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新たな大容量技術「SMR」採用の3.5インチHDDが発売、Seagate製

容量5TBで実売2.2万円

 記録容量を増加するという新技術「SMR」を採用したSeagate製HDD「Archive HDD」が登場、5TBモデルの「ST5000AS0011」が発売された。ブラッタ1枚の容量は1.25TB。店頭価格は税込21,600円前後。先週末の販売開始時点では、メーカーサイトに情報が無く、ショップでも「詳細は不明」ということだったが、Seagateに確認したところSMR技術を採用していることが判明した。

 なお、SeagateによるとSMR技術を採用した一般向けHDDはこの製品が初という。

トラックの面密度を高める新技術「SMR」を採用したアーカイブ用HDD

 Archive HDDは6Gbps SATA対応の3.5インチHDD。その名のとおりアーカイブ(保管)用途向けと謳われており、ビッグデータの保存やWebスケールアーカイビングなどに最適とされている。

 最大の特徴は、トラックの面密度を高める新技術のSMR(Shingled Magnetic Recording、シングル磁気記録)を採用する点。

 SMRでは、トラックの間隔を狭め、屋根板(Shingle)のように重ねて配置することで、従来と同じスペースにより多くのデータの記録を可能にするという。プラッタ容量は25%以上増加できるとしており、今回の製品では1.25TBプラッタが4枚内蔵されている。なお、現時点の容量は5TBモデルのみ。

 主なスペックは、キャッシュ容量が128MB、平均データレート(リード/ライト)が146MB/s、最大連続データレート(リード)が180MB/s、消費電力が動作時7.5W、アイドル時5W、スタンバイ/スリープ時0.75W、本体サイズが高さ26.11×幅101.6×奥行き146.99mm、重量が655g。

 また、24時間/365日の連続稼動が可能とされており、信頼性に関するスペックは、MTBFが80万時間、ロード/アンロードサイクルが30万回、ワークロードレートが180TB/年などとされている。

 ちなみに、SMR技術を採用したモデルはこのほかに、HGSTがヘリウムガス封入技術を併用した10TB HDDを発表している。

[撮影協力:ツクモパソコン本店IIパソコンショップ アーク]

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