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次世代規格「IEEE 802.11ax」対応、ASUSの無線LANルーター「RT-AX88U」が発売
2018年12月21日 07:05
次世代の無線LAN規格「IEEE 802.11ax」に対応したASUS製ルーター「RT-AX88U」が発売された。5GHz帯で最高4,804Mbpsでの高速通信が可能で、また「OFDMA」技術により複数ユーザーの接続時でも快適に使用できるとしている。
店頭価格は税抜き45,800円。販売ショップはツクモパソコン本店、ツクモeX.パソコン館、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店、ドスパラ秋葉原本店。ツクモパソコン本店やツクモeX.パソコン館には実機サンプルが入荷している。
5GHz帯の電波を使用した場合は4,804Mbpsのデータ転送速度に対応
RT-AX88Uは、現在策定中の無線LANの次世代規格であるIEEE 802.11axに準拠したルーター。本体には4本の送受信アンテナが装備されており、5GHz帯の電波を使用した場合は4,804Mbpsのデータ転送速度(規格の最高値、以下同)に対応するとしている。
現行規格のIEEE 802.11acでは5GHz帯のみサポートされていたが、IEEE 802.11axでは5GHz帯と2.4GHz帯の両方がサポートされる。RT-AX88Uでは2.4GHz帯の使用時で1,148Mbpsに対応するという。
また、IEEE 802.11axでは電波帯をより細分化し、効率的に接続端末に割り当てるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用されている。RT-AX88Uでも、OFDMAにより複数端末が接続した場合の通信速度とパフォーマンスが飛躍的に改善され、圧倒的な速度を実感できるという。接続できる端末数の目安は21台とされている。
ただし、現時点では、IEEE 802.11axに準拠した端末や子機などの店頭販売は確認していない。
RT-AX88Uでの他の規格の速度は、IEEE 802.11acが4,333Mbps(VHT160/5GHz、NitroQAM使用時)、IEEE 802.11nが1,000Mbps(HT40、NitroQAM使用時)、IEEE 802.11a/gが54Mbps、IEEE 802.11bが11Mbps。
このほか、「ビジネス向け」を謳うトレンドマイクロの技術によるセキュリティ機能「AiProtection」や、複数のルーターでメッシュネットワークを構築できる「AiMesh」をサポートする点も特徴。
搭載CPUはBroadcomの「BCM4908」(4コア、1.8GHz)。本体のサイズは幅300×奥行き188×高さ60mm、質量は1,010g。4本のアンテナは着脱が可能。有線インターフェイスはGigabit Ethernet×9(WAN×1、LAN×8)、USB 3.1 Gen1×2(フロントとリアに各1基)。付属品は電源アダプタ、LANケーブルなど。
[撮影協力:ツクモeX.パソコン館とツクモパソコン本店とドスパラ秋葉原本店とパソコン工房 秋葉原BUYMORE店]