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ラズパイを“SCSIデバイス化”する「RaSCSI」にRaspberry Pi Zero対応モデルが登場
SCSIコネクタ別に3モデル
2019年1月23日 08:10
Raspberry Piを使用したSCSIデバイスハードウェアエミュレーター「RaSCSI」に新モデルが登場、Raspberry Pi Zeroに対応した「RaSCSI ZERO」が家電のケンちゃんで販売中だ。
サークル Project M.P.Sが制作した同人ハードウェアで、SCSIコネクタがD-SUBハーフピッチ、アンフェノールハーフピッチ、アンフェノールフルピッチの3モデルが用意されている。店頭価格はいずれも税込9,800円。
SCSI機器として振る舞うハードウェアエミュレータ
これは、Raspberry Pi Zeroを“SCSIデバイス化”して、SCSIカードを搭載したPC-98シリーズやX68000、FM-TOWNSといったレトロPCの仮想ディスクドライブ(HDDやMOなど)として認識させることができるというインターフェイス変換機。従来のRaspberry Pi採用モデルよりも拡張性は減っているが、Raspberry Pi Zeroの採用により小型化を実現している。
製品は、SCSIコネクタ別に3モデル用意されており、アンフェノールフルピッチモデルでは、SASIカードに接続することもできる。このほか、接続したSCSIドライブから直接イメージを作成することができる「イニシエータモード」に対応している点も特徴。
Raspberry Pi Zeroは別売りで、ピンヘッダと無線LANを搭載した「Raspberry Pi Zero WH」の利用が推奨されている。そのほかにmicroSDカードとUSB-ACアダプタも必要。
なお、家電のケンちゃんの販売ページには、この手の製品の常として「すべての機器で動作を保証する物ではない」「Raspberry Pi Zero側の設定や、接続するハードとの相性により期待する動作をしない可能性がある」などの注意事項が書かれている。トラブルを自己解決できる上級者向けの製品といえるだろう。
[撮影協力:家電のケンちゃん]