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【COMPUTEX AKIBA出張所】ASUSTOR編
NASもXeonな時代?しかも(なぜか)デュアルHDMI

 毎年恒例のCOMPUTEX TAIPEIが6月3日から7日まで開催された。

 様々なメーカーが出展する同イベント、詳細な取材記事は僚誌PC Watchが報じているが、「実際の展示を見て、メーカーに伝える」というのはなかなか難しい。そこで、昨年に引き続き、メーカー協力による意見箱付きのレポートをお届けする。

 項目ごとに、「欲しさ加減」や意見を入力できる入力欄を用意したので、好きな項目に入力し、最下段の「送信」のボタンを押して送信してほしい。

 いただいた意見はそれぞれのメーカーや国内代理店に送付、製品開発などの参考として活用していただく予定だ。アンケート集計期間は6月25日(水)まで。

ASUSグループのNASメーカー「ASUSTOR」はXeon+デュアルHDMIなNASなどをデモ

ASUSTORの社長、Shawn Shu氏。QNAPやSynologyの要職を歴任、業績を伸ばしてきた人物だ。

 さて、まずはASUSTOR編をお届けしよう。

 ASUSグループのNASメーカーとして知られる同社だが、今回のCOMPUTEXではXeon+メモリ4GBなどのモデルを含むエンタープライズ向けのNAS「7シリーズ」を展示した。単なる「強力なNAS」なだけでなく、デュアルHDMI出力を備えるなど、ユニークな機能も特徴だ。

 また、最新ファームウェア「ADM 2.2」やリビングルーム環境でのNASをテーマにしたアピールを行っている。

 以下、順に紹介していこう。



Xeon搭載、メモリ4GBの強力NAS

 まず、ユニークな製品と言えるのがデュアルHDMI出力を備えた中小企業/エンタープライズ向けNAS「7シリーズ」。同シリーズは、Core i3またはXeonしたシリーズで、パフォーマンスの高さが特徴という。

 具体的な搭載CPUは3.5GHzのHaswell版Core i3と、3.2GHzのXeon E3。

 「NASにXeon」というと、「過剰なスペックでは?」とも思えてしまうが、バーチャルマシンの機能を使うなら(CPUのクロックが多少低くても)Xeonの方がパフォーマンスが高いのだという。また、Xeon搭載モデルはメモリにECC対応品を使っており、信頼性がより向上しているのも特徴とされる。メモリ容量は標準2GB/最大16GB(タワーモデル)または標準4GB/最大32GB(ラックマウントモデル)。

 展示されていたラインナップは、HDD 8台対応のタワーモデル「AS7008T」、同10台対応の「AS7010T」と、同 9台対応のラックマウントモデル「AS7009RD」「AS7009RDX」、同12台対応の「AS7012RD」「AS7012RDX」。Xeon搭載モデルは型番末尾が「X」でラックマントタイプのみ用意されている。発売はタワータイプが第4四半期、ラックマウントタイプが第3四半期、いずれも予価は未定とのこと。

【7シリーズのNASをどう思いますか?】
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デュアルHDMIでデュアルディスプレイやオーディオ出力も?

2系統のHDMI出力を備える
監視カメラの映像出力を1画面出力した例。「2画面なら、同じ解像度でカメラ32台の映像を同時出力できる」(同社)とのこと。

 なお、この7シリーズでユニークなのが、HDMI出力を2系統備える点。

 NASをTVに直結し、PCレスで操作するのは同社従来モデルも可能だったが、これをさらに推し進め、デュアルディスプレイ出力を可能にするものだ。ただし、この機能は「将来の拡張用」。

 同社では、2画面出力で監視カメラの映像をより多く表示したり、1系統のHDMIをオーディオ出力専用にするといった応用を考えているという。これら機能は「年内までにサポートしたい」(同社)とか。

 今回のモデルはあくまでもエンタープライズ向けだが、家庭向けの2シリーズなどもラインナップしている同社だけに、今後の展開に期待できそうだ。ちなみに、この7シリーズ、サウンドの光出力も追加されている。

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最新OS「ADM 2.2」を紹介
掲示板付きフォトギャラリーやYoutubeのダウンロードも

 同社製NAS全般の特徴、としてアピールされていたのが、同社製NAS用OSの最新バージョン「ADM 2.2」。

 新機能としてIMAPとPOP3に対応したメールサーバやDLNAのサポート(DTCP-IP非対応)、掲示板機能を備えたフォトギャラリーなどが紹介されたほか、YoutubeなどのストリーミングビデオをNAS自身が直接ダウンロードする「Download Helper 2」も公開。

メールサーバ
DLNAのサポート
フォトギャラリー
NASによるダウンロード代行機能
ADMには既に126種類のアプリが用意されているという

 Download Helper 2については、PCのWebブラウザからNASにダウンロードを直接指示できる拡張機能もChrome用などが公開されている。

 ちなみに同社の「ADM」は、アプリの追加で機能強化ができるが、既に126種類のアプリが公開されており、それらもアピールされていた。なお、同社のNAS上で動くWebメーラーは以前からあるため、サーバとクライアントの両方をNAS上で動作させる、といったこともできることになる。

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「リビングルームNAS」もアピール

 このほかアピールされていたのが、同社の個人向けNAS「2シリーズ」などを利用した家庭での利用シーン。

 NASから直接HDMI出力する際に使える専用ホーム画面「ASUSTOR Portal」とリモコンで、動画や写真、Youtubeなどの視聴が快適にできることが紹介されている。

ASUSTOR Portal
オーディオ出力先の指定
オプションの赤外線リモコン
スマホ用のリモコンアプリ

 ASUSTOR Portalでは、Webブラウザも使うことができ、USBキーボードを使うことで文字入力もできるとのこと。また、リモコンには専用アプリを入れたスマートフォンを使うこともできる。

 同社のNASは、ASUSの高音質USB DAC「Xonarシリーズ」を介した出力などもサポートしており、エンタープライズ/家庭用の両面でアピールしていく方針のようだ。

【こうした機能を備えたNASをどう思いますか?】
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Atom搭載のラックマウントNASも展示

AS-204RS

 なお、同社ではAtom搭載のラックマウントNAS「AS-204RS」も展示していた。

 エントリーレベルの製品で、Atom 1.2GHzと1GBのメモリを搭載、HDDベイは4つ用意されている。


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AKIBA PC Hotline!編集部

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