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信越化学工業製の高性能CPUグリスがオウルテックから

上の3モデルがX23シリーズ、下の3モデルがGシリーズ

 信越化学工業製の熱伝導グリスを採用したという「X23シリーズ」と「Gシリーズ」が、オウルテックから発売された。

 それぞれ性能の異なる3モデルが用意されており、販売価格はX23シリーズが税抜き1,080円~1,480円、Gシリーズが税抜き420円~980円。

熱を加えることで冷却効率が向上する「X23シリーズ」

 X23シリーズは、溶剤希釈済みの高性能グリス。塗布後に熱が加わると溶剤が揮発し、グリスの膜が薄くなることで抵抗値が低下、効率的に熱を伝導させることができるという。また、薄膜化により、熱伝導率の数値以上に冷却効果を期待できるとされている。

 最上位モデル「OWL-SILG-7868」は信越化学工業製の“X-23-7868-2D”を採用し、粘度は100Pa.S。熱伝導率は溶剤揮発後で6.2W/m・K。熱抵抗値が7平方mm・K/W(25µm)と低いのも特徴。

 中位の「OWL-SILG-7783D」は信越化学工業製の“X-23-7783D”を採用し、粘度は200Pa.S。粘度が高いため塗りやすいとされている。熱伝導率は薄膜化後で5.5W/m・K、熱抵抗値は8平方mm・K/W(38µm)。

 下位の「OWL-SILG-7762」は信越化学工業製の“X-23-7762”を採用しており、熱伝導率は薄膜化後で6.0W/m・K、熱抵抗値は15平方mm・K/W。

長期間安定した性能を発揮するシリコングリス「Gシリーズ」

 Gシリーズは、長期間安定した性能を発揮するというシリコングリス。

 上位モデル「OWL-SILG-G751」は信越化学工業製の“G-751”を採用したモデルで、熱伝導率は4.5W/m・K。粘度は420Pa.Sと高めで、ポンプアウトが起こりにくいとされている。

 中位の「OWL-SILG-G775」は信越化学工業製の“G-775”を採用したモデルで、熱伝導率は3.6W/m・K。粘度は500Pa.Sと高く、耐ポンプアウト性や耐衝撃性に優れるとされている。

 下位の「OWL-SILG-G747」は信越化学工業製の“G-747”を採用したモデルで、熱伝導率は0.9W/m・K。粘度は50Pa.Sで、塗りやすさを重視したモデルとされている。

[取材協力:ツクモパソコン本店, ツクモeX.パソコン館]