AMDの50周年記念Ryzen 7が発売、CPUは全体的に下落の動き

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AMD 50周年記念CPU「Ryzen 7 2700X Gold Edition」が発売IntelはGPU非搭載で12,000円台の低価格CPU「Core i3-9100F」を投入

　大型連休の最中、AMD 50周年記念のCPU「Ryzen 7 2700X Gold Edition」(ショップによっては「50th Anniversary Edition」と表記)が発売された。黒と金色のきらびやかな外箱を採用し、CPUのヒートスプレッダに同社CEOのサインを刻印。記念Tシャツのクーポンやステッカーが付属する。CPU自体の仕様は通常の「2700X」と変わりがなく、価格は税込41,904円だ。

　5月下旬には、低価格な2コアAPU、A6-9500も販売開始。内部クロック3.5GHz(ターボ時最大3.8GHz)、キャッシュメモリ1MB、TDP 65Wで、GPUとしてRadeon R5(1,029MHz)を内蔵している。価格は税込4,946円で、5,000円を切る現行世代のCPU/APUはこれしかない。

「Ryzen 7 2700X Gold Edition」

「A6-9500」

　値動きでは「Ryzen Threadripper」が急落し、最上位の「2990WX」は19,840円安の税込189,000円、「2920X」は5,980円安の税込59,800円を付けた。ただし、調査時点で値下がりしていたショップは一部に留まり、中心価格帯はそれぞれ208,000円台、65,000円台だ。一方、「2970WX」は前回の大幅安が消え、33,258円高の税込149,558円に値を戻している。

　Socket AM4対応の「Ryzen」は全体的に下落。「Ryzen 7 2700X」が1,826円安の税込30,660円、「2700」が2,072円安の税込27,390円などとなっている。下位機種では、GPUを持つ「Ryzen 3 2200G」が複数ショップで1万円を割ったのが目に付く。

Ryzen Threadripperの価格表。2990WXが税込189,000円に

Socket AM4対応のRyzenシリーズの価格表。こちらは全体的に下落

「Core i3-9100F」

「Core i7-9700K」バルク品の「R0 Stepping」

　Intelからは、「Coffee Lake Refresh-S」の最下位機種、「Core i3-9100F」が発売された。GPUを持たない4コアCPUで、内部クロック3.6GHz(ターボ時最大4.2GHz)、キャッシュメモリ6MB搭載、TDP 65Wとなっている。調査時点の最安値は税込12,398円だ。

　価格面では、「Core i9-9900K」のリテールパッケージ品が970円安の税込61,970円、バルク品が592円安の税込59,378円と小幅ながら下落。GPU非搭載の「Core i9-9900KF」は「9900K」より高かったが、前回比4,126円安の税込61,538円に下がった。

　「Core i7-9700K/KF」は横ばいで、このうちGPU非搭載の「9700KF」はリテールパッケージ品が大型連休の初めに品切れとなったが、5月中旬には回復。なお、「9700K」のバルク品は従来の「P0 Stepping」に加え、新たに「R0 Stepping」が出回り始めており、同じく税込49,658円で併売中だ。「Core i5-9400F」は4月27日(土)に税込18,981円を付けたが、今回調査の時点では前回比1,300円安の税込19,980円となっている。

第8世代Coreこと「Coffee Lake-S」の入手性は改善傾向

　「Coffee Lake-S」は入手性が改善されており、最安値は「Core i5-8500」が税込25,380円、「8400」が税込23,480円、「Core i3-8100」が税込16,178円。参考までに、1年前の2018年5月26日(土)には、税込24,300円、税込21,330円、税込13,694円だったので、1,000～2,000円以上高めではある。

　1万円以下の製品は、2機種のリテールパッケージ品が広く入荷。最安値は「Pentium Gold G5400」が2,160円安の税込7,538円、「Celeron G4900」が270円安の5,130円に下がり、1年前の価格水準に近くなった。

　一方、末尾「T」の低消費電力版は、上から下まで店頭では見掛けなくなって久しく、今日のIntelには、以前のような幅広い選択肢はない。それでも低価格品の投入や在庫の回復により、IntelベースのPCも手頃な値段で組めるようになったのは喜ばしいことだ。