ニュース

プレクスター「M5 Pro」が実はマイナーチェンジ、昨年末から

 プレクスター製SSD「M5 Pro」の新パッケージ/新ファームウェア版として昨年12月から店頭に出回っていた「M5 Pro Xtreme」が、単なるファームウェアアップデート版ではなく、ハードウェアの仕様変更も行なわれていたことが明らかになった。

 代理店のリンクスが17日(木)付けで詳細を告知している。

新ファームウェアに加え、基板デザインなども変更に

右は旧パッケージ
下は旧パッケージ

 M5 Proシリーズは2012年8月に発売。同年12月には、リード/ライト性能やTrimの不具合などを改善したとするVersion 1.02のファームウェアが公開され、店頭でもこのファームウェアを搭載した「M5 Pro Xtreme」という製品が出回っているのが確認されている。

 ところが、この「Xtreme」は新ファームを搭載しているだけでなく、告知によれば「フラッシュメモリのパッケージがBGAからTSOPに変更され、それに伴い基板も変更されている」という。

 告知では、「BGAはページサイズ8KB、TSOPはページサイズ16KBで、一般的な使用においては後者のほうがGC(ガベージコレクション)の回数が多いが、ファームウェアでバッファ管理方式を改良したことで、無駄なGCを抑えている」「BGAタイプの2倍の16個のフラッシュメモリを搭載することで、コントロールできるI/O数を倍増、性能を保っている」などとされている。

 熱設計も変わっており、「BGAタイプではサーマルパッドを採用していたが、TSOPへの変更により必要がなくなった」「両面に16個のフラッシュメモリを搭載することで高い放熱性をもたらす」としている。

 なお、Marvel製コントローラと19nmプロセスの東芝製Toggle NANDフラッシュを採用する点は変わらず、仕様変更による機能への影響はないとのこと。また、リンクスによる5年間保証が付属するのも従来どおり。

 ちなみに従来の「Xtremeなし」モデルについては、256GBモデルを中心に一部で併売されている状態だ。

 Version 1.02ファームでの性能の変化については、リンクスによれば512GBモデルの場合で「シーケンシャルライトが450MB/s→470MB、ランダムアクセスがリードで94,000IOPS→100,000IOPS、ライトで86,000IOPS→88,000IOPSと向上する」という。

[撮影協力:PC DIY SHOP FreeTドスパラパーツ館]

プレクスター M5 Pro Xtreme