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ファミコン+Raspberry Piで「DOOM」が動作、カセット型の基板キットがついに発売
はんだ付け作業が必要な組み立てキット
2020年12月25日 00:01
Raspberry Piを組み合わせることで、任天堂の8ビットゲーム機「ファミリーコンピューター」(以下、ファミコン)でFPSゲーム「DOOM」を動作させることができるという基板が登場、「FCカセットにラズパイ載せてDOOMがヌルヌル動いちゃう基板(キット)」が家電のケンちゃんに入荷した。
同人サークル「BAKUTEN工房」の作品で、販売価格は税抜き5,891円(税込6,480円)。なお、Raspberry Piや開発ボードなどの一部パーツは別売り。
ゲームのプログラムをラズパイが担当し、映像はファミコンのPPUを介して出力
これは、Raspberry Piを使ってファミコン上で「DOOM」を動かすためのカセット組み立てキット。ゲームのプログラム処理はRaspberry Piが担当し、映像はファミコンのPPU(Picture Processing Unit)を介して出力されているという。
海外向けのファミコン(NES)でDOOMを動作させるというプロジェクト「NES DOOM」をベースに、同サークルがファミコン向けにアレンジしたもので、製品は「FC DOOM基板」と「カセットケース(赤シェル)」、「取り付け用部品一式」で構成。これらの他に、Raspberry Pi 3 Model A+と8GB以上のmicroSDカード、開発ボード「FX2LP CY7C68013A」、Mini USBケーブルが別途必要となる。
基板上にチップなどを搭載するためにはんだ付け作業が必要なほか、キットは「基板全部むき出し」「ラズパイだけむき出し」「基板全部ケース内蔵」の3バージョンに組み立て可能。なお、工作難易度は順に上がっていき、「基板全部ケース内蔵」状態にするには、かなりの技術が必要になるという。各バージョンの組み立て方は同サークルのWebサイトで紹介されている。
なお、動作確認についてはファミコン実機で取られているが、一部のファミコンでは画面がちらつく場合があるという。また、ファミコン互換機ではほぼ動作しないとされている。
[取材協力:家電のケンちゃん]