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GeForce GTX TITAN発売、最上位モデルが久々に登場
(2013/2/27 15:30)
(2/27 23:20更新)基板写真を追加。
NVIDIAのシングルGPU最上位が久々に更新、新GPU「GeForce GTX TITAN」を搭載したビデオカードが発売された。
発売を確認したのはZOTACの製品で、実売価格は約137,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)
ただし、各ショップの入荷数は少なく、強い品薄状態。27日(水)現在、「入荷即完売」というショップがほとんどだ。
GK110コアを採用した初のGeForceメモリ6GB、フィルレートは1,288億/s→1,875億/sへ
GeForce GTX TITANは、2012年3月に搭載製品が登場したGeForce GTX 680の上位モデル。同社のデスクトップPC向けシングルGPUとしては、現時点での最上位モデルとなる。
Keplerアーキテクチャを採用する点はGTX 680と同じだが、GPUコアはGK104からGK110へと更新。GK110のストリーミングマルチプロセッサ(SMX)では、192のCUDAコアと16のテクスチャユニットに、さらに64の倍精度ユニットが追加されている。
GK110のSMX数は14。CUDAコアの総数は2,688と、GTX 680の1,536から大きく増加した。通常のコアクロックは1,006MHz→837MHzと下がったものの、パフォーマンスについては、テクスチャフィルレートが1,288億/s→1,875億/sと向上したとしている。
メモリインターフェイスも強化。GDDR5メモリをサポート、クロック1,502MHz(データレート6,008MHz)という点は従来同様だが、最大容量が2GB→6GB、メモリバンド幅が256bit→384bitと増強、データ転送速度は192.2GB/s→288.4GB/sとなった。
また、自動オーバークロック機能の「GPU Boost」が、「GPU Boost 2.0」へ更新されたのも特徴。GTX TITANではBoost時のクロックは876MHzとされているが、GPU温度が一定範囲内であれば、それ以上にクロックアップされるという。PC Watchによるテストでは、最大で1~1.1GHz程度までアップすることが確認されている。
ただし、電源ユニットに要求されるスペックも高い点には注意が必要だろう。リファレンス仕様では、カード消費電力が195W→250W、必要なシステム電源容量が550W→600Wと上昇し、外部電源端子も6ピン×2→6ピン×1+8ピン×1となっている。
ZOTACの製品はリファレンスカードを採用したものと見られるモデルで、冷却システムに大型フィンやベイパーチャンバーが採用、高い冷却性能がうたわれている。
搭載された映像コネクタはリファレンスカード同様にDisplayPort×1、HDMI×1、DVI×2。
[撮影協力:ドスパラパーツ館,ソフマップ 秋葉原 リユース総合館,ツクモパソコン本店]