大容量HDDが品薄・急騰で購入制限をつけるショップも、反面6TB以下は小幅な動きで特価もあり

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10TB以上の大容量HDDを中心に品薄・値上がりが目立つ普及容量帯では6TBが8,400円をつける

　10TB以上の大容量HDDを中心に、幅広い製品で品薄と値上がりが発生。このうち容量最大の18TBモデルは、比較的安価だった5～6万円台の製品が4月中旬に突如品切れとなり、24日(土)時点の最安値が前回調査時から15,000円以上も高くなった。秋葉原では、購入数量の制限など条件付きの販売に踏み切ったショップが多い。

　特に東芝のNAS向け「MN」シリーズと企業向け「MG」シリーズは、在庫ショップ数の減少と値上がりの動きが顕著だ。

　まず「MN」は、MN08ACA16T(16TB)の最安値が2,980円安の39,820円に下がり、16TB初の4万円割れを記録したが、一部ショップの大幅値上げにより平均4,173円(9.4％)高という結果に。MN08ACA14T(14TB)とMN07ACA12T(12TB)は、最安値こそ前回と変わらないが、平均ではそれぞれ2,931円(8.3％)高、3,983円(13.2％)高となっている。4～16TBの2台組パッケージも当然のように品切れだ。

　企業向けの「MG」シリーズは、MG08ACA16TE(16TB)が6,820円高の52,800円に上がったのをはじめ、MG07ACA14TE(14TB)が1,620円高の39,600円、MG06ACA10TE(10TB)が2,442円高の28,600円。こちらも一部ショップで大幅な値上がりが起き、12～16TBは平均17％台の急騰となっている。

HDD購入条件のお知らせ

東芝製HDDの在庫ショップ減少が顕著

東芝の企業向け「MG」シリーズの値上がりが大きい

　Seagateは、企業向けの「IronWolf Pro」14～18TBが一気に品切れ。NAS向けの「IronWolf」は10～14TBが品薄になり、ST14000VN0008(14TB)が7,062円高の53,680円、ST12000VN0008(12TB)が10,972円高の40,650円と大幅に上昇した。

　なお、デスクトップPC向け「BarraCuda」といえば特価ポップの常連。ところが24日(土)調査時、ST8000DM004(8TB)の特価は1店でしか見ることができなかった。最安値は22円安の12,958円(1GB単価1.62円)とほぼ横ばいだが、平均価格は672円(5.0％)上昇。中心価格帯は14,000円台へ上がり、在庫ショップ数も減っている。

Seagateの「IronWolf Pro」「IronWolf」が品薄に

BarraCudaの8TBが特価ポップから消えている

　多数の製品群を擁するWesternDigitalも、監視システム向け「WD Purple」の18TBと、企業NAS向け「WD Red Pro」の14～18TBが品切れ。旧HGSTの流れを汲む「Ultrastar」は18TBが6,050円高の75,878円に上昇した。

　一方、NAS向け「WD Red Plus」のWD140EFGX(14TB)は40,980円と横ばいで、在庫ショップ数も若干増加。「WD Red」のWD120EFAX(12TB)が5,760円安の特価31,980円で販売されるなど、WDは東芝やSeagateと比べてまだ余裕があるようだ。

多数の製品群を擁するWesternDigitalは比較的在庫がある

3月27日(土)にWD60EZAZが8,400円を付けた

　大容量製品の品薄・急騰でかすんでしまったが、3月27日(土)にWesternDigital WD60EZAZ(6TB)が8,400円(1GB単価1.40円)で特価販売。調査時点で在庫があったものとしては6TB過去最安で、1GB単価も新記録だ。Seagate ST6000DM003(6TB)は、4月10日(土)調査時から9,438円(1.57円)で特価販売されている。

　新製品としては、WesternDigital「WD Blue」にSMR方式のWD20EZBX(2TB)とWD40EZAZ(4TB)が追加。ディスク回転数は前者が7,200rpm、後者が5,400rpmで、どちらもキャッシュメモリを256MB搭載している。最安値の価格はそれぞれ6,980円、7,780円だ。このほか、CMR方式の「WD Red Plus」に属するWD60EFZX(6TB)が16,780円で出回り始め、同シリーズは1～14TBが揃った。

WD Blue新製品の「WD20EZBX」と「WD40EZAZ」

WD Red Plusの新製品「WD60EFZX」