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ASRockが「DeskMini A300」をイベントでアピール、同社の凄腕技術者が開発

日本ユーザーの支持を受けて製品化

DeskMini A300

 ASRockの新製品紹介イベント「ASRockerの集い ~新マザーとDeskMini A300の魅力に迫る ~」が、2月23日(土)にツクモパソコン本店II2階 特設会場で開催された。

 イベントではAPU対応の小型PC自作キット「DeskMini A300」や、Ryzen向け高耐久マザーボード「Steel Legend」シリーズの解説が行われたほか、オーバークロッカー清水氏によるオーバークロックの実演も行われた。

 会場には多くの参加者がつめかけ、イベント開始前に満席になるほど盛況だった。

「DeskMini A300」はASRockの凄腕技術者が開発

開場直後ですぐに満席に

 イベントはまずはじめに、今月に発売された「DeskMini A300」の製品紹介や、誕生秘話などが語られた。

 DeskMini A300はRyzen APU対応のMini-STXマザーボードを採用したPC自作キット。ASRockの原口氏によると、本製品は元々はコンセプトモデルで、本来であれば製品化の予定はなかったが、ASRock Japanが日本ユーザー向けに行ったアンケートで多くの支持を受け、販売されることになったという。

メーカーが3,200MHzのメモリクロックのサポートを謳う
AMD Fluid Motion機能で滑らかな動画再生が可能
本体の細かなレイアウトの詳細

 同社によると、AMDのマザーボードは最低でも6フェーズのVRMを搭載しなければならないが、ASRockはフェーズの品質を最上位にすることで5フェーズに抑えることに成功。また、その構造を考えたエンジニアはX299チップセットを搭載するMini-ITXマザーボード「X299E-ITX/ac」などを設計したエンジニアで、ASRockという社名を考えた人物でもあるという。

CTDPの値で通常のAMD Ryzen用とAMD Ryzen Pro用とでプロファイルが分けられている
小さな筐体の中にもしっかりとヒートシンクが搭載されている
参加者の私物のDeskMini A300

 そのほか、会場では先日発売された「B450 Steel Legend」やB365チップセット搭載マザーボードの簡単な紹介も行われ、デザインコンセプトや搭載コンデンサの種類、各機能についての解説が行われた。

デザインコンセプトは軍事用、スチールなどをモチーフにしている
「ULRTA USB POWER」は12V電圧を5Vに変換して安定化を追及したという
ニチコンの12kコンデンサや60A Premium パワーチョークコイルなどを搭載しているという
B365チップセットマザーのコスパモデル
USBのコントローラーにはASMedia 3142を搭載

先日発売されたAMDチップセットマザーを使って極冷OCの実演も

 後半セッションでは、B450 Steel LegendとRyzen7 2700Xを使った極冷OCの実演がプロオーバークロッカーの清水氏によって行われた。

 使用されたベンチマークソフトはCINEBENCH R15で、記録はCPUのクロックが5.33GHzで、スコアは2405cbという結果になった。清水氏によると低価格帯のマザーボードの中ではかなり耐久性に優れた製品だという。

 極冷OCの実演後にはじゃんけん大会も行われ、ASRockの公式キャラクター「アスラ」のクッションがプレゼントされた。

CPUのクロックは5337.1MHz
システムの再起動を待つ二人
じゃんけん大会では2種類のクッションが用意されていた

[撮影協力:ツクモパソコン本店II]