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Radeonシリーズが一新、「R9」「R7」計5種類が発売

オーディオDSP内蔵版も

(10/12 21:55更新)GIGABYTE、玄人志向製品とSapphireの12日発売分を追加。

 AMDの新ブランドのGPU「Radeon R9/R7」がデビュー、Radeon R9 280X/270X、Radeon R7 260X/250/240を搭載したビデオカードが発売された。

 12日(土)までに販売を確認したのはPowerColor(Tul)5モデルと玄人志向5モデル(以上は各GPU1種類ずつ)と、GIGABYTE3モデル(R9 280Xと270X、R7 250)、Sapphire 6モデル(R7 240が3種類、R7 250とR9 270X/280Xが1種類ずつ)。

 OCモデルは、PowerColorから4種類(R9 280X以外)、GIGABYTEから3種類、Sapphireから2種類登場。R7 250以下は補助電源コネクタがなく、R7 240はいずれも1スロット。SapphireからはR7 240搭載の4GBメモリ版も発売されている。

 実売価格はR9 280Xが37,000~40,000円前後、R9 270Xが25,000~26,000円前後、R7 260Xが16,980円前後、R7 250が12,000~13,000円前後、R7 240が9,000~9,980円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

消費電力あたりの性能を改善した改良版オーディオDSPの内蔵モデルも

 今回登場した多くのGPUは、従来のRadeon HD 8000/7000をベースにした改良版。AMDによれば「アーキテクチャは従来同様だが、回路設計に手を入れることでクロックの上昇や、消費電力あたりの性能改善を実現している」という。実際、僚誌PC Watchの調査では一部モデルで大きな消費電力低減が確認されている。

 このほか、Windows 8.1で採用されるDirectX 11.2や、AMD独自のゲーム用API「Mantle」が新たにサポートされているのが特徴だ。

 また、R7 260Xでは、ハードウェアによるサウンド機能「TrueAudio」が搭載されているのも特徴。TensilicaのオーディオDSP「HiFi EP」をコアとしたもので、CPUに代わって3Dオーディオやエフェクトなどの処理を担うことにより、ゲームなどで高品位のサウンドを提供するという。TrueAudioは今後発売される最上位版「Hawaii」こと、R9 290X/290にも搭載される予定。

 ラインナップは上位からR9 280X、R9 270X、R7 260X、R7 250、R7 240の5モデル。製造プロセスは従来と同じ28nmで、開発コード名はR9 280Xが「Tahiti」、R9 270Xが「Pitcairn」、R7 260Xが「Bonaire」、R7 250/240が「Oland」とされている。

 今回の中では最上位のR9 280Xは、Radeon HD 7970 GHz Editionの省電力モデルといった位置付け。主なスペックはSP数2,048、最大コアクロック1GHz(Boost時)、演算性能が4.1TFLOPS、対応メモリがGDDR5 3GB(384bit)、メモリデータレート6Gbps、カード消費電力250W、補助電源端子が8ピン×1+6ピン×1。

 スペックでは、コアクロックや演算性能は7970 GHzより低く、カード消費電力も250Wで変わらないものの、PC Watchによるベンチマークテストでは、7970 GHzに近い性能を持ちながら、システム全体の消費電力が大きく低下していることが確認されている。従来のミドルハイレンジのカードと同価格帯の3万円台中盤で購入できるのも魅力といえる。

R9 270X搭載モデル
R7 260X搭載モデル
R7 250搭載モデル。このクラス以下は補助電源コネクタなし
R7 240X搭載モデル(補助電源コネクタなしの1スロット品)

(10/11 22:06更新)記事初出時、PowerColor製品のOCモデルを「5モデル」と表記していましたが、正しくは4モデルになります。お詫びして訂正させていただきます。

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