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AMDの本命APU「Kaveri」発売、最新GPU「GCN」がついに統合
(2014/1/14 14:01)
GCNアーキテクチャやPCIe Gen3などを搭載した新世代APU「Kaveri」が登場、A10-7850K(ベース3.7GHz/ターボ時最大4GHz)とA10-7700K(3.4GHz/3.8GHz)の2モデルが発売された。実売価格は順に21,980円、19,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
CPUソケットはSocket FM2+、DirectX 11.2やMantleに対応
これらのAMD A10シリーズAPUは、開発コード名「Kaveri」で知られるAMDの新たなクアッドコアAPU。昨年6月に登場した「Richland」に続く製品だ。
Kaveriでは、GPUコアがGCN(Graphics Core Next)アーキテクチャのRadeon R7へと進化。A10-7850Kは8基のGPUコア、A10-7700Kは6基のGPUコアを持ち、4基のCPUコアとあわせてそれぞれ12基、10基のコアで汎用演算を行なう構造となっている。
CPUコアにも、前世代より演算効率が20%向上したという新設計の「Steamroller」が採用。GPUの性能向上とあわせ、同一クロックでも前世代のAPUより50%の性能向上が見られるという。
発売済みのRadeon R7搭載ビデオカードと同様、ハードウェアによるサウンド機能「TrueAudio」を搭載するほか、Windows 8.1などで対応したDirectX 11.2や、AMD独自のゲーム用API「Mantle」もサポートする。
このほかの特徴としては、PCI Express Gen3のサポートや、APU内のCPU/GPUのメモリを共有することでパフォーマンスを高めるというhUMA(Heterogeneous Uniform Memory Access)の搭載が挙げられる。hUMAでは最大32GBの領域が確保可能とされている。
対応CPUソケットはSocket FM2+。KaveriやPCI Express Gen3への対応をうたったSocket FM2+マザーは昨年9月から店頭に出回っており、ゲーミングモデルやMini-ITXモデルも発売されるなど既にバリエーション豊富だ。
ただし、既存のマザーの多くは、発売当初はRichland以前のCPUに対応しており、Kaveriの搭載にはBIOSのアップデートが必要とされているので注意が必要。
ツクモeX.パソコン館やパソコンショップ アークなど、既存マザーのBIOSをKaveri対応版にアップデートして販売しているショップもあるので、Kaveriとマザーを新たに購入する人は、こうしたショップ独自のサービスを利用するのも手だ。
※1月15日(水)更新:A10-7700Kのベースクロックに誤りがあったため、修正いたしました。
[撮影協力:ツクモeX.パソコン館とZOA 秋葉原本店とパソコンハウス東映]