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MHW:アイスボーンが外付けSSDで2倍以上快適に、ロード時間を大幅に短縮

Samsungの小型SSD「T5」で待ち時間を半分以下に text by 坂本はじめ

 2019年9月6日、モンスターハンター:ワールドの大型拡張コンテンツ「モンスターハンターワールド:アイスボーン」がPS4向けに発売された。早速、新たに追加されたフィールドとモンスターを相手に狩猟生活を楽しんでいるユーザーも多いだろう。

 そんなユーザーの強い味方となるのが、PS4のロード時間を大幅に短縮できるSSDだ。特に、外付けSSDなら手軽で効果的にロード時間を短縮し、狩猟生活をより効率よく快適に楽しむことができる。

 今回は、Samsung製の外付けSSD「Portable SSD T5」を使って、モンスターハンターワールド:アイスボーンのロード時間をどれだけ短縮できるのか確かめてみた。アイスボーンに挑むハンター諸氏にぜひチェックしてもらいたい。

「モンスターハンターワールド:アイスボーン」をSSDで快適に遊ぼう

 モンスターハンターワールド:アイスボーンはモンスターハンター:ワールドのファンへ向けた大型拡張コンテンツだ。もちろん、新規ユーザーも楽しめるが、モンスターハンター:ワールドの世界をより深く楽しむための内容となっている。

 また、モンスターハンター:ワールドは大作ゲームだけあって、ロード時間がそれなりに長いことが知られているが、モンスターハンターワールド:アイスボーンもこの傾向に変わりは無い。ただし、その分グラフィックは美しく、快適に遊べる環境をいかに整えるかという部分が重要となる。そこで活躍するのが外付けSSDというわけだ。

小型軽量なUSB 3.1 Gen2対応SSD「Samsung Portable SSD T5」

USB 3.1 Gen2対応SSD「Samsung Portable SSD T5」。

 今回、PS4の外付けSSDとして利用するのは「Samsung Portable SSD T5」。10Gbpsを実現するUSB 3.1 Gen2に対応した外付け型のSSDだ。

 Portable SSD T5は、フラッシュメモリにSamsung V-NANDフラッシュを採用し、250GB~2TBまでの容量ラインナップを用意。本体サイズ74×57.3×10.5mm(幅×高さ×厚み)のコンパクトな金属製筐体を採用しており、本体重量は約51gと携帯性に優れている。

 本体側のUSB端子はUSB Type-Cだが、接続用のケーブルとして「USB Type-C to C」と「USB Type-C to A」の2種類が付属している。これにより、外部デバイス接続用にUSB Type A端子を備えるPS4にも標準ケーブルのみで接続できる。本体の保証期間は3年。

今回のテストに用いる500GBモデル「MU-PA500B/IT」。
Type-C接続用とType A接続用のUSB 3.1 Gen2対応ケーブルが付属。

 Portable SSD T5は、USB 3.1 Gen2接続時に最大540MB/sの転送速度を実現している。今回のテストに用いる500GBモデル「MU-PA500B/IT」の場合、USB 3.1 Gen2接続時に実行したCrystalDiskMarkにおいて、リード最大554.0MB/s、ライト最大515.6MB/sという結果を記録した。

 なお、PS4のUSB端子は5GbpsまでのUSB 3.1 Gen1仕様となっている。MU-PA500B/ITをUSB 3.1 Gen1で接続して実行したCrystalDiskMarkの結果は、リード最大446.5MB/s、ライト最大452.9MB/sであり、USB 3.1 Gen1の限界に近い速度が出ていた。PS4での利用でも高いパフォーマンスが期待できる。

USB 3.1 Gen2 (10Gbps)接続時。
USB 3.1 Gen1 (5Gbps)接続時。

手軽に外付けSSDを利用できるPS4の「拡張ストレージ機能」

PS4の拡張ストレージ機能の必要要件。
外付けSSDの増設であれば、かなり簡単に行える。

 システムソフトウェア 4.50以降を導入したPS4およびPS4 Proは、外付けのSSDやHDDをアプリケーションのインストール先に利用する機能「拡張ストレージ」をサポートしており、今回もこの機能でPortable SSD T5を利用する。

 PS4の拡張ストレージとして利用するには、USB 3.0以上に対応した、容量250GB以上8TB以下のストレージデバイスをPS4のUSB端子に直結する必要がある。

 Portable SSD T5の500GBモデルMU-PA500B/ITは、この条件を全て満たしているので、PS4上で拡張ストレージとしてフォーマットすれば、すぐにアプリケーションのインストール先として利用可能となる。既にPS4本体のストレージにインストールしているゲームの移動も可能だ。

[設定]→[周辺機器]→[USBストレージ機器]からPortable SSD T5を選択し、「拡張ストレージとしてフォーマットする」を実行。
フォーマットが完了すると、[設定]→[ストレージ]から追加された拡張ストレージを確認できる。
本体ストレージにインストール済みのゲームを拡張ストレージに移動する場合は、[設定]→[ストレージ]から「本体ストレージ」を選択。オプションメニューの「拡張ストレージへ移動する」を開き、ゲームを選択して「移動」を実行する。

拡張ストレージ化したPortable SSD T5のロード時間短縮効果をチェック

 それでは、Portable SSD T5を拡張ストレージとして利用した場合のロード時間短縮効果をチェックしていこう。

 今回のテストでは、標準で1TBのHDDを内蔵するPS4 Pro(CUH-7000BB01)で、パッケージ版のモンスターハンターワールド:アイスボーンを実行。ゲームのインストール先に内蔵HDDとPortable SSD T5を利用した場合のそれぞれで、「ゲームの起動時間」「セーブデータを選択してゲームが始まるまでのロード時間」「探索出発時のロード時間」の3つを比較する。

1TB HDDを内蔵するPS4 Pro(CUH-7000BB01)。
外付けSSDの「Portable SSD T5」を接続し、内蔵HDDとの速度を比較する。
今回はパッケージ版の「モンスターハンターワールド:アイスボーン(マスターエディション)」を使用しテストを行った

ゲームソフトの立ち上げも快適に、ゲーム起動時間を比較

ゲームの起動時間を比較。

 ゲームの起動時間は、PS4のメインメニューからモンスターハンターワールド:アイスボーンを選択してから、PlayStation Networkへの接続が開始されるまでの時間を3回ずつ測定し、平均値を比較する。なお、起動開始から測定終了までの間、操作は一切行っていない。

 測定の結果、Portable SSD T5利用時のゲーム起動時間は約30.9秒。内蔵HDD利用時の約41.3秒からおおよそ10秒の時間短縮を実現している。

ゲーム開始までの待ち時間も大幅短縮、セーブデータ選択後のロード時間を比較

セーブデータのロード時間は、新拠点「セリエナ」でゲームが再開するまでの時間を測定した。

 セーブデータのロード時間は、セーブデータを選択してからアイスボーンで追加された新拠点「セリエナ」でゲームが開始されるまでの時間を各3回ずつ測定して平均値を比較した。

 結果は、Portable SSD T5利用時が約16.2秒で、内蔵HDD利用時の約43.6秒。外付けSSDの利用により27秒以上ものロード時間を短縮している。

狩りに出発する時間も2倍以上高速に、探索出発時のロード時間を比較

探索出発時のロード時間。新拠点「セリエナ」から「渡りの凍て地」への探索に掛かる時間を比較。

 探索出発時のロード時間は、モンスターハンターワールド:アイスボーンのプレイヤーが最も遭遇する機会の多いロード時間のひとつだ。今回は、新拠点である「セリエナ」から、新マップの「渡りの凍て地」へ探索に出発する際に生じるロード時間を3回ずつ測定し、その平均値を比較した。

 測定の結果、Portable SSD T5利用時のロード時間が約28.6秒なのに対し、内蔵HDD利用時は約72.9秒もの時間が掛かっている。探索やクエストで同様のマップ間移動を多くこなしてきたハンター諸氏になら、1回の探索出発で短縮される約44.3秒という数字が、いかに大きなものであるか理解できるところだろう。

外付けSSDの効果は絶大!モンスターハンターワールド:アイスボーンを遊ぶならSSDを使おう

 モンスターハンターワールド:アイスボーンでも、マップデータの読み出しが発生するゲーム再開時や探索出発時のロード時間を外付けSSDの利用により大幅に短縮することができた。

 クエストや素材集めなどでマップ間の移動を繰り返すことになる本作では、SSDの利用によってプレイ時間の大幅な効率化が期待できる。

 モンスターハンターワールド:アイスボーンは、間違いなくストレージにSSDを利用すべきゲームだ。もっとも手軽かつ確実なロード時間短縮手段として、Samsung Portable SSD T5のような優れた性能を持つ外付けSSDをPS4の拡張ストレージとして利用する方法をおすすめしたい。

[制作協力:Samsung]