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TITANより安価で高スペックな「GeForce GTX 780 Ti」が発売
ゲーム向け最高のGPU、深夜販売も実施
(2013/11/7 23:43)
NVIDIAのシングルGPUの新たなハイエンドモデル「GeForce GTX 780 Ti」が登場、搭載カード「NE5X78T010FB-P2083F」がPalit Microsystemsから発売された。実売価格は79,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
すでに発売されているGeForceシリーズの最上位モデル「GeForce GTX TITAN」(通常価格は10~14万円前後)よりも安価だが、TITANを超えるスペックを持っており、「ゲーミング用途では最高のGPU」(NVIDIA)という点が特徴だ。
なお、7日(木)23時の販売解禁に合わせて、ドスパラパーツ館では同ビデオカードの深夜販売を実施、見物客を含めて合計25名ほどの人が参加した。
動作クロックやCUDAコア数はGeForce GTX TITANよりも向上
GeForce GTX 780 Tiは、シングルGPUのGeForceシリーズにおいて、これまで最上位だったGeForce GTX TITANのスペックを超えるモデル。GTX TITANと同クラスの28nmプロセスのGK110コアを採用しつつ、クロックなどのスペックが強化されている。
GTX TITANとGTX 780 Tiとを比較すると、CUDAコア数が2,688→2,880、テクスチャユニット数が224基→240基、通常のコアクロックが836MHz→875MHz、Boost時が876MHz→928MHz、メモリクロックが1,502MHz→1,750MHz(データレートは6,008MHz→7,000MHz)などと向上している。
対応メモリはGeForce GTX 780と同じGDDR5 3GB(384bit)。ちなみに、GTX TITANでは大容量のGDDR5 6GBが正式サポートされている。
一方、電源関連のスペックは据え置かれており、TDPはGTX TITAN/780と同じ250Wとされているほか、外部電源端子の構成も変わらず6ピン×1+8ピン×1となっている。
また、GTX 780 Ti限定ではないが、ゲーム向けの新機能「G-SYNC」「ShadowPlay」が新たにサポートされたのも特徴。
G-SYNCは、V-SYNC(垂直同期)の設定によって起こる「ティアリング」や画面の“カクつき”などを防止するというもの。GPUの最大パフォーマンスを発揮させるためにV-SYNCをオフにすると、前後の表示フレームが混ざり合うティアリングが発生してしまうが、G-SYNCを使用することでこうしたトラブルを解消できるという。
ただし、機能を有効するにはG-SYNC対応ディスプレイが必要。現時点では対応製品は発売されていないが、ASUSやBenQなどが対応を表明しているほか、EIZOも「対応を検討中」としている。
もうひとつのShadowPlayは、ゲーム中のプレイ画面を動画として記録するもので、GPU内蔵のH.264ハードウェアエンコーダを使用することで、PCへ負荷をかけずに1080/60p録画が可能という。ゲームプレイ動画をネットで配信したい人などにとって便利な機能だ。
ShadowPlayは、NVIDIAが無償公開しているツール「GeForce Experience」に組み込まれており、KeplerアーキテクチャのGeForce GTX 600以降を搭載するPCであれば使用できる。
7日(木)の深夜販売時に登場したPalit Microsystems「NE5X78T010FB-P2083F」は、リファレンズデザインのクーラーを搭載したモデル。基本仕様もリファレンスモデルとほぼ同じ。
[撮影協力:ドスパラパーツ館]