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キーボード自作教室が開催、軸・色・機能など全てにこだわったマニアックな1台を作成
森田氏が主催のPCイベント「第三回 自作erオフ会 in AKIBA」にて
2018年2月1日 08:10
自作PC業界の有名人、森田健介氏が個人主催で開催したイベント「第三回 自作erオフ会 in AKIBA」が27日に実施された。
イベントは講師を招き、水冷PC制作や極冷オーバークロック、キーボード自作などを実際に体験してもらうというもの。水冷PCの制作は、門馬ファビオ氏、関口徹氏、N's氏の有名Modderが講師として参加。オーバークロックはプロオーバークロッカーの清水貴裕氏、キーボード自作はテクニカルライターの加藤勝明氏が講師を担当した。
イベントの参加費は3,500円。開催告知や参加申し込みは森田氏のTwitterアカウント経由で行われ、比較的早い段階で定員に達していた。また、森田氏個人主催ということもあり、代理店などの垣根を越え多くのメーカーがイベントに協賛。ASUS、ASRock、BIOSTAR、GIGABYTE、MSI、Corsair、SilverStone、Cooler Master、In Win、G.SKILL、玄人志向、Thermaltakeなどが機材協力を行った。
また、有志によるMOD PC作成やMOD PC展示も行われ、会場では個性的なPCも見ることができた。
イベントは、水冷・MOD PC制作編、OC体験編とお届けしたが、最後にキーボード自作教室の模様をお伝えしよう。
色も形状も理想のキーボードを作る、加藤氏の自作キーボードコレクションも紹介!
キーボード自作教室の講師を務めたのは、テクニカルライター KTUこと加藤 勝明氏。
作業に入る前に、自作キーボードでどのようなことが行えるのかの簡単な解説が行われた。実例として、加藤氏がこれまで制作したコレクションを例に紹介。軸やカラーリングのこだわったオーソドックスなものから、左右分離型のエルゴノミクス形状のものなど、多数のモデルに触れることができた。
自作キーボードは、パーツを揃えた電子工作的に組み立てるもので、基板やフレーム、キースイッチやキーキャップなど、好みのパーツを取り寄せて製作するものになる。
また、基板やフレームは特注することも可能で、やろうと思えば世界に一つしか無いモデルを作ることも可能だ。キースイッチも一般的にはチェリー軸の4色が有名だが、あまり市場に出回っていないレアなモデルや、コンシューマー向けには採用例がないものなど、自作であれば多種多様なものが選べる。
こだわればいくらでもこだわれるのが自作キーボード最大のメリットで、エルゴノミクスモデルなどは、市販品ではキースイッチを選ぶことが難しいが、自作なら一番使いやすいものにカスタムできる。また、カラーも市販されていないタイプのものが選べ、黒をより格好良く見せるものや、白をベースに美しいモデルなど、自由度の幅は広い。
加藤勝明氏がきめ細かに指導、半田付けなど電子工作の基礎から解説
今回ユーザーが制作したのは9キータイプの自作キーボード。まずはキーボード自作に慣れようということで、入門キット的なモデルを使用。好みのキースイッチを選び、各種パーツを半田付けして製作する過程を体験することができた。
ちなみに、キーボード自作教室はかなりの人気で、募集開始から早々に定員に達していた。
作業はいくつかのパートに分けて行われ、全員同じペースで進むように進行していた。半田付けなどは慣れが無いと難しい部分もあり、複雑な部分などは加藤氏がその都度チェック、うまく行っていない場合は加藤氏が補助に入るなど、きめ細やかな対応となっていた。
パーツの実装のあとは、加藤氏が持ち込んだキーキャップから好みの物を各人選択。カラーリングなどが被ること無く、個性的なモデルが揃った。
最後は加藤氏が一つずつ動作チェックを行い自作教室は終了。このキーボードはファームウェアを書き換えることで割り当てキーなどを自由に変更可能で、完成した後もカスタマイズが楽しめる。