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GeForce RTX 3080のメモリ12GB版が登場。価格は20万円以上で、RTX 3080 Tiと同クラス

MSI「GeForce RTX 3080 GAMING Z TRIO 12G LHR」

 GeForce RTX 3080搭載ビデオカードにメモリ容量12GBのモデルが登場した。14日(金)から販売が始まるのはMSIの「GeForce RTX 3080 GAMING Z TRIO 12G LHR」で、販売価格は228,800円。このほか、15日(土)にはASUSの「ROG Strix RTX 3080-O12G-GAMING」が販売開始予定(価格は204,979~227,780円)。

メモリ周りに加えてCUDAコア数も強化されたGeForce RTX 3080搭載ビデオカード

 GeForce RTX 3080搭載カードが発売された2020年9月当時、GPUのラインナップはGDDR6Xメモリのサイズが10GBのモデルのみだったが、今回12GBモデルが追加。12GBモデルではメモリインターフェイス幅も320bitから384bitへと拡張されており、メモリ仕様に関しては上位のRTX 3080 Tiと同等になった。

MSI GeForce RTX 3080 GAMING Z TRIO 12G LHR

 GPU仕様についてもCUDAコア数が8,704から8,960へと増えた(RTX 3080 Tiは10,240)。一方、ベースクロックは1.44GHzから1.26GHzに下がっている(ブーストクロックは1.71GHzのまま)。また、カード電力は320Wから350Wへと増え、これもRTX 3080 Tiと同じになった。

 なお、今回の12GBモデルはLHR(Lite Hash Rate)仕様となっており、マイニングではなくゲーマー向けモデルとなっている。

ASUS ROG Strix RTX 3080-O12G-GAMING

 他の仕様に変更は無し。なお、10GBモデルはラインナップから消えてはおらず、現在のRTX 3080ファミリはRTX 3080 Ti、RTX 3080 12GB、RTX 3080 10GBの3つとなっている。

 ちなみに、今回販売が始まるモデルの価格は、上位のRTX 3080 Ti(販売価格20万~24万前後)に近く、従来の10GBモデル(同14万~19万円前後)と比べるとかなり高価。他社のモデルも似た様な価格帯になる可能性が高いようだ。

 なお、ショップによると、各社のメモリ10GBモデルは現時点で在庫が少なく、次回入荷も不透明な状況だという。

GeForce RTX 3080 Tiの価格
GeForce RTX 3080 メモリ10GB版の価格

 各製品の仕様については、MSIのモデルはブーストクロックが1,815MHz、メモリデータレートが19,000MHz、搭載クーラーが3スロット占有型の「Tri Frozr 2」、補助電源コネクタが8ピン×3。搭載する映像インターフェイスはHDMI×1、DisplayPort×3。

 ASUSのモデルはブーストクロックが1,860MHz(OCモード時1,890MHz)、搭載クーラーが2.9スロット占有型。搭載する映像インターフェイスはHDMI×2、DisplayPort×3。

[取材協力:ツクモeX.パソコン館ツクモパソコン本店パソコン工房 秋葉原BUYMORE店パソコンショップ アークソフマップAKIBA パソコン・デジタル館]