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省電力な8コアCPU「Core i9-11900T」「Core i7-11700T」がデビュー、TDP35W
2021年4月24日 00:00
Rocket Lake-Sの省電力な“Tモデル”が登場、TDP 35Wの「Core i9-11900T」「Core i7-11700T」が発売された。どちらも外箱の無いバルク品で、店頭価格は順に60,478~62,700円、45,078~47,300円。CPUの単品販売は行われておらず、マサーボードやCPUクーラーなどとセットで購入する必要がある。
Rocket Lake-Sの省電力モデル、8コア/16スレッドでGPU内蔵
これらはLGA1200タイプのCPUソケットに対応したデスクトップPC向けCPU。Rocket Lake-S(開発コード名)こと第11世代Coreプロセッサの省電力モデルで、プロセッサー・ナンバーの末尾が「T」になっているのが目印だ。
その“Tモデル”のTDP(Thermal Design Power、熱設計電力)は35Wで、Rocket Lake-S最上位でクロック倍率がアンロックされているCore i9-11900K(125W)や、いわゆる通常モデルのCore i9-11900(65W)などより低い。
TDPはPCの冷却システムを決める際の重要な指標で、TDPの数字が小さければ、低い冷却能力で済む。具体的には、CPUクーラーのヒートシンクを小型にしたり、ファンの回転数を下げたりすることが可能になり、小型筐体を使ってPCを組み立てる時や、ファンの騒音が少ない静かなPCを自作したい時には有利だ。
ただし、Tモデルは通常モデルなどよりCPUクロックが低いため、PCの性能を最優先する時には向かない。ただ、それ以外のCPUコア/スレッド数や、内蔵GPU(Intel UHD Graphics 750)のクロック、実行ユニット数などのスペックは同じだ。
Core i9-11900Tの主なスペックは、8コア/16スレッド、ベースクロック1.5GHz、最高クロック4.9GHz、Intel Smart Cache 16MB、ベースGPUクロック350MHz、最高GPUクロック1.3GHz、GPU実行ユニット数32。
Core i7-11700Tの主なスペックは、8コア/16スレッド、ベースクロック1.4GHz、最高クロック4.6GHz、Intel Smart Cache 16MB、ベースGPUクロック350MHz、最高GPUクロック1.3GHz、GPU実行ユニット数32。