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あの“PC-98風ケース”がついに来年発売!未発売製品が勢揃いした「SilverStone EXPO 2024」

 LIFORK 秋葉原IIにて16日(土)、入場無料のSilverStone主催イベント「SilverStone EXPO 2024 ~LEGACY~」が開催された。

 ワールドワイドで未発売という製品を含む、同社の新製品を中心にイベントの模様をお伝えしよう。

多くの新製品が展示された会場内
SilverStoneのShawn Shou氏(Marketing/PR Specialist)による製品紹介も行われた

ついにあの“98”風ケースが登場間近!「SST-FLP01」

SST-FLP01(サンプル)

 “レガシー”がテーマという今年のSilverStone EXPO会場には、多くのSilverStone製品が展示されていたが、中でもテーマを体現していたといえるのが、SSI-CEB/ATX対応のPCケース「SST-FLP01」だ。

 ご覧の通り、NECの往年の名PC「PC-9801」から着想を得た外観が特徴のケースで、もともとはエイプリルフールネタだったものが、実際に製品化に至ったという異色の1台。

フロント5インチベイとインターフェイスカバーはフロッピードライブ風のデザイン
電源ランプの色にもこだわりが光る

 2023年のCOMPUTEXでも開発サンプルが展示されていたが、担当者によればすでに量産段階に入っており、2025年第1四半期の発売を予定しているとのこと。

 展示されていたのは量産前のサンプル品で、ASUS協力のもとCore Ultra 7 265KやGeForce RTX 4060 Ti、M.2 SSD×6や10GbE拡張カード×2などの拡張性を活かした豪華な構成となっていた。なお量産中の製品版では、フロントに黒のラインが入るなど、本家のデザインにより近くなっているという。

 気になる価格については「98にちなんで19,800円を目指している」とのこと。

 また、FLP01の売れ行き次第では「“往年の名PC再現シリーズ”を企画できるかも」とのこと。レトロPCファンには嬉しい展開もありそうだ。

ハイエンドビデオカードも搭載できるHTPCケース「CW04」

CW04

 FLP01と同じく、横置きスタイルのHTPCケースとして展示されていたのが「CW04」で、こちらも2025年第1四半期予定。

デモ機は協賛メーカーのASRockパーツを搭載

 GeForce RTX 4090カードまで搭載できるという内部スペースの広さが特徴で、360mm簡易水冷×2も搭載できるというのがポイントだ。またシンプルなフロントデザインでインテリアとの調和も考慮されているとのこと。

デザイン性重視のミドルタワーケースも

LD04

 昨今のケーストレンドであるピラーレスデザインを採用しているのが、2025年第1四半期発売予定の「LD04」。

 2面強化ガラスパネルを採用したピラーレスデザインのケースなのだが、付属の脚を側面パネルに装着することで、横置きにも対応するという、HTPCケースのノウハウを持つSilverStoneらしいギミックを備えている。

 奥行きを抑えたATX対応ミドルタワーケース「FARA 515XR」(2025年第1四半期発売予定)、エアフロー重視の「SETA H2」なども展示されていた。

GIGABYTEパーツを搭載した「FARA 515XR」展示
MSIパーツを搭載した「SETA H2」展示

ワークステーションケースも多数

 SilverStoneでは、一般ユーザー向けのケースだけでなくワークステーション向けのケースも数多くラインナップ。大量のHDDベイ搭載モデルやビデオカードの複数枚搭載に対応するなどAI需要をカバーした新商品も展示されていた。

6Uサイズという大型ラックマウントケース「RM61-312」
フロントHDDベイ×8搭載の「CS383」

低価格クーラーや電源も

 ケースのほか、CPUクーラーや電源なども展示されており、12V-2x6を4ポート備えるという驚異の2,500W ATX電源「HELA 2500R Platinum」、低価格ながらTDP 180Wに対応するという120mmサイドフローCPUクーラー「Argon V120」などが披露されていた。

HELA 2500R Platinum
価格を抑えた120mmサイドフローCPUクーラー「Argon V120」