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単3電池込みで重量わずか96g!軽量ワイヤレスゲーミングマウス「CORSAIR KATAR PRO Wireless」を試してみた

最大135時間駆動、最大10,000dpiの光学センサー搭載 text by 白倉甲一

CORSAIR「KATAR PRO Wireless」

 長時間のゲームプレイに合わせて軽量なゲーミングマウスの需要が高まりつつあり、有線接続モデルなどでは50g以下の超軽量なモデルなども出現。ワイヤレスゲーミングマウスもその例に漏れず軽量なモデルが増え、バッテリー内蔵モデルであれば100g未満の軽いマウスが続々登場している。

 昔と違いバッテリー内蔵モデルでも駆動時間は十分に長いのだが、バッテリー切れの際には充電ケーブル繋いで有線で使うか、充電を待つ必要がある。常にワイヤレスで使う場合は予備電池を用意することになると思うが、そうした運用を前提とした場合には利便性の面で乾電池対応モデルも視野に入るだろう。

 今回紹介するCORSAIR「KATAR PRO Wireless」は単3乾電池1本で駆動し、電池込みで重量わずか96gという軽さを実現したワイヤレスゲーミングマウス。充電待ちの時間を無くしたいユーザーに向けたモデルだ。

 秋葉原店頭での実売価格は税込6,710円。さっそく製品のスペックや使用感を確認してみよう。

左右対称でやや小ぶりな軽量ワイヤレスゲーミングマウス

 KATAR PRO Wirelessは左右対称形状のゲーミングマウスでサイズは115.8 x 64.2 x 37.8mmとやや小ぶり。サイド部分が下に向かって内側に傾斜しているのでホールドしやすく、つかみ持ちやつまみ持ちに適したモデルとなっている。

115.8 x 64.2 x 37.8mm、やや小ぶりのサイズ感。
サイドボタンは左側のみ。程よく小さめで誤爆しづらくなっている。

 なお、同形状の有線/軽量モデル「KATAR PRO」もラインナップされている。有線モデル/無線モデルでセンサー解像度が異なり、KATAR PRO Wirelessの最大解像度は10,000dpiでセンサー方式は光学式となっている。本体重量は単3乾電池1本込みで約96gと、KATAR PROシリーズの特徴でもある軽量さを実現している。

上から見た状態、ボタンは計6個。
センサーには最大解像度10,000dpiのPIXART社製「PMW3325」を搭載。
左側、サイドボタンは2つ。グリップにはパターンが刻まれており滑り止めの役割を果たしている。
右側、こちらにもパターンが刻まれている。

 シンプルなデザインではあるがボタン位置や形状などにこだわっており、非常にまとまったモデルで小型軽量な事も相まって日本人の手のサイズに程よく、持ち運びにも便利なゲーミングマウスとなっている。

正面、有線接続用のポートは無くワイヤレス専用になっている。
左右サイドが底面に向かって内側に傾斜しているので、指でしっかりとホールドできる形状。
上部手前側のカバーを外すと電池とドングルにアクセス可能、カバーの着脱は容易だが使用中にガタついたり誤って外れるようなことは無さそうだ。
DPIスイッチ下部のインジケーターでバッテリー残量やDPIなど、状態の確認が可能。

 接続方式はBluetooth4.2+LE、専用USBレシーバーによる無線接続の2つ。専用レシーバーの使用時にはCORSAIR独自の「SLIPSTREAMテクノロジー」を採用し、高いパフォーマンスと安定した無線接続を両立している。

 また、専用レシーバーとBluetooth接続をシームレスに切り替えてサブPCと併用するなど、2台のPCを操作するといった用途にも便利だろう。

底面部のスイッチでワイヤレス(2.4GHz)、Bluetooth、電源オフを切り替え可能。
2.4GHz接続用レシーバー。CORSAIR独自の「SLIPSTREAMテクノロジー」に対応。

 バッテリー連続駆動時間は最大で約135時間。高い性能をフルに発揮するパフォーマンスモードと、バッテリー消費を最小限に抑えたパワーセーブモードを切り替える事ができる。ゲーム利用時にも普段使いのワイヤレスマウスにも、どちらでもバランス良く使い分ける事が可能だ。

ワイヤレスでも全く問題なくFPSゲームが楽しめる安定した無線接続「SLIPSTREAMテクノロジー」

ゲーム展開の速さが人気のバトルロイヤルFPS「Apex Legends」3人1組でチームを組み様々なキャラクターの固有スキルを駆使しチャンピオンを目指す。

 CORSAIR独自の接続方式「SLIPSTREAMテクノロジー」は付属の専用レシーバーを使用した2.4GHzワイヤレス接続で、高速なパケット伝送と動的に周波数切り替えを行うことで強力な信号耐性を備えている。これにより、ワイヤレスでも断線することなく動きの激しいゲームも問題なくプレイ可能とされている。

 KATAR PRO Wirelessが実際に断線することなく競技性のあるゲームで快適に使えるのか、また軽量のメリットが活きてくるのか、人気のバトルロイヤルFPS「Apex Legends(エーペックスレジェンズ)」をプレイし、使用感を試してみた。

本体重量96gの軽さも手伝い長時間の使用でも手への負担は少なく、程よいホールド感でしっかりマウスを保持できるため軽快だ。
遠方のターゲットでもしっかりと狙いを定めることができ、リコイル制御などの繊細な操作でも遅延は感じなかった。

 ワイヤレス接続の面としては、SLIPSTREAMテクノロジーで遅延などでのストレスもなく快適にプレイする事ができた。本体の軽さも相まって手への負担も少なくランクマッチを長時間回しても苦も無くゲームに集中することができる。

 重量バランスについては、乾電池が中央部分にあり、他の部分が軽い分、素早く振った際に重心に若干の癖を感じるかもしれないが、使っているうちに慣れる範囲といった印象だ。ワイヤレスマウスと有線マウスで重心の偏りなどは違いがあるので、初めてワイヤレスモデルを使う場合には気にしながら選んでもらいたい。

ユーティリティ「iCUE」でプロファイルやキー割り当ても設定可能

 本製品はCORSAIRの統合ユーティリティ「iCUE」に対応しており、他のCORSAIR製品と合わせて統合的に制御が可能だ。ゲームや使用用途に合わせてマウスの設定を変更したい場合はプロファイルなどを作って自分好みに調節しよう。

プロファイルをゲームなどプログラム毎につくり、起動時に自動で切り替わるようにする事もできる。
ファームウェアの更新やポーリングレート、スリープまでの残り時間などの設定が簡単にできる。

 マウス本体にメモリを搭載しており、ある程度の設定をマウスに記録できる。試した限りでは、dpi設定とイルミネーション設定は本体側に記録可能、マクロやキー設定は本体側に記録できなかった。出先で詳細な設定変更などを行いたい場合は接続したPCにも「iCUE」をインストールする必要があるので、持ち出す際は「iCUE」が外出先でもインストールできるよう準備しておくことをお勧めしたい。

「アクション」ではマクロやホットキーなどの設定が可能。タイミングなども細かく調整できる。
DPI設定画面。段階ごとのLEDへの色分けやスナイパーモードの設定も可能。

小型軽量でシンプルながら性能十分なワイヤレスゲーミングマウス

 小型軽量さに加えシンプルなデザインながらもゲーミングマウスとして十分な性能を持ち合わせたCORSAIR「KATAR PRO Wireless」。

 元々のバッテリー持ちの良さはもちろん、単三電池さえ手配できればバッテリー切れの心配をしなくても良いのはメリットだろう。外出時にマウスを充電しようとするとUSB給電する方法を何かしら用意しなくてはいけないが、入手性に優れる乾電池で動作する今回のモデルは、性能が高めの持ち運び用マウスとしても良い選択肢になるのではないだろうか。

[制作協力:CORSAIR]