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MSIの新世代ゲーミングノートは「Katana」に「Sword」、最新のTiger Lake + GeForce搭載PCをチェック

歴史物で著名なイラストレーター長野剛氏とコラボ、デザイン性も重視 text by 坂本はじめ

「Tiger Lake-H」にGeForce RTX 30を搭載するMSIの最新世代ノートをチェック

 MSIは、黄金比から着想を得た新設計と、Intelのモバイル向け第11世代Coreプロセッサー「Tiger Lake-H」を搭載する新世代ゲーミングノート製品群を発表した。投入の早いモデルは5月20日より販売が開始されており、6月初旬まで順次市場に投入される。

 今回、MSIの新世代ゲーミングノートの中から、15.6型ゲーミングノートである「Katana GF66」と「Sword 15」の試作機を借用する機会が得られたので、新設計されたMSI製ゲーミングノートのビジュアルを写真でチェックしてみよう。

Tiger Lake-H世代の新作ゲーミングノート「Katana GF66」「Sword 15」

 今回、試作機を借用できた「Katana GF66」と「Sword 15」は、黄金比に着想を得た新設計を採用する新作ゲーミングノート製品群のひとつであり、Intelのモバイル向け第11世代Coreプロセッサ「Tiger Lake-H」を採用した15.6型ゲーミングノート。価格帯のレンジは15万円台半ばから20万円未満をカバーする新世代のミドルクラスモデルだ。

 Katana GF66とSword 15は共通のデザインをベースにしており、Katana GF66は全面マットブラック、Sword 15はピュアホワイトとマットブラックのツートンカラーを採用している。なお、MSIの新世代モデルは、黄金比より着想を得て開発されたとされており、丸みを帯び流線的な部分も取り入れられているという。

MSIは、黄金比に着想を得た新設計のTiger Lake-H搭載ゲーミングノートを展開する。
新作ゲーミングノートのバリエーションであるKatana GF66とSword 15は、同じデザインをベースにしている。
Katana GF66(左)とSword 15(右)
外観なども落ち着いたデザインにまとめられている。

 以下はKatana GF66とSword 15の国内販売予定モデルのスペックだ。

 Katana GF66シリーズからは、「Katana GF66 11U(Katana-GF66-11UD-480JP)」の投入が予定されており、6月3日(木)からの販売が予定されている。Sword 15シリーズからは、「Sword 15 A11U(Sword-15-A11UC-069JP)」が5月27日より販売開始となっている。

 両モデルともに、MSI公認サポート店で注文の際はメモリやストレージのカスタムが行える。なお、Katana GF66と同等のスペックで17.3型液晶を搭載するKatana GF76シリーズに関しては、5月20日に一部モデルの販売が開始されている。

Katana GF66 11U(Katana-GF66-11UD-480JP)
CPUCore i7-11800H(8コア16スレッド/ブースト時最大4.6Hz)
GPUGeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU(GDDR6 4GB)
メモリDDR4 16GB(8GB×2)
ストレージM.2 NVMe SSD 512GB
ディスプレイ15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)/144Hz
無線機能Wi-Fi 6(2×2/11ax) + Bluetooth 5.1
本体サイズ359×259×24.9mm
重量2.2Kg
OSWindows 10 Home
予価(税込)160,000円前後
Sword 15 A11U(Sword-15-A11UC-069JP)
CPUCore i7-11800H(8コア16スレッド/ブースト時最大4.6Hz)
GPUGeForce RTX 3050 Laptop GPU(GDDR6 4GB)
メモリDDR4 16GB(8GB×2)
ストレージM.2 NVMe SSD 512GB
ディスプレイ15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)
無線機能Wi-Fi 6(2×2/11ax) + Bluetooth 5.1
本体サイズ359×259×24.9mm
重量2.2Kg
OSWindows 10 Home
価格(税込)156,000円前後

長野 剛氏とのコラボレーションデザインを採用

イラストレーターの長野 剛氏とのコラボレーションでデザインされたKatana・Swordシリーズ。

 Katana GF66とSword 15は、「信長の野望シリーズ」や「三國志シリーズ」などのゲームで、イラストを手がける長野 剛氏とのコラボレーションによってデザインされた筐体を採用している。

 強靭な刀剣をコンセプトにデザインされたという筐体は、華美な装飾よりも機能性を重視したシンプルなビジュアルの中に、鍔をイメージした通気口や、硬質な印象のマットカラーを採用。刀剣の名にふさわしく、鋭く堅牢な機能美を感じる筐体に仕上げられている。

Katana・Swordシリーズの筐体は、伝説の剣をコンセプトに設計されたとのこと。
長野氏とのコラボレーションにより、シンプルで洗練された筐体に仕上げられている。
筐体には硬質で堅牢なイメージのマットカラーを採用している。
天板にはドラゴンロゴがエングレービング加工で描かれている。
シャープなイメージを演出するバックライト搭載キーボード。
鍔をイメージしたデザインの通気口を底面に配置。

マットブラックでまとめられた新世代スタンダードモデル「Katana GF66」をチェック

15.6型ゲーミングノート「Katana GF66」の試作機。
独自クーラーの「Cooler Boost 5」を搭載。従来モデルからヒートパイプの壁面を薄型化し内径を拡大、エアフローも最大15%改良し、従来のクーラーと比較して2℃動作温度を下げることが可能になったという。

 ここからは、Katana GF66の外観を写真でチェックしていく。

 マットブラックで統一されたKatana GF66の筐体は、15.6型の狭額縁ディスプレイの採用によって、359×259×24.9mmという比較的コンパクトな本体サイズを実現。重量は約2.2kgであり、モバイルノートほど軽量ではないものの、持ち運べるサイズ感となっている。

 国内投入が予定されている「Katana GF66 11U(Katana-GF66-11UD-480JP)」には、Tiger Lake-Hベースの8コア16スレッドCPU「Core i7-11800H」と、GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPUが搭載される。

 これらの強力なプロセッサを冷却するため、MSI独自の冷却機構「Cooler Boost 5」を搭載しており、長時間の高負荷状態でも安定した動作を実現するとしている。搭載されるCPUやGPUにあわせヒートパイプの数などは最適化されており、GeForce RTX 3050 Ti/3050搭載モデルであれば、2基のファンと4本のヒートパイプで構成されたクーラーが搭載される。

天板。マットブラックな天板にエングレービング加工でドラゴンロゴが描かれている。
底面。底面もマットブラックで統一されている。
キーボード面。マルチジェスチャー対応のボタン一体型のタッチパッドとテンキーを搭載。
キーボードのバックライトカラーは赤色。

 15.6型のディスプレイは、最大で144Hz駆動が可能なフルHD(1,920×1,080ドット)液晶パネルを採用しており、FPSゲームやバトルロイヤルゲームで勝利を目指すゲーマーに適した表示能力を備えている。

 Katana GF66については、今回写真を紹介するのは英語キーボードを搭載した試作機だ。今後販売される日本向けモデルとは、細部が異なる可能性に注意してほしい。

狭額縁仕様のディスプレイ。最大144Hz駆動のフルHD液晶パネルを搭載。
ディスプレイヒンジは、最大で180度近くまで開くことができる。
本体左側面。インターフェイスは、USB 3.2 Gen 1 Type A、USB 2.0 Type A、電源入力。
本体右側面。インターフェイスは、USB 3.2 Gen 1 Type A、USB 3.2 Gen 1 Type-C、HDMI、ヘッドセット端子、Gigabit LAN。
試作機に同梱されていたACアダプタは180W仕様。製品によっては150W仕様のものが付属する。
180W仕様のACアダプタのサイズは実測で145×75×23mm。

白い筐体が特徴のSword 15のチェック、新世代のミドルクラスゲーミングノート

15.6型ゲーミングノート「Sword 15」の試作機。
ロゴマークなども目立たせることなく落ち着いたデザインにまとめられている。

 Katana GF66と同じ設計の筐体がベースのSword 15は、内部設計や筐体の構造、付属のACアダプタなど、基本仕様はKatana GF66と同等であり、フルHD液晶ディスプレイや独自の冷却機構「Cooler Boost 5」も内蔵している。

 Sword 15のバリエーションのうち、国内向けモデルの「Sword 15 A11U(Sword-15-A11UC-069JP)」は、Tiger Lake-Hベースの8コア16スレッドCPU「Core i7-11800H」と、4GBのVRAMを備える「GeForce RTX 3050 Laptop GPU」を搭載。16GBのDDR4メモリに、512GB NVMe SSD、Wi-Fi 6(Intel AX210)など、足回りも充実したミドルクラスのゲーミングノートで、公式販売サイトでの価格は155,800円、5月27日から販売が開始されている。

 ここで紹介する写真は、英語キーボードを搭載したSword 15の試作機のものであり、販売中のSword 15 A11Uとは細部が異なる可能性に注意して欲しい。

天板。非光沢のピュアホワイトでカラーリングされている。
底面。底面のカラーリングはマットブラック。
キーボード面。試作機は英語配列のキーボードを搭載している。
キーボードのバックライトカラーはライトブルーで、白い筐体にマッチしている。。
本体左側面。インターフェイスは、USB 3.2 Gen 1 Type A、USB 2.0 Type A、電源入力。
本体右側面。インターフェイスは、USB 3.2 Gen 1 Type A、USB 3.2 Gen 1 Type-C、HDMI、ヘッドセット端子、Gigabit LAN。

スマートなデザインが魅力、MSIの新世代ゲーミングノート

 Katana GF66とSword 15は、シンプルな機能美を備えたスマートなビジュアルが魅力のゲーミングノートだ。Tiger Lake-HとGeForce RTX 30シリーズの採用により、確かなゲーミング性能と携帯性を両立したこの15.6型ゲーミングノートは、ミドルクラス層から本格志向のゲーマーまで、幅広い層に魅力的な選択肢となるだろう。

 今回紹介したKatana GF66とSword 15以外にも、最上位から薄型モデルまでMSIのノートPCは刷新される。新コンセプトの下に設計されたMSI製ゲーミングノートPC群が、より多くのユーザーが望むものとなっていることに期待したい。

[制作協力:MSI]