プロダクトレビュー・ショーケース

背面コネクタマザーで使いたい!和風デザインのDDR5メモリ「CORSAIR SHUGO DDR5」

DDR5-6000/CL28動作のコレクター向けOCメモリ text by 坂本はじめ

 ヒートスプレッダの装飾に和風アートを取り入れたコレクター向けプレミアムDDR5メモリ「SHUGO DDR5」がCORSAIRから登場した。鎧武者デザインの「ONYX BLADE」と、桜と和装女性が映える「SAKURA NOA」の2モデルがラインナップされている。

 今回は、ONYX BLADEのメディアキットをお借りすることができたので、和風アートを特徴とするSHUGO DDR5のビジュアルやスペックをチェックしてみよう。

「SHUGO=守護」和風アートを採用したプレミアムDDR5メモリ

 今回CORSAIRから届いたSHUGO DDR5のメディアキットには、ONYX BLADEのメモリモジュール以外にも鎧武者デザインを採用した特製マウスパッドやポータブルSSD(EX400U 2TB)が同梱されていた。CORSAIRがSHUGOシリーズのデザインにかなり力を入れていることがうかがえる構成だ。

SHUGO DDR5 - ONYX BLADEのメディアキットは、メモリの評価キットとしてはかなり大型の箱で到着した
メモリモジュール本体のほか、ONYX BLADEの鎧武者デザインをあしらったポータブルSSDや大判マウスパッドが同梱されていた
同梱されていたCORSAIRのUSB4対応外付けSSD「EX400U(2TB)」の特別モデル
鎧武者がプリントされた大判のマウスパッドも付属

 CORSAIRのSHUGO DDR5は16GBメモリ2枚組の32GBキットなのだが、メモリスロットが4本のマザーボードで使用した際に見栄えを整えるためのダミーモジュール(LEK)が2枚同梱されている。メモリが非常に高騰している中、同じデザインのメモリモジュールを揃えるのはなかなか難しいので、この配慮はありがたいところだ。

 また、SHUGO DDR5はIntel XMP 3.0およびAMD EXPOに対応しており、オーバークロックプロファイル適用時のメモリスピードはDDR5-6000で、レイテンシはCL28-36-36-96、動作電圧は1.4Vとなっている。これらのスペックはONYX BLADEとSAKURA NOA共通で、両製品にビジュアルデザイン以外の違いはない。

SHUGO DDR5 - ONYX BLADE(CMZ32GX5M2X6000Z28OB)の製品パッケージ
内箱のデザインを見ると、SHUGO DDR5の「SHUGO」とは「守護」のことであることがわかる
パッケージにはONYX BLADEの鎧武者デザインを採用した4枚のメモリモジュールが同梱されている。このうち、メモリチップが搭載されているのは2枚のみで、残りはダミーモジュールだ
ダミーモジュール(上)は金属端子(ゴールドフィンガー)の数が本物のメモリモジュール(下)に比べて少ないので、メモリスロットに取り付ける前であれば簡単に判別できる

 鎧武者のアートが映えるSHUGO DDR5 - ONYX BLADEのヒートスプレッダは、放熱性に優れたアルミニウムに高解像度UV印刷と精密パッド印刷を施したもので、立体感のあるビジュアルに仕上がっている。

 また、ヒートスプレッダには微細な穴が設けられており、メモリモジュールが内蔵するRGB LEDの光を透過することで、PC動作時は鎧武者のアートにLEDイルミネーションが加わるようデザインされている。

ヒートスプレッダの鎧武者は高解像度UV印刷と精密パッド印刷で描かれており、立体感のあるビジュアルを実現している
ヒートスプレッダには微細な穴が設けられており、稼働時は鎧武者のアートにRGB LEDによるイルミネーションが加わる

背面コネクタ搭載マザーボードと組み合わせて使いたいSHUGO DDR5

 今回、SHUGO DDR5のテストに用いたのは、MSIの背面コネクタ搭載マザーボード「MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ」だ。

MSIの背面コネクタ採用マザーボードMAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ
電源コネクタやピンヘッダーなど、ケーブルを接続するコネクタをマザーボード背面に実装している
本来はメモリスロットに隣接するATX24ピンコネクタなどが背面側にあるので、メモリのビジュアルを最大限に活かせる

 一般的な自作PC向けマザーボードの場合、メモリスロットの横にはATX24ピンコネクタが配置されているため、メモリモジュールに幅の広いATX24ピンコネクタとケーブルが被る格好になってしまうのだが、背面コネクタ搭載マザーボードであればSHUGO DDR5の美麗なヒートスプレッダアートを最大限に楽しむことが可能。

 背面コネクタに対応したピラーレスケースなどと組み合わせれば、SHUGO DDR5のビジュアルを最大限に生かした自作PCが可能だ。

背面コネクタマザーボードはメモリの前に視界を遮るものがないため、SHUGO DDR5のヒートスプレッダアートを存分に堪能できる

AMDでもIntelでも使いやすいDDR5-6000/CL28のOCメモリ

 SHUGO DDR5はビジュアルにフォーカスして設計されたプレミアムメモリだが、オーバークロックメモリとしても高性能かつ使いやすいスペックを実現している。

 1.4VでDDR5-6000/CL28動作のSHUGO DDR5は、AMDの主力であるRyzen 9000シリーズにおけるスイートスポットとされるメモリスピードを低レイテンシで実現していることに加え、CPUの製品保証内でオーバークロックメモリを使えるIntelのCore Ultra 200Sシリーズ・Kモデル向け機能「Intel 200S Boost」でも利用可能なスペックだ。

 あまりに高クロック過ぎるオーバークロックメモリは、CPUの内蔵メモリコントローラやマザーボード側の要因により動作困難な場合もあるが、SHUGO DDR5であればメモリプロファイルのXMPやEXPOを適用するだけで動作する可能性が高い。この使いやすさは、メモリチューニングに詳しくないユーザーにとってはありがたい仕様だ。

1.4VでDDR5-6000(CL28-36-36-96)動作を実現する。これは、現行のIntel/AMD両環境で使いやすいスペックであり、両環境で使えるメモリプロファイル(XMP/EXPO)もサポートしている

 なお、SHUGO DDR5はデフォルト設定としてJEDEC準拠のDDR5-4800動作がSPD情報に格納されており、ユーザーが明示的にオーバークロックメモリ設定を行わなければDDR5-4800動作が適用される。

 Ryzen 7 9850X3D環境において、デフォルトのDDR5-4800動作時とEXPOを適用したDDR5-6000動作時のメモリアクセス性能を比較してみた結果が以下のグラフだ。

メモリ帯域幅
メモリレイテンシ

 CPUコアとメモリコントローラの間にInfinity Fabricを用いるダイ間通信を経由するRyzen 7 9850X3Dは、CPUの構造的にWrite以外のメモリ帯域幅はあまり向上していないが、メモリアクセス時に生じる遅延であるレイテンシに関しては91.8ナノ秒から77.2ナノ秒へと大幅に削減されている。

 メモリプロファイルを読み込むだけで簡単にオーバークロックできる割に、かなり効果的にメモリを高速化できるのがSHUGO DDR5の魅力と言える。

PCに和風アートを取り入れたいコレクター向けのDDR5メモリ

 CORSAIR SHUGO DDR5は、和風デザインのヒートスプレッダアートのビジュアルを楽しむためのプレミアムメモリだ。オーバークロックメモリとしての実用性も兼ね備えているが、何よりもまずはそのビジュアルに惹かれたユーザーのためのメモリであると言えよう。

 現在、SHUGO DDR5はCORSAIRの公式サイトで販売されており、日本語サイトでも購入可能だ。国内販売価格は104,990円と高価ではあるが、メモリ価格が高騰している現状でこのスペック、かつ細部にまでこだわったデザインと美観をアップするダミーモジュールも2枚同梱されている、といった点を考えれば、総合的には殊更に高いというわけでもない。現状、PCを安く組むことが難しく、高性能なPCにするのであれば予算もそれなりに必要となるので、せっかくならビジュアルにまでこだわった自作PCの構築にチャレンジしてみるのも一興ではないだろうか。