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NECのWi-Fi 6Eルーター「Aterm WX11000T12/WX7800T8」が発売、価格は23,980円から

Aterm WX7800T8とAterm WX11000T12

 6GHz帯でも使用可能なWi-Fi 6Eルーター2製品がNECプラットフォームズから発売された。ラインナップは12ストリームの「Aterm WX11000T12」(型番PA-WX11000T12、以下「WX11000T12」)と、8ストリームの「Aterm WX7800T8」(型番PA-WX7800T8、以下「WX7800T8」)。店頭価格は順に49,980円、23,980円。

 なお、Amazon.co.jpでは「両モデルと同等商品」という「AM-AX11000T12」「AM-AX7800T8」の取り扱いが始まっている。

6GHz帯、5GHz帯、2.4GHz帯の3つを同時に使用できるトライバンドタイプのWi-Fiルーター

 Wi-Fi 6Eは無線LAN規格のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)の拡張版で、6GHz帯の電波を使って通信できるのが特長。総務省の制度改正(9月2日「電波法施行規則等の一部を改正する省令」)により、これまでの2.4GHzと5GHzに加え、6GHz(5,925~6,425MHz)の無線LANが日本国内で使用できるようになった。

 同社は、新たに開放され混雑が少ない6GHz帯を使用することで、ゲーミングPCやVRゴーグルなどのWi-Fi搭載機器で快適に通信できるとしている。

 6GHz帯では、5GHz帯のW53/W56チャンネルを使う時に必要な「DFS(Dynamic Frequency Selection)」が要らないのも特徴。

 DFSはWi-Fi機器の電波が航空や気象のレーダー波に干渉しないようにする機能。公共性の高いレーダー波を妨げないためのものだが、Wi-Fi機器のユーザーにとっては、通信可能な状態になるまで時間がかかったり、通信が途切れたりするといった不便な点がある。

 ただし、Wi-Fi 6E機器でも、W53/W56チャンネルを使う場合はこれまでと同様にDFSが働く。また、WX11000T12とWX7800T8では6GHz帯の使用は屋内限定とされている。

 なお、今回の総務省の制度改正は、屋内限定のLPI(Low Power Indoor)タイプの無線局と、屋外でも使用できるVLP(Very Low Power)タイプの無線局の両方が対象になっている。

 WX11000T12、WX7800T8ともに6GHz帯、5GHz帯、2.4GHz帯の3つを同時に使用できるトライバンドタイプ。WX11000T12は6GHz×4、5GHz×4、2.4GHz×4の計12ストリームで、WX7800T8は6GHz×2、5GHz×4、2.4GHz×2のの計8ストリームで、それぞれ無線通信が行なえる。また、親機と複数の中継機を連携させて通信エリアを広げる「メッシュ中継機能」も搭載されている。

 WX11000T12の最高対応通信速度は、6GHz帯と5GHz帯が4,804Mbps、2.4GHz帯が1,147Mbpsで、実効スループットは約4,050Mbpsとされている。有線通信のRJ45ポートは5基(WAN×1、LAN×4)で、WAN/LANポートの各1基が10Gbpsに対応している(他3基は1Gbps対応)。外形寸法(幅×奥行き×高さ)は約90×257×237mm。質量は約1.4kg。

 WX7800T8の最高対応通信速度は、6GHz帯が2,402Mbps、5GHz帯が4,804Mbps、2.4GHz帯が574Mbpsで、実効スループットは約1,860Mbpsという。有線通信のRJ45ポートは5基(WAN×1、LAN×4、1Gbps対応)。外形寸法(幅×奥行き×高さ)は約76×213.5×196.5mm。質量は約0.8kg。

 どちらも付属品はACアダプタ、LANケーブルなど。

[取材協力:パソコン工房 秋葉原BUYMORE店]