとした。