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“魅せる”PCケースや指紋認証付きのマウスパッド、冷却パーツなどを多数展示

~Thermaltake新製品発表イベントレポート~ text by 関根慎一

 Thermaltakeは3月17日(土)、新製品発表イベントを開催した。会場はツクモパソコン本店4階。

 Thermaltakeが4月以降に発売予定の製品を紹介するイベントで、PCケースをはじめ、電源、クーリングファン、ゲーミングデバイスなどを披露した。

 本記事では当日発表された新製品やiPhone用アプリを紹介する。

“魅せる”を重視したPCケースが続々登場

 PCケースの新製品として、両側面カバーに強化ガラスを採用したフルタワー「VIEW 91 TG RGB」や、アクリル製のカバーを採用したミドルタワー「VIEW 37 RGB」を紹介した。いずれも14cmのLED内蔵ファン「Riing」(リング)を標準装備したモデルで、VIEW 91 TG RGBには4基、VIEW 37 RGBには3基付属している。また、VIEW 37 RGBのみファンコントローラが搭載されている。

VIEW 91 TG RGB
両方のサイドパネルが強化ガラス製
左側面。2.5/3.5両用シャドウベイを12基備える
右側面。マザーボードシャーシの裏側に冷却ファンを8基装着できるステイを装備
上面にも4つまでファンを設置可能。上面にはI/Oポートもあり、USB Type-Cを搭載
背面
主な仕様
VIEW 37 RGB
140mmファンを前面に2基、背面に1基標準で装備
内部がよく見える左側面。上面に回り込んだガルウィング型サイドパネルはアクリル製
右側面
ファン速度やLEDを制御するコントローラが付属
ブラケットに引き出したボタンでも操作可能
主な仕様
VERSA J21 TG
4月発売のローエンドケース。価格は5,980円前後
上部操作パネル
主な仕様

80PLUS PLATINUM電源の廉価モデルが登場予定

 電源の新製品では、14cmのLEDファンを搭載した「TOUGHPOWER RGB PLUS PLATINUM」シリーズを発表。容量は1,200Wと850Wの2種類で、現行モデル「TOUGHPOWER iRGB PLUS PLATINUM」の廉価版という位置付け。仕様上の主な違いは、電源のリアルタイム監視・操作機能「Smart Power Management」対応の有無。発売は5月予定だが、価格は伏せられた。国内代理店アスクのサーマルテイク担当、納谷幸広氏によれば、「びっくりするような価格」とのことだ。

価格は発表されなかった80PLUS PLATINUM電源の廉価モデル。是非インパクトのある価格をお願いしたい

銅製パーツを採用した新型ラジエータやiPhoneからLED制御できるアプリも登場予定

 水冷・液冷関連では、銅製フィン内蔵のラジエーター「Pacific CL480」、「同420」、「同360」を紹介した。Thermaltakeの現行モデルとしてはこれまでラインナップしてこなかった銅製パーツ採用モデルで、Pacific CL480と360は12cmファン、CL420は14cmファンにそれぞれ対応する。

 これまで銅製パーツを備えたラジエーターをラインナップしてこなかった背景には、銅の重量によるケースのたわみと、たわみを原因としたパーツの破損に対する懸念があったという。しかしこのたび、ユーザーからの根強い要請によって、銅製パーツ採用モデルの投入に至ったとしている。外装はアルミ製。発売は5月の見込み。

銅製パーツ採用のラジエーター「Pacific」シリーズ
外装はアルミ製で、ラジエーターフィンのみ銅製
主な仕様

 このほかの新製品としては、ローエンドからミドルレンジのゲーミングデバイスをはじめ、空冷ファン、水冷用アクセサリーなどが紹介された。

UV反応タイプのクーラント液
カラーは9色。混ぜることで好みの色にできる
6色展開されるチューブフィッティングの新製品
LED内蔵の20cmファン「Riing Plus 20」
フレーム部に12個のRGB LEDを搭載する
サイドフローCPUクーラー「Contac 9」
メカニカルスイッチを採用したミドルレンジのゲーミングキーボード「Neptune Elite RGB」
ローエンドのゲーミングマウス「Talon Elite RGB」
指紋認証機能付きゲーミングマウスパッド。実用性が怪しい「ジョーク枠」の製品だという

将来的には声でPCをコントロール? iPhoneアプリも紹介

 会場ではLED内蔵デバイスの発光制御や音声操作などに対応したiPhoneアプリ「TT RGB PLUS」を使った操作デモも実施。音声操作では「Hello TT」と呼びかけてアプリをアクティブにし、音声で発光速度、発光色、点滅速度を操作した。現時点でできることはLED発光パターンの変更のみだが、ゆくゆくはPCの音声操作も対応させたいとのことだ。

iOS用アプリのTT RGB PLUS
デバイスの音声操作に対応
アプリ上から発光パターンを変更できる
端末を仮想コントローラとして使用できる
ツクモVR.店頭で64個のRiingファンを一斉に光らせるデモを実施中。お値段にして30万円相当
アプリからのLED発光コントロールで絵を出すなどのデモを予定している

[撮影協力:ツクモパソコン本店ツクモVR.]