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高級感のある白いメモリ「DOMINATOR PLATINUM RGB」、白いPCはもちろん黒いPCのアクセントに

CORSAIRの高輝度RGB LED搭載メモリ、質感の高い金属製ヒートシンク text by 久保勇

CORSAIR DOMINATOR PLATINUM RGB(メモリキット - ホワイト)

 CORSAIRの高輝度LED搭載メモリ「DOMINATOR PLATINUM RGB」は、大型のアルミニウムヒートシンクを備えた購入感のあるモデル。今回はその「DOMINATOR PLATINUM RGB」のホワイトモデルをご紹介します。

 白いPCはもちろん、黒いPCに使用しても良いアクセントになり、魅せるPCを構築している人やガラスパネルを備えたPCケースを使用している人におすすめのモデル。マザーボードと組み合わせた際の様子や光らせた際の様子を中心に「DOMINATOR PLATINUM RGB」をチェックしてみたいと思います。

質感の高いヒートシンクを備えた高輝度LED搭載メモリ

 「DOMINATOR PLATINUM RGB」は容量と動作クロックの違いで様々なモデルが用意されています。

 メモリの速度はDDR-3200/3600/4000/4800が用意されており、メモリ1枚あたりの容量は8GBまたは16GBで、2/4/8枚セットが用意されています。ヒートシンクカラーは黒または白で、今回紹介するのはDDR4-3200 16GB×2枚セットの白モデル「CMT32GX4M2C3200C16W」です。

大型ヒートシンクを搭載しており、持つとしっかり重さを感じます。
本体上部側。高輝度の「CAPELLIX RGB LED」を12個搭載。
本体側面。ヒートシンクの厚みが高級感を感じさせるポイントにもなっています。
今回使用しているのはDDR4-3200 16GB×2枚セット。

 装着されているアルミ製のヒートシンクは大型のもので、もつとずっしりと重さを感じます。縦方向に長いので、クーラーなどとの干渉には若干注意が必要なサイズではありますが、大きい分見栄えが良いです。

 質感もしっとりとした感じで高級感があり、美しいメモリといった印象。LED搭載メモリは派手さが優先されたものや、ポップなデザインのモデルが多いので、質感の高いモデルを探している人におすすめ。搭載しているLEDは同社が「CAPELLIX RGB LED」と呼ぶ高輝度タイプのもので、メモリ1枚あたり12個搭載されています。

下位シリーズに相当する「VENGEANCE RGB PRO」(右)との比較。
「VENGEANCE RGB PRO」(左)は発光部分をなるべく大きくするため面で見せるライトバータイプのデザインとなっており、今回紹介する「DOMINATOR PLATINUM RGB」(右)は光をくっきり見せるために点で光るデザインを採用。

 なお、CORSAIRのRGB LED搭載メモリは下位にあたる「VENGEANCE RGB PRO」がありますが、こちらはLED部分をライトバー形状にして光る部分を面にして見せるモデルになっています。メモリの外観デザインや質感にもこだわるなら今回の「DOMINATOR PLATINUM RGB」、光る面積を増やしたい場合は下位の「VENGEANCE RGB PRO」といった使い分けができそうです。

白いPCとの組み合わせはバッチリな「DOMINATOR PLATINUM RGB」黒×白のモノトーンPC構築にも

 魅せるメモリは他のPCパーツと組み合わせた際の見た目も重要なので、実際にマザーボードの装着してみました。

 まずは白いPCB基板を採用するマザーボード「Colorful CVN B550M GAMING FROZEN V14」と組み合わせた際の様子ですが、一体感のあるデザインとなり相性はかなり良いです。CPUクーラーやケーブルなども白いもので揃えれば、特別なデザインといった印象のPCを手軽に構築することができます。

白い基板のColorful CVN B550M GAMING FROZEN V14に装着。
白いマザーボードとの組み合わせは統一感があり、相性はやはり良いです。

 なお、CORSAIRは多くの白いPCパーツをラインナップしており、CPUクーラーはもちろん、ファンやケース、電源や電源ケーブルのほか、ゲーミングデバイスも白いモデルを用意しています。白いPCを構築する際はこれらを使用することで比較的に簡単に白いPCを構築可能です。

白い水冷CPUクーラーの「CORSAIR Hydro Series H100i RGB PLATINUM SE」。
LED搭載の白いファン「LL120 RGB LED 120mm PWM White」。3個パックと増設用の単体モデルも販売されています。
ケーブルも白い電源「RMx White Series RM750x」。
デュアルチャンバー構造の白いPCケース「Crystal Series 680X RGB - White」。

 白いPCパーツとの相性が良い「DOMINATOR PLATINUM RGB」の白モデルですが、黒い基板のマザーボードとも相性は良く、黒×白のツートンカラーのPCを構築する際や、黒いパーツでかためた中でワンポイントのアクセントに使うといった利用にも適しています。

 また、銀色のマザーボードと組み合わせても色合い的にマッチするので、こうしたマザーボードとの組み合わせもおすすめ。

全てを黒でまとめた「MSI MEG X570 UNIFY」と組み合わせた様子。
高級感のある黒いマザーボードとも相性は良いです。
こちらは銀色のマザーボード「MSI B450M MORTAR TITANIUM」との組み合わせ。
白いマザーボードと同じく銀色のマザーボードも色合い的にマッチします。

鮮やかに光る高輝度LED、PC内で良いアクセントに

 外観のチェックも済んだところで、今度は光らせた際の様子を確認していきます。

 「DOMINATOR PLATINUM RGB」はCORSAIRが「CAPELLIX RGB LED」と呼ぶ高輝度のLEDを搭載しているのが特徴。発光させてみると、色もしっかり出ていて鮮やかな印象。高輝度と聞くとまぶしいくらいな光り方をイメージしますが、明るいもののまぶしいといった印象はありません。

色味は鮮やか。
クーラーやマザーボードのLEDと合わさっても存在感があります。
側面部分はスリットが入ったようなデザインになっており、コントラストが出る分、面で光るよりも目立ちます。
斜めからみたところ。ヒートシンクが高くLED部分が上の方にあるので、ケーブルなどが重ならずデモ機で使う際にも良いかも。
【DOMINATOR PLATINUM RGBを発光させた際の様子】

ワンポイントで目立たせるならチップ状やストライプ状に光るメモリを

「DOMINATOR PLATINUM RGB」と「VENGEANCE RGB PRO」で光り方を比較。

 「DOMINATOR PLATINUM RGB」は上から見るとチップが状にLEDが光るように見え、側面からはスリットを入れたストライプ上に光るように見えるようになっています。

 下位の「VENGEANCE RGB PRO」は光る部分がライトバー状になっており、デザインが大きく異なるので光り方を比べてみました。

左が「VENGEANCE RGB PRO」、右が「DOMINATOR PLATINUM RGB」。
上が「VENGEANCE RGB PRO」、下が「DOMINATOR PLATINUM RGB」。
左が「VENGEANCE RGB PRO」、右が「DOMINATOR PLATINUM RGB」。
左が「VENGEANCE RGB PRO」、右が「DOMINATOR PLATINUM RGB」。

 写真だとわかりにくいのですが、若干「VENGEANCE RGB PRO」の方が若干くすんだように見えます。これはメモリ全体が光っているように見せるため、LEDカバー部分が光が拡散するようにすりガラスのような霞がかかったようなものになっているため。LEDの光は直進性が高いため、全体が光っているようにするためにはカバー部分に加工を施して拡散させる必要があります。

 「DOMINATOR PLATINUM RGB」はライトバーのように全体を光らせるデザインになっていないので、その分クリアなパーツを使うことが可能で、発色や輝度の点では有利になります。

 もちろん「VENGEANCE RGB PRO」もかなり明るいので光量が問題になるようなことはありませんが、ポイントで目立たせたい場合は「DOMINATOR PLATINUM RGB」、光る面積を広くとりたい場合は「VENGEANCE RGB PRO」と、好みに合わせて選ぶのがおすすめです。

LED制御はユーティリティの「iCUE」から細かく制御可能、LEDオフも設定可能

 メモリのLED設定はユーティリティの「iCUE」から行う仕組みで、発光パターンの変更やメモリのステータス確認などが行えます。

 発光パターンは多くの種類が用意されており、自分でパターンを作成することも可能。様々な種類から選べるので、好みのイルミネーションが楽しめます。メモリスロットのどの位置にメモリを装着しているかに合わせて調整することも可能で、メモリ同士が統一感なく光ってしまうといったようなこともありません。

 また、発光色に黒を選択するとLEDがオフになるので、光らないで使うことも可能。シックなPCを構築する際や、「DOMINATOR PLATINUM RGB」の質感の良さだけを使いたいといった用途にも対応できます。

CORSAIRの統合ユーティリティ「iCUE」。メモリ以外のCORSAIR製デバイスもここから制御する仕組みになっている。
表示されているメモリをクリックするとステータス確認と設定変更ができる。
LEDの発光パターンは多くのプリセットが用意されている。ちなみに、発光色を真っ黒に設定するとLEDがオフになる。
マザーボードのどの位置に刺さっているのかを反映することでメモリ同士の光り方の同期や調整が行える。画像はメモリ4スロットタイプだが、2スロットや8スロット環境などにも対応している。

 このほか、LEDの発光パターンの変更だけでなく、動作ステータスの確認や温度推移なども見ることが可能。「DOMINATOR PLATINUM RGB」はオーバークロックメモリなので、指定したクロックで動作しているのか、動作温度的に問題が出ていないのかといったことも確認できます。

現在のメモリの動作状態も見ることができる。
温度推移なども見ることができるので、オーバークロックした際や負荷をかけた際の状態確認も行える。

オーバークロック動作設定はRyzenでも簡単、ワンタッチで高速動作

 「DOMINATOR PLATINUM RGB」はオーバークロックメモリなので、装着したままでは高速動作しません。マザーボードのUEFI上から設定を変更する必要があります。

 オーバークロックメモリは最高速で動かない環境も考慮し、デフォルトの動作設定はDDR4-2133で起動するようになっている製品が多く、「DOMINATOR PLATINUM RGB」も初回起動時はDDR4-2133で起動する設定になっています。

 なお、設定変更自体は簡単で、「DOMINATOR PLATINUM RGB」はオーバークロック設定を簡単に行うXMP規格に対応しているので、マザーボード側からXMPの設定を読み込むように項目を選ぶだけで設定は完了します。

マザーボードに「Colorful CVN B550M GAMING FROZEN V14」を使った場合の例。UEFIに入り、オーバークロック設定のメモリの項目の「AMD_XMP」メニュー内にあるXMP profile 1を選ぶ。
XMP規格はIntel向けのものだが、AMD環境でも「AMD XMP」として対応しているマザーボードは多い。

 XMPの設定を読み込み、PCを再起動すればメーカーの公称値通りの設定に変更され、メモリは高速動作します。ちなみに、XMPは本来Intel向けの機能ですが、AMD環境でも「AMD XMP」として多くのAMDプラットフォームマザーボードでも利用可能です。

 DDR4-3200であればほとんどトラブルなく動作すると思われますが、DDR4-3600を超えるような高速メモリの場合、CPUやマザーボード側の性能も影響するため、高速設定で起動しない場合もあります。その場合は手動で動作する最高クロックを探して徐々に上げていくことになります。

 「DOMINATOR PLATINUM RGB」は最高でDDR4-4800のモデルまで用意されており、DDR4-4000を超えるようなモデルは使える環境もユーザーも選びます。過去に高速メモリを使った印象では、お手軽に使う場合はDDR4-3600あたりまでが無難なところといった感じです。

XMPの設定を行わない場合、DDR4-2133のメモリとして動作。
XMPを読み込ませて再起動すれば、メーカー公称値通りのクロックで動作。今回であればDDR-3200で起動します。

 今回、Ryzen環境でテストしていますが、もちろんIntel環境でも問題なく使用できます。

 AMDはX570/B550/B450チップセットの3種のマザーボード、IntelはZ390/Z170チップセットのマザーボードで動作テストしましたが、どれも問題なくXMPの設定で動作しました。癖も無く環境を選ばず使える印象です。

GIGABYTE Z390 I AORUS PRO WIFIでの動作例。IntelチップセットのマザーボードでもデフォルトではDDR4-2133対応メモリとして起動する。
UEFIのメモリのオーバークロック設定からXMPの設定値を読み込ませれば簡単にDDR4-3200のメモリとして動作する。

高級感も鮮やかさも欲しい見た目にこだわる人におすすめ!AMD/Intel問わず使えるCORSAIRのOCメモリ

 「DOMINATOR PLATINUM RGB」は外観に高級感があり、LEDの鮮やかさも楽しめるメモリです。

 魅せるPCなど見た目にこだわりたい用途での使用に適しており、特にホワイト系のPCパーツで構成した白いPCを組む際などには有力な選択肢といえます。また、光らせなくても質感が良いので、高級感のある白黒モノトーンのPCのパーツとしても良い選択肢になるはずです。

 Ryzen環境でもIntel環境でも安心して使っていけるメモリなので、光って高級感もあってなおかつ速いといったモデルを探している方にお勧めしたいモデルです。

[制作協力:CORSAIR]