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真っ白なWQHD/170Hzゲーミングモニター「MSI G274QRFW」、ホワイトPC好きなら要チェック!
最新のトレンドを抑えた高精細&高速駆動モデル text by 坂本はじめ
2023年3月15日 00:00
MSIの「G274QRFW」は、本体カラーに「ホワイト」を採用した白いゲーミングモニターだ。27型で170Hz駆動に対応したWQHD液晶パネルを採用し、NVIDIAのディスプレイ同期技術であるG-Sync Compatibleに対応するなど、最新のゲーミングモニターのトレンドをしっかり抑えた本格的な性能を備えている。
今回はマットなホワイトカラーが美しいG274QRFWの外観や機能をチェックしつつ、実際にゲームをプレイして使用感をチェックしてみた。白いゲーミングモニターを求めていたこだわり派のゲーマーに是非チェックしてもらいたい。
スタンドまでしっかり白い27型ゲーミングモニターWQHD/170Hz駆動を実現するモダンなスペックを採用
MSI G274QRFWは、WQHD解像度(2,560×1,440ドット)で最大170Hz駆動に対応した液晶パネルを採用する27型ゲーミングモニター。本体サイズは613.49×196.48×532.08mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約6kg。実売価格は税込みで49,800円前後。
その最大の特徴は本体カラーで、ゲーミングモニターとしては珍しい「ホワイト」をベースカラーに採用。背面にはアクセントとしてRGB LEDが埋め込まれた半透明の黒パーツが搭載されているが、本体の大部分とディスプレイスタンドまでマットホワイトでカラーリングされた、かなり純度の高いホワイトモデルだ。
液晶パネルはRAPID IPS方式で、色味を保ちつつブルーライトをカットするハードウェアブルーライトカットを採用。WQHDというフルHD超えの高精細パネルででありながら、170Hz駆動で応答速度1ms(GTG)という高速性と、sRGBカバー率95%、DCI-P3カバー率90%という優れた色再現性を両立。また、ディスプレイ同期技術であるG-Sync CompatibleやHDRにも対応するなど、ゲーミングモニターとしてのトレンドを一通り抑えた製品となっている。
映像入力端子はDisplayPort 1.4(1基)とHDMI 2.0b(2基)で、音声出力用にヘッドホン出力端子を備えている。最大リフレッシュレートの170HzはDisplayPortオーバークロック設定有効時の数値で、オーバークロック無効時のDisplayPort接続は最大165Hz、HDMI接続では最大144Hzとなっている。また、HDRはDisplayPort接続時に10bit、HDMI接続時は8bitでの表示が利用可能。
電源スイッチは本体底面、OSD操作用のジョグスイッチ(Naviキー)は本体背面に配置されており、電源スイッチは本体底面右側に搭載。電源は外付けとなっており、電力供給は同梱のACアダプタで行う。
本体背面にはイルミネーションパネルを備えるほか、暗いシーンの視認性を高めるナイトビジョン機能、表示フレーム間に赤色を挿入することでモーションブラーを抑制する「MPRT」機能なども備えており、ユーザーが好みに合わせ切り替えて使用することができる。
左右90度のピボットにも対応する自由度の高いディスプレイスタンドVESA75対応なのでディスプレイアームも利用可能
G274QRFWには、「高さ」「上下角度(チルト)」「左右角度(スイベル)」「画面回転(ピボット)」の調整に対応しており、その調整範囲は、高さが0~130mm、上下角度が-5~20度、左右角度が-45~45度、画面回転が-90~90度。
ピボットが左右どちらでも好きな方向に回転可能な点は自由度が高い。
調整の自由度が高いので、画面本体が超狭額縁のフレームレスデザインであることと合わせ、マルチディスプレイ環境の構築にも好適といえる。また、同梱のスペーサーを使用すれば、VESA75規格のディスプレイアームを利用することもできる。
実際のゲームでG274QRFWの表示性能をチェック「ホグワーツ・レガシー」「オーバーウォッチ 2」「FORSPOKEN」をプレイしてみた
今回は、NVIDIAの最新鋭ハイエンドGPU「GeForce RTX 4080」を搭載したゲーミングPCをG274QRFWに接続して、いくつかのゲームを実際にプレイしてみた。
最近話題のオープンワールド・アクションRPG「ホグワーツ・レガシー」は、NVIDIAのGeForce RTX 40シリーズで新たにサポートされたDLSS 3のフレーム生成に対応したタイトルで、WQHD解像度でグラフィック品質やレイトレーシング品質を最高にした状態でもフレーム生成を有効化すれば、60fps以上のフレームレートを実現できた。
その設定でG274QRFWがサポートするG-Sync Compatibleを利用したところ、カクツキやティアリングといった破綻の少ない滑らか映像が得られた。発色やコントラストも良好なので、ゲームで再現されたウィザーディング・ワールドの雰囲気を味わえた。
チームFPSのオーバーウォッチ 2は、今回プレイしたゲームの中でもっともG274QRFWが実現する170Hz駆動の恩恵が得られたタイトルだ。
GeForce RTX 4080を搭載する今回のゲーミングPCでは、WQHD解像度でグラフィックプリセットを最高品質の「エピック」に設定しても常時170Hzを維持可能で、G274QRFWの表示能力を最大限に引き出すことが可能だった。FPSやTPSのように表示速度が成績にも影響するタイトルでは、170Hz駆動と1msの応答速度というG274QRFWの高速性が生きてくる。
爽快な魔法パルクールや美麗なエフェクトの魔法が魅力の「FORSPOKEN」は、ジャンルとしてはホグワーツ・レガシーと同じオープンワールド・アクションRPGだが、ゲーム中のアクションのスピードがより高速な分、ハイフレームレートの恩恵がより感じられるタイトルだ。
FORSPOKENの上限フレームレートは120fpsなのだが、WQHDでグラフィック品質を最大限に高めると、GeForce RTX 4080をもってしても60~120fpsの範囲で変動する程度のフレームレートとなるため、滑らかな映像を得るのにG274QRFWのG-Sync Compatibleが大いに役立った。
ゲームのジャンルを問わない表示性能を備えたG274QRFWホワイトカラーと優れた表示性能を兼ね備える希少なゲーミングモニター
本体のベースカラーに白を採用した珍しいカラーリングが特徴のMSI G274QRFWは、WQHD/170Hz駆動という高精細と高速性を両立しつつ、RAPID IPS液晶パネルの採用によって色再現や発色も良好という「最新のスタンダード」とでも言うべき表示性能を備えたゲーミングモニターであり、ゲームジャンルに関わらず優れた映像を楽しめる一台だ。
希少な白いカラーリングを採用しているだけでなく、搭載液晶パネルのスペックやG-Sync Compatibleに対応する表示性能を考えれば、税込み49,800円前後という実売価格に相応しい製品であると言える。ホワイトカラーにこだわりのあるゲーマーや、インテリアとの調和を求めるユーザーにとって、MSI G274QRFWは価値ある選択肢となるだろう。
[制作協力:MSI]