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今PS5向けに高コスパSSDを買うなら2TB!980 PRO with Heatsinkで最新ゲームも快適プレイ

ヒートシンク付きでPS5への取り付けも簡単 text by 坂本はじめ

 PS5のゲームはインストール容量が大きいものが多く、本体が内蔵するSSDだけでは容量不足に陥りやすい。容量不足に備えて増設用SSDの導入を検討しているPS5ユーザーも少なくないだろう。

 そんなPS5ユーザーにとって嬉しいのがSSD価格の値下がりだ。PS5増設用の鉄板のひとつである「Samsung SSD 980 PRO with Heatsink」も、2TBモデルが安値店では2万円割れで入手可能になったことで再び注目を集めている。そこで今回は、2023年最新のPS5ゲームで980 PRO with Heatsinkを再評価してみることにした。

PS5の増設用SSDとして人気の「Samsung SSD 980 PRO with Heatsink」PS5に搭載可能なヒートシンクを標準搭載

 Samsung SSD 980 PRO with Heatsinkは、PCIe 4.0 SSDである「Samsung SSD 980 PRO」に冷却用のヒートシンクを追加した派生モデル。インターフェイスにPCIe 4.0 x4を採用しており、リード最大7,000MB/s、ライト最大5,100MB/sを実現する。容量ラインナップは1TBと2TBの2モデル。

 980 PRO with Heatsinkのリード性能は、PS5が増設用SSDに推奨する「5,500MB/s」を大きく上回る。また、980 PRO with Heatsinkに搭載されているヒートシンクはPS5のSSD増設スロットで利用できるようデザインされており、最大幅25mm、最大高さ11.25mm(基板上8mm、下2.45mm)というPS5の要件を満たしている。

 PS5が増設用SSDに求める要件を全て完璧に満たす980 PRO with Heatsinkは、登場当初よりPS5増設用として高い評価を獲得してきたSSDなのだが、昨今の値下げによってコストパフォーマンス的にも魅力的な選択肢となったことで再び注目を集めているという訳だ。

Samsung SSD 980 PRO with Heatsinkの2TBモデル。冷却用ヒートシンクを標準搭載したPCIe 4.0 SSDだ。
冷却用のヒートシンクは、PS5のSSD増設用M.2スロットの要件を満たすサイズとなっている。
CrystalDiskMarkの実行結果。シーケンシャルリードは最大で6,993MB/sに達しており、PS5の推奨値である「5,500MB/s」を大きく上回っている。

PS5に980 PRO with Heatsinkを取り付けSSDをスロットにねじ止めするだけで簡単

 今回は、980 PRO with Heatsinkの2TBモデルをPS5の増設用SSDとして使用する。

 PS5はSSDの取り付け方法を公式サイトで公開しており、そこではSSDの冷却に熱伝導シートやヒートシンクを用いる必要があるとされているが、980 PRO with Heatsinkは標準で冷却用ヒートシンクを装備しているので、M.2スロットにねじ止めするだけで取り付け作業は完了だ。

SSD増設作業の前にはPS5の電源を切る必要がある。作業時には電源ケーブルを本体から抜いておこう。
SSD増設作業では、PS5の電源を完全に切ったうえで、PS5の右側面のカバーを取り外してM.2スロットにアクセスする。
金属製のスロットカバーを取り外すと、PS5のSSD増設用スロットにアクセスできる。
980 PRO with Heatsinkは標準でヒートシンクを装備しているので、そのまま増設用スロットに取り付けるだけで問題ない。
SSD取り付け後、PS5の電源を入れるとSSDのフォーマットを要求されるので実行する。
フォーマットが完了すると、ベンチマークが実行されてリード速度が表示される。今回の計測結果は6,499MB/sで、PS5の推奨値である5,500MB/sを上回った。

 取り付け作業とフォーマットが無事完了すると、980 PRO with Heatsinkの2TBモデルはPS5上で空き容量2.0TBのSSDとして認識される。

 PS5が標準で内蔵しているSSDはの記憶容量は825GBだが、内蔵SSDにはPS5のシステムファイルなども保存されているため、ゲームのインストール用などに利用できる空き容量は660GB程度となっている。2TBの980 PRO with Heatsinkは、それ1台で内蔵SSDの約3倍の空き容量を得られるという訳だ。

980 PRO with Heatsinkの2TBモデルは空き容量2.0TBのSSDとして認識される。
PS5内蔵SSDで利用可能な容量は667.2GB。システムファイルやメディアの保存にも用いられるため、全てをゲームのインストール用に利用することはできない。

PS5本体のSSDよりも快適?2023年の最新タイトルで980 PRO with Heatsinkをテスト

 980 PRO with HeatsinkのPS5への取り付けが無事完了したので、続けてゲームのロード時間を内蔵SSDと比較してみよう。

 今回テストするPS5ゲームは5本で、「ファイナルファンタジーXVI」、「ストリートファイター6」、「ホグワーツ・レガシー」、「ディアブロ IV」、「エーペックスレジェンズ」。いずれも2023年のPS5で注目を集めるタイトルであり、インストール容量は5本で合計379.7GBに達する。

今回テストするPS5ゲームのうち4本。これにエーペックスレジェンズを加えた計5タイトルで、ロード時間を内蔵SSDと比較する。
テストするPS5ゲーム5本のインストール容量は合計379.7GB。1本あたり平均約76GBの容量を必要とする。

ファイナルファンタジーXVI

 PS5で発売されたばかりのファイナルファンタジーシリーズ最新作「ファイナルファンタジーXVI」では、タイトル画面からゲームを再開するまでに生じるロード時間を計測した。

 ロード時間は内蔵SSDが約2.03秒で、980 PRO with Heatsinkが約1.98秒だった。計測誤差の範囲内と言えるタイム差だが、980 PRO with Heatsinkが内蔵SSDと同等以上のパフォーマンスを発揮していることが伺える。

ファイナルファンタジーXVI。インストール容量は91.12GB。
タイトル画面からゲームを再開するまでに生じるロード時間を計測した。

ストリートファイター6

 ストリートファイター6では、「トレーニングモード」から「モードセレクト」に戻るさいに生じるロード時間を比較した。

 ロード時間は内蔵SSDが約2.46秒で、980 PRO with Heatsinkが約2.40秒だった。ここでも僅かに980 PRO with Heatsinkの方が短時間でロードを完了している。

ストリートファイター6。インストール容量は54.21GB。
トレーニングモードからモードセレクトに戻るさいのロード時間を計測した。

ホグワーツ・レガシー

 ホグワーツ・レガシーでは、セーブデータを選択してからゲームが再開されるまでのロード時間を比較した。

 ロード時間は内蔵SSDが約5.46秒で、980 PRO with Heatsinkが約5.33秒だった。これは、ほぼ同等の結果であると捉えるべきだろう。

ホグワーツ・レガシー。インストール容量は80.56GB。
セーブデータの選択からゲーム再開までのロード時間を計測した。

ディアブロ IV

 ディアブロ IVでは、セーブデータを選択してからゲームが再開されるまでのロード時間を比較した。

 ロード時間は内蔵SSDが約14.11秒で、980 PRO with Heatsinkは約13.99秒となっており、ここでもほぼ同等と言える結果だった。

ディアブロ IV。インストール容量は76.04GB。
セーブデータの選択からゲーム再開までのロード時間を計測した。

エーペックスレジェンズ

 エーペックスレジェンズでは、マッチメイキングが完了してから射撃訓練場への移動が完了するまでのロード時間を計測した。

 ロード時間は内蔵SSDが約4.38秒で、980 PRO with Heatsinkは約4.34秒。他のゲームと同じように、980 PRO with Heatsinkにインストールしたゲームのロード時間は内蔵SSDと同程度だった。

エーペックスレジェンズ。インストール容量は80.19GB。
マッチメイキング完了から射撃訓練場への移動が完了するまでのロード時間を計測した。

SSDの動作温度をサーモグラフィでチェック

 今回テストした5本のゲームにおいて、980 PRO with Heatsinkは内蔵SSDとほぼ同等のロード時間を記録しており、PS5の増設用SSDとして性能的にはまったく問題がないことを確認できた。

 そこで、次に確認してみたのがSSDの動作温度だ。サーモグラフィを使って、PS5を起動してから10分程度放置した時の温度と、ファイナルファンタジーXVIを約30分間連続でプレイし続けた時の温度を計測してみた。なお、テスト時の室温は約25℃で、サーモグラフィでの撮影する時以外は増設用スロットの金属カバーを閉じている。

ゲームプレイ前。ヒートシンク表面温度は40℃弱だった。
30分程度連続でゲームをプレイ中。ヒートシンク表面温度は46.9℃まで上昇した。

 サーモグラフィで計測した結果、ゲームプレイ前は40℃弱だったSSDヒートシンク表面の温度は、ゲームプレイ中に46.9℃まで上昇した。

 SSDのコントローラやフラッシュメモリの温度を直接計測しているわけではないが、仕様上の動作温度が0~70℃の980 PRO with Heatsinkにとって、十分に低い温度を実現できていることが伺える結果だ。

PS5の増設用SSDとして申し分ない性能と放熱性を兼ね備えたSSD2TBモデルが2万円割れで買えるコスパも魅力

 980 PRO with Heatsinkは、PS5の最新タイトルでも内蔵SSDと同程度のロード時間を実現できる性能と、ゲームをプレイし続けても動作温度に問題が生じない優れた放熱性も兼ね備えている。

 今回テストした980 PRO with Heatsinkの2TBモデルは、安値店では2万円割れで購入可能と割安感もかなりのものも。NANDフラッシュメモリを製造するメモリメーカー純正の高性能SSDでありながらコストパフォーマンスも上々な980 PRO with Heatsinkは、PS5の増設用SSDとして理想的な製品のひとつであると言えよう。

 また、期間限定でAmazonで対象のPS5用ソフトとSamsung SSD 980 PRO with Heatsinkを同時購入するとSSDが10% OFFになるキャンペーンも行われているので、PS5用ソフトをこれから購入予定のユーザーはこちらもチェックしてもらいたい。

[制作協力:Samsung]