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ASUSがイベント開催、Mini-ITXのR.O.G.マザーなど多数が展示

アタッシュケース入りのゲーミングPCや「公称1,900Mbps」な高速無線ルータも

 ASUSの日本未発売製品などが出展されるイベント「2013 SUMMER ASUSオープンギャラリー」が、10日(土)と11日(日)に開催される。

 会場は秋葉原UDXのイベントスペース「UDX GALLERY NEXT(NEXT-3)」で、開催時間は各日11:00~17:00。主催は同社代理店のテックウインドとアユート。

 開始に先立った9日(金)、プレス向けに内部が先行公開されたので紹介しよう。

Mini-ITX初のR.O.Gマザー「MAXIMUS VI IMPACT」がデモ

 まず、もっとも力が入っていたのがゲーミングブランド「R.O.G.」に関するもので、中でも注目はMini-ITX初のR.O.G.モデル「MAXIMUS VI IMPACT」。

 「小さくてもR.O.G.」というイメージで、例えば対応メモリは「DDR3 3100+ O.C.」とされている。

 基板は「PWM回路を別基板で実装したからこそ実現できた」という実装密度の高さで、PCIe-SSDも装着できるM.2スロットやIEEE 802.11acやBluetooth対応の無線機能も搭載。PWMはCPU8段階、メモリ2段階とのこと。サウンド機能にもこだわっており、サウンド回路は別基板で実装されていた。

 発売は9月で、予価は「3万円ぐらい」だそう。

 また、同時期にはGeForce GTX 760の基板短縮モデル「GTX760-DCMOC-2GD5」(長さ17cm)も発売予定。両者を組み合わせた小型ゲーミングPCの自作例もデモ中だ。

自作例
スペックなど
GTX760-DCMOC-2GD5

アタッシュケースで運べるゲーミングPC、動作デモ森田氏の最新作

 また、このMAXIMUS VI IMPACTの活用例として興味深かったのが「元店員M」こと森田氏(現在アユート勤務)が制作していた「アタッシュケースPC。

 アタッシュケース内にMAXIMUS VI IMPACTやビデオカード、SSD、電源、そしてディスプレイまで搭載。フルスペックのゲーミングPCなのに「電源コンセントを挿すだけで動作する」というポータブルさが特徴だ。

 「15時間ぐらいで作ったコンセプトモデル」(同氏)だそうなので、細かい部分に粗は多いが、「そのまま持ち運んで搬入した」(同)など、興味深い作り。要望が多ければ製品化も検討していきたいそうなので、興味があるなら是非リクエストしてみるといいだろう。

歴代のR.O.G.マザー
水冷のR.O.G展示機
R.O.G. POSEIDON
R.O.G. POSEIDON
GPUは「GTX700シリーズ」。CPUクーラー名は「DirectCU H2O」
GTX650TI Gold Edition

 R.O.G.シリーズの製品としては、発売間近と見られるmicroATXモデル「MAXIMUS VI GENE」や、2007年に発売された「MAXIMUS EXTREME」を始めとした歴代のIntel向けR.O.G.マザーも展示。

 ビデオカードも「水冷でも空冷でも利用できる」というR.O.G. POSEIODN(搭載GPU未公表/発売時期未定)や、金色にコーティングされたGeForce GTX 650 Tiビデオカード「GTX650TI Gold Edition」(非売品)が展示されていた。特にROG POSEIDONについては内部構造がわかる分解モデルも展示されており、内部が気になる向きにはまたとない機会になりそうだ。

「公称1,900Mbps」の無線ルータを9月に発売1,300Mbps(5GHz帯)+600Mbps(2.4GHz帯)で1,900Mbps

合わせて「1,900Mbps」
裏面
PCIeタイプの11acカードやポータブルタイプのルータも発売予定

 このほかで注目できるのは「最大1,900Mbpsで通信できる」(ASUS)とうたうドラフト版IEEE 802.11ac対応ルータ。

 同社は、9月から国内でも本格的に無線ルータを販売する予定で、その中でも最上位の製品がこの「1,900Mbps対応」なのだという。

 といっても、この1,900Mbpsは5GHz帯(IEEE 802.11ac Draft)の公称1,300Mbpsと、2.4GHz帯の公称600Mbpsを足したもの。2.4GHz帯が一般的なIEEE 802.11nの450Mbpsではなく、600Mbpsと高速なのが特徴で、これは「IEEE 802.11acの技術を2.4GHzにフィードバックした独自技術」(ASUS)なのだとか。

 ただし、この600Mbps通信に対応する子機は、今後発売予定。ルータが発売される9月上旬では、子機が国内発売されていない見込みだそう。

 同社では、モバイルルータや大型アンテナを備えたIEEE 802.11acカードなども展示。これらも9月中に発売する予定。

スタイリッシュな小型自作キット「Vivo PC」が9月発売HDDは手軽に交換

 また、小型PC「Vivo PC」も展示中。

 Celeron 1007Uを搭載した自作キットとCore iシリーズを搭載した完成品の2タイプを発売予定で、自作キットは9月末に発売予定。予価は「3万円以下」(同社)だそう。

 自作キットはメモリやHDD、OSなどは付属しないが、3.5インチHDD(2.5インチマウンタ付属)を内蔵でき、それが簡単に交換できるのが特徴という。一方、完成品はOSまでインストール済みで、タッチパッドにもなるワイヤレスマウス「Vivo Mouse WT710」も付属するという。

サウンドデバイスや縦置き光学ドライブも展示Kinect風デバイスでWindows操作も

 このほかの主な展示品は以下のとおり。

 製品ラインアップを強化しているというXonarシリーズのオーディオデバイスの展示や、Kinect風の同社製入力デバイス「Xtion PRO LIVE」を活用、腕でWindows 8を操作する、というユニークなデモも行われていた。Xtion PRO LIVEについては別記事を参照のこと。

 なお、会場では、11:30から様々な製品に関するプレゼンテーションも実施。ワイヤレス関連、オーディオ関連、R.O.G.マザー、ワークステーションマザー、ビデオカードの製品紹介が行なわれるほか、アンケートに答えた来場者全員に賞品をプレゼント予定。

 10日(土)または11日(日)に5,000円以上の同社製品を購入した人に豪華景品が当たるという抽選会も実施する。抽選会の参加には購入時のレシートが必要。

縦置できる薄型光学ドライブ
Xtion PRO LIVEでPC操作
PlayStation 3やXbox 360に対応したUSBオーディオデバイス。側面のスイッチで対応機器を切り替える
ワークステーション向けマザーボードも展示
Xonar U7。ゲーミング向けのローエンドモデル。9月中旬以降の発売。
ピュアオーディオ向けのモデルの普及版。8月中旬以降の発売で予価4万円
会場はこのエスカレータの上
告知看板
タイムテーブル