「Zen 4」採用のRyzen 7000が登場、Ryzen 5000/5000Gは特売終了で最大70％近い急騰 [相場調査 10月第2週号]

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「Zen 4」採用のRyzen 7000が登場、Ryzen 5000/5000Gは最大70％近い急騰

　AMDの高性能デスクトップPC向け新型CPUで、「Zen 4」アーキテクチャを採用した「Ryzen 7000シリーズ」の4製品が発売。16コア32スレッドの「Ryzen 9 7950X」(基本クロック4.5GHz/最大5.7GHz)、12コア24スレッドの「Ryzen 9 7900X」(4.7GHz/5.6GHz)、8コア16スレッドの「Ryzen 7 7700X」(4.5GHz/5.4GHz)、6コア12スレッドの「Ryzen 5 7600X」(4.7GHz/5.3GHz)で、CPUインターフェイスは新型の「Socket AM5」となっている。

　価格は7950Xが117,800円、7900Xが92,500円、7700Xが66,800円、7600Xが49,900円。対応するSocket AM5マザーボードも、X670E/X670チップセット採用の製品が5～15万円前後で出回り始めた。

Ryzen 7000シリーズ

新時代を謳う店頭価格表

　値動きの面では、AMD全般が大幅に上昇している。

　まず、高性能ワークステーション向けの「Ryzen Threadripper PRO」は、最上位で100万円超の「5995WX」が1,098,000円で、9月24日調査時(1,035,800円)から62,200円高。「5975WX」は31,201円高の558,000円、「5965WX」は23,700円高の403,500円となった。高額製品だけに価格の上昇幅は大きいが、率にすると6％前後ではある。

　一方、Ryzen 5000/5000Gシリーズは最安値が最大70％近く、平均価格が最大80％以上という驚異的な急騰を記録。特に大きなものを列挙すると、「Ryzen 9 5950X」が32,320円(44.0％)高の105,800円、「5900X」が21,900円(45.7％)高の69,800円、「Ryzen 7 5800X」が18,021円(49.0％)高の54,800円、「Ryzen 5 5600X」が16,312円(69.4％)高の39,800円、「Ryzen 7 5700G」が21,050円(66.3％)高の52,800円、「Ryzen 5 5600G」が12,021円(52.8％)高の34,800円だ。ほかは11～17％台の上昇に留まった。

　しかも、これらの価格は全店横並びではなく、調査時点で値上げを実施しせず継続販売していたショップによる「最安値」。多くのショップが提示する、言わば「標準価格」は、5950Xが119,800円、5900Xが81,800円、5800Xが64,800円、5600Xが44,800円、5600Gが37,500円などで、安値販売時の価格を知っていると思わず二度見するほどの値上がり幅だ。

Ryzen 5000/5000Gシリーズが大幅上昇

多くのショップが値上げする中、価格を変えず販売していたショップもあった(9月30日時点)

　Intelは、例によって第12世代が続騰。最安値が1,000円以上の上昇となったものを挙げると、「Core i9-12900K」が1,990円高の88,970円、「12900」が1,000円高の76,780円、「Core i7-12700」が1,100円高の52,480円、「Core i5-12600KF」が1,500円高の40,480円で、ほかは横ばいから800円ほどの上げ幅となっている。

12900KSが9万円割れ

　そんな中、最上位の「Core i9-12900KS」は2,820円安の89,980円に下落し、初の9万円割れを記録。12900Kとの差は、わずか1,010円に縮小した。ただし、調査時点の在庫ショップ数は1店しかなく、品切れに近い状況だ。

　品薄と言えば、12900KSと対極の下位製品、「Pentium Gold G7400」と「Celeron G6900」も同様で、調査時点の在庫ショップ数はそれぞれ1店。こちらもG7400が500円高の11,280円、G6900が400円高の7,780円で、じわっと値上がりしている。