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メガドライブの音質を再現、
音源を「レトロ風味に劣化させる」ヘッドホンアンプが登場
「通常版」とさらに劣化した「レトロ版」の2種類
(2014/10/29 17:05)
“メガドラ音質”が楽しめるというユニークなヘッドフォンアンプキット「SONY CXA1034P ヘッドフォンアンプキット(CBW-HA-CXA1034P)」が家電のケンちゃんで販売中だ。
モデルは「通常版」(Fine Tune Version)と「レトロ版」(Retro Tune Version)の2種類で、後者のほうが「若干音質が劣る」(同店)という。製造元はCaribouWorksで、店頭価格は税込3,300円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
このほか、同店では各モデルの完成品(税込4,300円,ケース別売り)や、アクリルパネルを用いた専用ケース(税込1,000円)も販売中。
メガドライブと同型のオーディオアンプICを採用したヘッドフォンアンプの自作キット
この製品は、セガが1988年10月29日(土)に発売した家庭用ゲーム機「メガドライブ」と同型のオーディオアンプIC「CXA1034P」を採用したというヘッドフォンアンプの自作キット。
ビニール袋の簡易パッケージに、アンプICのほかコンデンサ、抵抗、音量ダイヤル、電池ボックス(単4形電池4本)、基板などのパーツが収められており、ユーザーがはんだごてなどを用いて組み立てる。音声端子は入力、出力とも3.5mmジャック。
最近は、ハイレゾ音源に対応した、高音質を謳うヘッドフォンアンプが数多く発売されているが、この製品のコンセプトは反対に「メガドライブの音質」を再現すること。同店がアピールするポイントも「音質をレトロ風味に劣化させる」「カセットテープ風味の音質」「無音時でも相応のホワイトノイズが乗る」「音がこもる!ひずむ!われる!遮断周波数 2.4kHz」などという、一風変わった内容だ。
「レトロ版」は、メガドライブ相当のグレードのコンデンサや抵抗を採用したというモデルで、音質の再現にこだわる人に向いているという。一方、「通常版」では通常のコンデンサを採用したといい、「レトロ版」より音質は高いが、やはりホワイトノイズは乗るとのこと。
なお、両モデルとも、パーツの構成を変えることで「通常モード」「MDモード」の2タイプで使用できるとのこと。前者は普通のヘッドフォンアンプモードで、後者は「メガドライブの音声回路に似たモード」(マニュアル)という。
[撮影協力:家電のケンちゃん]