Intelの最新CPU「Skylake」と対応チップセット「Z170」搭載マザーの発売を記念したイベントが7日(金)~9日(日)に秋葉原の各所で開催された。
以下、その模様を写真で紹介する。
インテル 新製品発売記念キャンペーン(ベルサール秋葉原)
ベルサール秋葉原ではインテルやマザーボードメーカー各社が最新製品を展示、さらにスタンプラリーの抽選会も実施した。スタンプラリーの賞品はかなり豪華。 Intelファンクラブ「Intel Club Extreme」もアピール。専用のポイント「Hz」が貯まる特典も実施。 ASUSブース。今週発売予定のR.O.G.シリーズなども展示されていた。 ASUS製品の一部モデルに付属する「CPU Installation Tool」も展示。 MSIブース。ゲーミングモデルを大きくフィーチャーした展示内容。 Oculus Riftにも注力していくそうで、デモも実施。デモソフトはMSIがコラボして作ったものだそう。 GIGABYTEブース。OCソフトなどをアピール。 ASRockブースは発売モデルの製品展示が中心。デモは各ショップで、というスタンスのよう ShuttleブースではZ170搭載のキューブベアを展示。9月末発売予定とのこと。 会場ではeスポーツリーグ「LJL2015」の試合(地下)とパブリックビューイングも同時に実施。 地下は有料会場だったが、多くの来場者で盛り上がった ドスパラパーツ館では、ASRockのOC Formulaシリーズプロデューサー兼オーバークロッカーのニック・シー氏と清水貴裕氏、司会役の高橋敏也氏が液体窒素OCのデモを。こちらも大盛況だ。 ニック氏の調整と使用マザーのZ170 OC Formula(改造版)の威力か、スタート時の時点で屋外ながら6.3GHz動作。これには清水氏も「さすがOC界のレジェンド」との一言が。 終了後にサムズアップするニック氏と清水氏、そして高橋氏。進行は清水氏と高橋氏のノリツッコミも手伝い。このように終始和気あいあいとしたムードとなった。 残念ながらベンチ完走はしなかったものの、デモではメモリクロック4GHz動作やOC Formulaでの設定を詰める際「暴れ」の少なさなどを紹介。開発中のUEFI画面なども見せていた。 UEFIも(発売前だけあって)ニック氏のチューニングがされた特別仕様だが、こうしたデータはもちろん製品版にフィードバックするという。 ASUSイベントの会場はソフマップリユース館入口。ASUSにしては珍しく中核製品がまだ未発売ということもあってか、情報を知りたいファンで身動きが取りにくいほどの大入りに。 デモ機はZ170の特徴であるNVMe SSDのRAIDを解説すべく、Intel SSD 750のM.2版とU.2版を接続。さらにCrucial MX200×3台を使った豪華な構成に。 マザーボードは発売中のZ170-A。ASUSのZ170搭載機では最廉価だが、それでもこれだけのストレージが接続できるという、Z170搭載機の特徴をアピールする構成だ。 注目はRAMディスクでのDDR3と4の速度比較。同じi7-6700K+Z170、同クロックでもDDR4が高速なため、ASUSはDDR4を中心に据えたという(DDR3マザーは国内未発売のZ170M-E D3を使用)。 さらにストレージ紹介では、デモ機と同じIntel SSD 750×2台(M.2版とU.2版)をRAID 0構成とした速度も紹介。実測で3GB/sを超えるとの結果に来場者から驚きの声も。 イベントと同時発売となった注目の新シリーズ、PRO GAMINGの機能も紹介。ゲーム関連のユーティリティや信頼性がR.O.G.シリーズに匹敵することをアピールした。 スタンダードシリーズでは、オンボードオーディオ機能の強化をアピール。今回はアナログ出力に混じる電流ノイズ減少が特徴で、他社製品に比べて大幅に少ないという。 ツクモパソコン本店では、Z170に合わせてラインナップが大きく整理されたMSI製品について、ラインナップと技術的特徴を紹介するイベントを開催。 会場は普段は使われないツクモパソコン本店の4階。セッション中はMSIファンなどを中心に満席状態となった。 展示での目玉は未発売の最上位製品『Z170A XPOWER GAMING TITANIUM EDITON』。競技グレードのOC機能を搭載しつつ、つや消しシルバーの基板を採用するなど、外観もユニーク。 別売りのM.2→U.2変換アダプタとフロントUSBピンヘッダにおいて、信号を補償するリドライバ(リピータ)回路をアピール。「U.2 SSDがOCZからも登場する」という興味深い情報も。 オーディオ機能の紹介。実機ではカバーで覆われる『Z170 GAMING M9 ACK』の内部写真を使い、多数の日本ケミコン社製コンデンサやUSB接続のC-Media製オーディオとESS社製DACなどの高音質パーツを紹介。 最後には、未発売の廉価版製品シリーズ『Arsenal Gaming』についても紹介。従来は手薄だった手頃なゲーマー向けマザーボードで、廉価版製品ではまだ少数なデバッグLEDの搭載などが特徴という。 ソフマップ 秋葉原 リユース総合館では、GIGABYTEのZ170マザーボードの紹介イベントも開催された。新機能や近日登場予定モデルの紹介、Core i5を使用した新旧プラットフォームの性能比較などが行われた。 近日登場予定のハイエンドマザーボード「Z170-Gaming G1」 同社製の上位モデルはIntel製のUSB 3.1コントローラを搭載しており、性能がアピールされていた。 Intel製USB 3.1コントローラ搭載モデルのリスト。 まだデータの少ないCore i5を使った新旧プラットフォームの性能比較結果も公開。 会場ではCore i5-6600K(Z170)とCore i5-2500K(Z77)環境を比較するデモも実施。写真はCINEBENCH R15実行時の消費電力で、左のCore i5-6600K環境が旧モデルよりも低消費電力となっていることがわかる。 フロントパネル用のコネクタをまとめられる「G-CONNECTOR」、同社のATXマザーボードに付属するという。 「Z170-Gaming G1」にはOCボタンの横にECOボタンが取り付けられていた。OC向けのモデルではあるが、低消費電力動作向けの設定に切り替えることもできるという。 パソコンショップ アークでは、インテルとの共催で清水貴裕氏による液体窒素冷却オーバークロック(OC)デモを公開。会場は同店初となる、店舗横の通路を使う屋外形式に。 当日は若干気温が低めに……と思いきや、イベント開始直前に太陽が顔を出して周辺気温はOCに不利すぎな38℃台に。しかしファンが集まり、道路がほぼ埋まる場面も。 第1部は6700Kの実力測定がテーマ。最高クロックは6.2GHzを記録。「室内でも6.4GHzなので、これが通るとは思わなかった。イベントだとこういう不思議がありますね」(清水氏) CINEBENCH R15のマルチコアでも、5.6GHzで1226cbという好成績。「Skylakeの全スレッド動作はHaswellに比べ200~300MHz相当速いので、世界記録はどんどん交代しています」 進行中は「極冷でのSkylakeの特徴はガンガン冷やせること。Haswellでは冷やしすぎると内蔵FIVRが止まるので緻密な温度管理が必要でした」との感想も。屋外ということもあり煙などは派手目でした。 [撮影協力:ドスパラパーツ館とパソコンショップ アークとツクモパソコン本店とソフマップ 秋葉原 リユース総合館]