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CP+2019で見かけたちょっと気になるアイテム その2

1GB/sの写真向けUSB 3.1 Gen2接続SSDや、頑丈なSDカード

 カメラと関連機器の大規模展示会「CP+」がパシフィコ横浜で開催中ですが、カメラ関連製品だけでなく、PC周辺機器なども一部出展されており、クリエイター向けのPCや関連製品も展示されています。

 そこで、いくつか会場で気になったアイテムをピックアップしてご紹介します。

 なお、イベントで発表された製品などは僚誌でより詳しく紹介されているので、デジカメ Watchの記事PC Watchの記事も併せてごらんください。

写真向けポータブルストレージは1GB/sがターゲットに、USB 3.1 Gen2 SSDが展示

 現在のフルサイズセンサー搭載カメラは撮影した画像のサイズも大きく、まとめて転送する際などはかなり時間がかかりますが、この状況に対応すべく、1GB/sをターゲットにした高速ポータブルストレージが展示されていました。

 SanDiskからは小型軽量かつ防滴防塵性を備えた「Extreme Pro Portable SSD」、ソニーからは「タフ仕様ポータブルSSD」が展示されていました。

SanDisk Extreme Pro Portable SSD
ソニー タフ仕様ポータブルSSD

 Sandisk Extreme Pro Portable SSDは最大1GB/sをうたうUSB 3.1 Gen2 接続のポータブルSSDで、IP55の防滴・防塵性能を備えつつコンパクトな点が特徴の製品。

 5月に発売予定で、容量は2TB、1TB、500GBの3種類。本体サイズは(W×H×D)約58×112×11.5mm、本体重量は79g。展示ブースではベンチマークを使った転送速度のデモも行われており、実測値でリード941MB/sとなっていました。

 ソニーのタフ仕様ポータブルSSDは金属筐体を採用し、物理衝撃に対して高い耐性を誇るUSB 3.1 Gen2接続SSD。リード540MB/sのコンパクトモデルと、リード1GB/sのハイパフォーマンスモデルの2製品をラインナップ。

 まだ試作機の段階とのことで、発売日などは未定。防滴防塵を意識した製品になるそうです。

 ちなみに、ソニーブースには超高耐久をうたうSDカードも展示されていました。通所のSDカードは上下のカバーで基板やNANDを挟み込み形状になっていますが、展示されていたモデルは一体成型のようになっており、カバーが割れたりすることが無い構造になっています。

LexarがPC用SSDに参入、NVMe SSDやSATA SSDのサンプルを展示

 Lexarブースの目玉はCFexpress 2.0カードが目立ちましたが、PC用のSSDも展示されていました。

 NVMe対応のM.2 SSDやSATA対応のM.2 SSD、2.5インチ形状のSSDなど6モデルを展示。大手メーカーとどのように差別化していくのか、イメージングメディアのメーカーだけに写真や映像向けにチューニングなどを施してくるのか、ちょっと気になるアイテムです。

東芝メモリ製3D NANDウェハーの実物を展示、今後は128層 3D NANDへ

 東芝メモリのブースには3D NANDウェハーの実物と、構造模型も展示されていました。

 現在、3D NANDは96層が主流で、今後128層へと移っていくようです。3D NANDは厚さの制限がなければ、理論上は無限に層を増やしていけるとか。3D NANDは登場初期は歩留まりが悪く、その影響でNANDフラッシュメモリ全体の価格が高騰することになったものの、現在では歩留まりはかなり良い状態になっているとのこと。今SSDが値下がりしているのは歩留まりの改善が大きく影響しているようです。