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ペン付きでイラスト用にも使える!GeForce搭載の16インチのビジネスノート「MSI Summit E16 Flip A11U」
フリップ式筐体で様々なスタイルで使用できる機能性抜群の一台 text by 白倉甲一
2021年12月27日 00:00
MSIの16インチノートPC「Summit E16 Flip A11Uシリーズ」は、ビジネスモデルながらGeForce RTX 3050 Laptop GPUを搭載し、専用スタイラスペンを備えるなど、クリエイティブな用途からちょっとしたゲームもこなせる性能を持っている。
フリップ式筐体になっているので、通常のノートPCスタイルはもちろん、キーボードをたたんでタブレット風に使うこともできる高機能なモデルだ。今回のレビューでは、マルチに活躍出来そうなこのノートPCの使用感をチェックしていこう。
フリップ式筐体でタブレットのような使い方もできる2in1スタイルデザイン性も◎
「Summit E16 Flip A11Uシリーズ」は、ディスプレイ部分が360°回転可能な2in1スタイルのフリップ式筐体を採用しており、完全に回転させることでタブレットPCのような使い方ができるのが魅力のモデルだ
画面を回転させた際には状態に合わせて表示の向きも自動で切り替わるので、使用スタイルに合わせてフレキシブルに変更できる
デザインは黒を基調とし、フレームのエッジ部分などに差し色の金が入れられた高級感のあるものとなっている。ゲーミングモデルのような派手さはないが、ビジネスシーンであれば場所を問わず使える落ち着いたデザインで、シンプルなデザインを好むユーザーには好ましいものだろう。
背面側はメッシュ状になった開口部が大きくとられており、冷却性能を高める構造となっている。組み合わされている冷却システムはMSIオリジナルデザインの「Dynamic Cooler Boost」。
Core i7-1195G7 + GeForce RTX 3050 Laptop GPUに高解像度液晶の快適構成ストレージもPCIe 4.0対応の高速モデルを搭載
CPUは第11世代インテルCorei7-1195G7(2.9GHz/ブースト時最高5.0GHz/4コア8スレッド)で、メモリはLPDDR4X 16GBと、ビジネス用としては豪華仕様。ストレージはPCIe 4.0対応の512GB SSD(M.2/NVMe)で、HDD非搭載だがSSDだけでも十分な容量を賄えるだろう。
ディスプレイは、WQXGA(2,560×1,600)の高解像度に対応した16インチのグレア液晶パネルを搭載し、最大リフレッシュレート120Hzに対応している。ディスプレイ性能を十分に発揮できるようにNVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPUが組み合わされており、解像度を生かしてイラスト制作や動画編集用途、リフレッシュレートを生かしてゲーミング用途にと、マルチに活用できる。
搭載ポートはThunderbolt(Type-C/USB PD対応)×2、USB3.2 Gen2 Type-A×2、映像出力用にHDMI×1、ヘッドホン出力 (Hi-Res対応)+マイク入力(4極3.5mmコンボジャック)×1、microSDカードリーダー×1とインターフェースも豊富。
キーボードはホワイトのバックライトLEDを搭載したものになっており、ACアダプタはUSB Type-C接続のものが付属している。
その他セキュリティ機能としてWindows Helloに対応する顔認証カメラ、指紋認証センサーを標準搭載。内蔵カメラは物理スイッチでオンオフできるようになっている。また、搭載されているカメラはマイクを内蔵したビデオ会議用途を想定したものになっており、低ノイズカメラを採用することでクリアで鮮明な撮影が可能なほか、マイクはAIを活用したノイズ除去機能により、クリアな音質で利用できるとされている。
本体サイズは358.2×258.5×16.9mmで、本体重量2.1kg。アメリカのMIL規格「MIL-STD-810G」に適合するミリタリーグレードの耐久性を兼ね備えている点も特徴だ。
MSI Summit E16 Flip A11U(Summit-E16Flip-A11UCT-202JP) | |
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CPU | Core i7-1195G7(4コア/2.9GHz/ブースト時最大5.0GHz) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPU 4GB GDDR6 |
ディスプレイ | 16インチ(グレア)/WQXGA(2,560×1,600ドット)/リフレッシュレート 120Hz/色域 DCI-P3相当/タッチ機能対応 |
メモリ | LPDDR4X 16GB(オンボード) |
ストレージ | PCIe 4.0対応512GB SSD(M.2/NVMe) |
無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
Webカメラ | 92万画素(顔認証機能対応/マイク内蔵) |
インターフェイス | Thunderbolt Type-C(USB PD対応)×2、USB3.2 Gen2 Type-A×2、HDMI×1、ヘッドホン出力 + マイク入力ジャック(4極プラグ)×1 |
キーボード | シングルカラーバックライト内蔵日本語キーボード |
OS | Windows 10 Home 64bit |
バッテリー・駆動時間 | リチウムイオン/82Whr/4セル/5,280mAh・最大11時間駆動(JEITA 2.0) |
本体サイズ | 358.2×258.5×16.9mm |
本体重量 | 2.1kg |
国内保証期間 | 購入日より2年間(ACアダプタ/バッテリーは1年間) |
修理保証期間 | 製品発売日より3年間 |
グローバルワランティー | 購入日より1年間 |
高いスペックを生かしてオフィス用途はもちろんクリエイティブ用途も快適にストレージも実測6GB/sオーバーのSSDを搭載
まずはベンチマークソフト「PCMark 10(Version 2.1.2531)」を使用して基本的な性能を見てみよう。
低消費電力ながらも高性能なCorei7-1195G7の搭載しているので、普段使いで不満が出ることはほぼないだろう。オフィスアプリなどの性能を見るProductivityは4,500以上が快適とされているが、スコア9,315と大幅に上回り、一般用途のスコアを見るEssentialsも4,100が快適なラインとされるところ9,509と申し分ない。
また、クリエイティブ用途でのスコアは特に高く、快適なラインが3,450以上とされるところ、本機は6,045となっている。オンボードメモリも16GBと余裕のある構成になっているので、動画の編集作業などでも活用できそうだ。
搭載ストレージについても実測でリード6.4GB/sオーバーと十分な速度が出ており、OSや各種ソフトウェアの立ち上げも高速。容量も512GBあるので、軽いゲームや制作物を保存するのにも耐えられる容量が確保されている。
流行のカジュアルゲームが快適に遊べる性能、長時間プレイでの冷却性能も十分
NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPUを搭載しているため、軽めのオンラインゲームなどであれば十分にサクサクと遊べる。
流石に120Hzのリフレッシュレートをフルで発揮させようとした場合は多少設定は落とさなければならないが、60fps前後をターゲットにカジュアルに遊ぶ分には全く問題にならない性能だ。
今回はVALORANTで使用感を確かめてみたが、画質を少し落として調整すれば100fps前後で遊ぶことも可能で、快適に感じだ。少し気になるとしたら、ゲーム側が16:9の比率の物が多いため、ゲームによっては上下に黒い帯が表示されることがあるくらいだろう。
ノートPCでゲームを遊ぶ際は廃熱が大きな問題となるが、独自冷却システムの「Dynamic Cooler Boost」により、冷却性能も高く、長時間プレイしたあとでもキーボード周辺はさほど熱くならなかった。
ただし、性能が高いとどうしても吸排気周りはある程度高温になってしまうので、頻繁に高負荷をかけるのであれば冷却台などを使うのが無難だろう。
「MSI Pen」を使って筆圧検知機能付きの液タブとしても使用可能、実際にイラストを描いてみよう
「Summit E16 Flip A11Uシリーズ」は、フリップ状態で専用スタイラスペン「MSI Pen」を使用すれば液タブのような使い方も可能だ。
4,096レベルの筆圧感度に対応しているのでちょっとしたメモから手描きイラストまで幅広い用途で使用可能だ。なお、メーカーページに記載は見当たらないが試した限りでは傾き検知にも対応しているようだ。
今回のテストでは、イラストソフトでは定番のCLIP STUDIO PAINTを使ってみた。
CLIP STUDIO PAINTその多機能さも相まってある程度PCのスペックを必要とするが、通常の線画・色塗りの作業時に引っかかりを感じるような事はなく操作は快適だった。キャンバスサイズを極端に大きくしすぎたり、レイヤーを作りすぎたりしなければ、ノートPCが快適なWindows搭載液タブへと早変わりするといった印象だ。
また、特徴の一つとして画面が黄金比により近いアスペクト比16:10の液晶ディスプレイを搭載しているので、縦幅が長い分タスクバーやメニューバーを加味しても作業領域を広くとれるという点が地味に嬉しい。CPUとGPUのパワーも大事だが、こうした部分もクリエイター向きといえる部分だろう。
マルチタッチ対応なのである程度のツール切り替えなどはタッチ操作で賄うことが出来る。ペン+タッチの操作は誤爆しないようにある程度の慣れが必要だが、ズームやスワイプ動作でキャンバスを操作できるのもなかなか便利。レイヤー名を付けたり、細かい操作のためにワイヤレスの小型キーボードなどを用意すればより使い勝手が向上するだろう。
1台あればマルチに活躍出来る高性能ビジネスノートPC
「Summit E16 Flip A11Uシリーズ」は様々なスタイルで使えるフリップ式筐体と、高いハードウェア性能でビジネスにもクリエイティブにも使える多機能なノートPCだ。特に、ビジネスから創作活動、プライベート用途まで、自宅のパソコン環境をノートPC1台で完結させたいといったユーザーにおすすめのモデルとなっている。
フリップ筐体なのでリビングなどに持ち出しても置き場所に困らず、高性能PCにありがちな冷却ファンの騒音も抑えられているので、生活環境に合わせ持ち運びもできる高性能ノートPCとして広く活躍してくれるのではないだろうか。
現在、「Summit E16 Flipシリーズ/ E13 Flip Evoシリーズ」購入者向けに「CLIP STUDIO PAINT PRO」の「1デバイスプラン/12カ月ライセンス」がプレゼントされるキャンペーンが実施されている。
製品は正規販売店で購入されたものが対象で、中古品やリファービッシュ品、アウトレット品は対象外。
応募期間は2021年12月31日(金)までとされているが、好評な場合はキャンペーンを延長する可能性があるとのことだ。Summit E16 Flipシリーズ/ E13 Flip Evoシリーズを購入した際はぜひ活用してもらいたい。
[制作協力:MSI]